パンチパーマは全国的に絶滅寸前だとささやかれているのですが、何故か現在でも沖縄では稀に見かける事があります。そんな中、沖縄ではピコ太郎の影響でパンチパーマをかける方が増えているというのです。なぜ、沖縄では未だにパンチパーマをかける方がいるのか・・・また、どんな方がパンチパーマをオーダーしているのか見ていきましょう。
沖縄では絶滅しない!?パンチパーマ
「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」という曲で、世界的な大ブームを起こしているピコ太郎。色々な国でパロディ動画がアップされ、日本でも連日話題になっており、名前を聞かない日はない!というくらいブレイク中です。
そのピコ太郎のブームにより、パンチパーマのブームが沖縄に到来しているそうなんです。パンチパーマとはどのようなヘアスタイルなのか、沖縄で本当に再流行しているのか見ていきましょう。
パンチパーマのピコ太郎!PPAPって何?
今や知らない人はいないというほど、大人気の「ピコ太郎」(小坂大魔王)さん。中には「ピコ太郎って何?」「PPAPって何?」という方もいるかもしれませんので簡単に説明しておきたいと思います。
2016年の8月に、小坂大魔王扮するピコ太郎がyou tubeにPPAPの動画をアップしたことから始まります。
ピコ太郎ブームを巻き起こしたのは、歌手ジャスティン・ビーバーさん。自身のTwitterで「お気に入り」として「PPAP」を紹介したことにより、ピコ太郎は世界規模にまで発展しました。
その後、海外メディアなどが多く取り上げることになり、ブームにブームを重ねて大ヒットになったのです。最近では、次期米大統領のドナルド・トランプ氏の孫娘アラベラ・ローズちゃんが「PPAP」を披露したことにより、話題になりました。
日本だけでなく、海外でも大ブームのピコ太郎。ピコ太郎の「PPAP」は世界134カ国で配信限定リリースされており、Billboard Hot 100にランクインした曲としては、史上最も短い曲としてギネスにも認定されました。
今では男性コミックや映画の世界でしか見かける事のないパンチパーマ。そのピコ太郎の持ち味の一つであるパンチパーマが月日を経て・・・沖縄で再ブームの予感なのだそう・・・。
パンチパーマってどんなヘアスタイルなの?
最近ではパンチパーマをかける方や、見かける事も少なくなってきたので「パンチパーマって何?」と疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、まずはパンチパーマについて説明したいと思います。
通常のパーマは、パーマ液を塗布した髪の毛をロッドで巻いていきますが、パンチパーマはパーマ液を使用し、更に約160度に熱した丸型や角型のヘアアイロンで小さなパーマをかけていきます。細くこまかいパーマを綺麗に横一列に揃えて、何百個も作っていく必要があるので、かなり高い技術が必要だと言われています。
パーマ液+160度に熱したヘアアイロンを使用している為、パーマが長持ちし、更にムースなどでセットをしなくても、パーマの見た目をキープする事が出来るので、ヘアスタイルとしてはとても楽なのだとか・・・。
沖縄のパンチパーマの歴史
パンチパーマが全国的に普及したのは1976年頃。その当時、デビュー曲「失恋レストラン」でデビューを果たした清水健太郎さんが一大ムーブメントを巻き起こしたと言われています。
パンチパーマで硬派なイメージの清水健太郎さんが、瞬く間にアイドルとなり、清水健太郎さんに憧れた多くの若者がパンチパーマをあて、パンチパーマが大流行しました。
実は、沖縄にパンチパーマの技術が持ち込まれたのは、本土復帰の1972年頃と言われており、夏は涼しく、セットが楽だという理由で沖縄で大流行したと言われています。本土で流行する少し前から沖縄ではパンチパーマが流行っていたそうです。
パンチパーマは形状記憶なので、キャップをかぶってもヘアスタイルが崩れないうえ、台風などの強風に吹かれても、全く髪型が変わらないことか沖縄の男性からは絶大な人気だったそうです。
ピコ太郎でパンチパーマブーム再到来!?
現在の沖縄では、パンチパーマを当てる人は少なくなってきていました。ですが、パンチパーマ世代ではない若者たちが、ピコ太郎ブームにより「ピコ太郎さんと同じ髪型にしたい!」と増えていているそうなんです。
最近、「PPAPの影響で沖縄ではパンチパーマが沖縄で増えている!」というニュースがネット上で出回っていますが、正直なところ・・・「本当なの?」と疑ってしまうほどパンチパーマの男性を見かける事はありません。
もしかすると・・・夜のお仕事をされている方とか、あまり日中に出会う事のない方々の間で流行っている・・・という事なのでしょうか。。
沖縄県の那覇市内に住んでいますが、正直なところ・・・パンチパーマが増えたという実感はありません。
沖縄県では毎年パンチパーマが急増する月がある!?
沖縄県では毎年パンチパーマが急増する月があるのですが・・・何月かご存知でしょうか?
それは成人式が行われる1月です。
荒れる成人式として、沖縄が全国ニュースで取り上げられることが多いのですが、その映像を見てもらうと分かるのですが、お揃いの袴姿にパンチパーマ・・・というのが、何故か定番スタイルなんです。
もう少し詳しくお話しすると、男性たちの間では各学校でカラーが決められているようで、「○○中学校は金色の袴」「その隣の○○中学校は銀色の袴」と袴の色をそろえているんです。そのカラーは、毎年変わるわけではなく、代々受け継がれたカラーの設定がある・・・ということのようなのです。
男子生徒が200名いたら、200名全員が同じ色の袴を着てパンチパーマをかけている・・・というわけではなく、200名中20名程度(当時、学年で目立っていた男性達)が、そのような目立つ格好をしているんです。その他の男性たちは本土と同じで普通にスーツ姿で参加しているんですよ。
代々受け継がれているという理由から男性たちの間では「成人式=パンチパーマ・お揃いの袴」というスタイルが定着しているのだと思いますが・・・女性としては、久々に見る初恋の相手の成人した姿が・・・パンチパーマというのは、なんだかガッカリですよね。。
成人式が終わると、パンチパーマから元のヘアスタイルに戻すので、、、本当に成人式の為だけにパンチパーマをあてる人が多いんです。せっかく何年ぶりにあうのだから「いつも通りの姿が見たかった・・・」と思うのが女性たちの本心ではないかと思います。
パンチパーマをかける事ができるのは昔ならではの理容室!
時代の流れでパンチパーマをかけるお客さんが減り、高技術を引き継いでいる理容師は少ないそうです。今回の一件(ピコ太郎)のおかげで、高い技術力を持った古くから営業している理容室が見直されているんだそうです。
沖縄では、成人式や結婚式の余興の時だけに利用されていたパンチパーマ。道を歩いているメンズ達がパンチパーマだらけになる日がくるのでしょうか。楽しみです・・・。
PPAP(ピーピーエーピー)とは、Pen-Pineapple-Apple-Pen(ペンパイナッポーアッポーペン)の略称です!