沖縄には多くの自然があるがゆえに危険な事も潜んでいます。自然だけでなく沖縄の夜の街にも危険な場所などがありますので、どういった事に気を付けなければいけないのか見て行きましょう。
沖縄にひそむ危険って…!?
日本はとっても穏やかで、とても安全な国だと言われていますよね。…ただ、それでも知らず知らずのうちに危険な環境に足を踏み込んでいるということや、知らないがために危険な生物と接触してしまう…ということがあるかと思います。
たとえば山の中に入れば、生き物たちの縄張りに入ってしまうと襲われてケガをしたりすることもあります。海の中に入れば、人に危害を加えることもあるサメがいたり、毒をもった魚がいたり。不用意に近づいてしまうことで、一歩間違えば死亡してしまうこともあります。
日本の中でも特に「沖縄」では、そういった危険な生き物が多いと言われています。沖縄は日本の中でも唯一の亜熱帯地域。いろんな動植物にとって、とても住みやすい地域となっているんです。
また、観光客がよく訪れる場所でもありますので、そのことを知らない人が間違えて触ってしまったりするというトラブルも少なくありません。そんな沖縄で起こりやすい「危険」について、見ていきましょう!
沖縄に住む危険生物について
沖縄といえばやっぱり海。海の中にはまだまだ発見されていないような生き物もいますし、似たような見た目の生き物もたくさんいます。まずは自分がどんな危険生物が住んでいるかを知っておくと、危険を回避することができますね。
ハブクラゲ
日本に住むクラゲの中でも特に危険だと言われているクラゲで、刺されたことで死亡した例もあります。刺された場所は痛みを感じ、まずミミズ腫れになったあと壊死してしまいます。
そして、さらに重症になると呼吸困難や意識障害が起こってしまい、最終的には死亡してしまうということなんです。ハブクラゲの特徴としては、傘の四隅から何本かずつ伸びるとても長い触手。なんとこの触手は伸縮し、伸びると1.5メートルを超えることもあると言われています。沖縄の海でよく見かけるクラゲで、初夏から秋ごろまで見かけることがあると言われています。
ガンガゼ
ウニの一種。30センチくらいのとっても長いトゲを持っていて、刺さると激痛が走ります。このトゲは折れやすく、刺さってしまうと皮膚の中に残ってしまうということもあり、要注意と言われています。
岩の下などで長くて細いトゲのようなものが見えたらガンガゼだと判断して、近づかないようにしてくださいね。ちなみに、ガンガゼのトゲには毒がありますが、トゲが刺さったからといって死亡してしまうようなことはありません。
ヒョウモンダコ
ヒョウのような丸い模様がある、手のひらに乗るくらいの小さなタコ。沖縄はもちろん、九州地方でもよく見られるようになっている猛毒を持っているタコで、この毒はフグの毒と同じく「テトロドトキシン」というものです。そのため、フグによる中毒と同じようにこのタコに噛まれると唾液の中のテトロドトキシンによって、中毒症状が起こります。
何もしなければ岩や海藻にくっついて体の色をカモフラージュさせていますが、触れたり刺激を与えてしまうことで青い輪のある模様に変化します。
オニヒトデ
全身がトゲでおおわれている大きなヒトデ。 大きいものは30センチほどにもなり、サンゴ礁に住んで食べてしまうことから沖縄では問題になっています。 オニヒトデのトゲには毒があり、これが刺さると強い痛みを感じ、さらにアナフィラキシーショックで重症化するほか、最悪の場合には死亡してしまいます。ハブ
日本固有種のハブは、沖縄と奄美諸島に住んでいる毒ヘビです。だいたい1~2メートルで、噛まれてしまうと嘔吐・腹痛・下痢・意識障害などの症状が起こることがあります。マムシよりも毒が弱いとはいえ死亡例もありますし、一度噛まれたことがある人が再び噛まれてしまうとアナフィラキシーショックによってより重い症状があらわれることも。
沖縄本島で一年中活動をしますが、特に寒くなる12月から2月ごろは動きが鈍くなるとも言われています。ハブはとても攻撃的な性格をしているので、森や藪の中には立ち入らないようにしなくてはなりません。
沖縄の危険な場所
次は沖縄の危険な場所について。沖縄に旅行に来た際に危険な場所と知らずに足を運んでしまう方も中にはいらっしゃいますので、どのようなところが危険なのかを学びましょう。
米軍基地
1997年までは沖縄で県道104号越え実弾砲撃演習というのが行われていました。これは米軍が沖縄の一般県道である104号線をまたいで実弾砲撃演習を行うもので、実弾砲撃演習中は道を封鎖して行っていて実弾砲撃演習中は危険なので県民は近づかないようにしていました。現在は沖縄で行われていませんが、実は沖縄への負担軽減という事で現在も沖縄県外の演習場で分散実施されています。
夜の国際通り・松山
これは沖縄に限らず、飲み屋街などでは危険がつきもの。特に沖縄の国際通りは米軍の人をはじめ、中国人やアジアの観光客などさまざまな人が集まる場所になっていますので、トラブルが起きやすいと言われています。
那覇市の松山は飲み屋街となっており、沖縄の方だけでなく県外の観光客も多く集まります。よく言い争っている人や警察に囲まれている人などを目にします・・・。
また、夜はどうしてもお酒が入ってしまいやすいためにちょっとしたトラブルもヒートアップしやすく、特に女性が巻き込まれてしまうということもあります。
海
先ほど述べたように危険生物がいるほか、突然天候が変わって海の様子が変わる…ということもあります。毎年、観光客が命を落としいるのでシュノーケルなどをする際はちゃんと知識をつけてから行うようにしましょう。沖縄に限らず海は危険と隣り合わせですので、気を付けながら楽しく泳ぎましょう。
山
こちらもハブやスズメバチといった危険生物に遭遇してしまう可能性があるほか、山の天候も変わりやすいですし、遭難や熱中症などいろいろな危険が。また台風が近づいているときなども危険ですので、そういうときはトレッキングなどは避けておきましょう。
沖縄の自然について
沖縄は小さな島で、亜熱帯気候ということから自然災害が起こりやすいところでもあります。
台風
必ずと言ってよいほど毎年沖縄では台風の被害が出ます。そのため、沖縄に住んでいる人は台風がやってくることを知ると雨戸を閉めたり、その隙間に新聞紙などを挟んで雨が入ってこないようにするなど対策を行います。本土での台風とは違い、沖縄の台風は窓を閉めていても隙間から雨水が入り込んできたり、窓ガラスが割れてしまうこともあるほどの威力。
大きな被害が出る前に、沖縄に移住する際にはまず周辺の人によく対策方法を聞いておくとよいでしょう。その地域ごとに冠水しやすい場所などがありますし、車なども被害に遭いますので事前に対策をしておきましょう。
暑さ
沖縄=暑いというのは多くの方が持っているイメージだと思います。確かに沖縄の平均気温は高いのですが、最高気温で見ると全国でも有名な埼玉県熊谷市などのほうが高い傾向にあります。ただ、沖縄が暑いと言われているのはその強い日差しもあわさっているから。日差しが非常に強く、日中は日陰を歩かないとつらい…というほどの暑さになってしまいます。日中に沖縄を歩く場合は熱中症はもちろん、熱射病や紫外線対策として帽子やサングラスをうまく利用してしのぎましょう。
沖縄の危険というと、やはり多くはハブなどの生物が思い浮かぶと思います。しかし、暑さや台風といった自然による危険も少なくありませんので、沖縄に移住する際には台風の対策などをしっかりと学んでおくことをオススメします!