初めて訪れる場所って交通事情や渋滞状況って分からないものですよね。ここ沖縄はみなさんが想像しているよりもはるかに渋滞が深刻です。沖縄の交通事情や渋滞について見て行きましょう。
沖縄で気を付けたい交通事情
沖縄に観光しに行こう!となったとき、観光客の多くは那覇市内であればモノレール(ゆいレール)を利用しますが、それ以外だと車を使うほかありません。
なぜなら、沖縄にはこのゆいレール以外に電車など鉄道がないからです。そんな沖縄の交通機関ですが、ほかにはバスやタクシーといった手段で移動することになります。
そして、現地に移住するならばやはりマイカー(軽でじゅうぶんです!)を持つとやっぱり移動しやすいもの。環境が変わると車など交通事情が変わってくるもので、沖縄では運転について、そして道路など交通事情がほかの地域や県とは少し異なっているところがあります。
沖縄に行って車を運転するときなど、どんなことに注意したら良いのでしょうか?
沖縄は渋滞がすんごい!
沖縄は、先ほども述べたとおり電車のないところ。
つまり、ほとんどの方がバスやタクシーを含む車での移動をするということになりますね。そのためどうしても渋滞しやすくなるというのは、簡単に想像できますよね。
特に通勤・通学・帰宅の時間帯は渋滞がひどくなり、雨の日などもやはり渋滞しやすくなります。
なので、そのことを知らない観光客がレンタカーで観光をしようとしたときなどに、レンタカーを返却する時間に間に合わない!!となることも。
基本的に観光客が空港やレンタカー返却地点に向かうまでに通らなくては行けない道の殆どが渋滞する可能性がある通りですので、土日・祝祭日、雨の日、通勤・通学・帰宅の時間帯は余裕をもって行動するようにしましょう!
特に以下の場所は雨や祝日など条件が揃うと渋滞が深刻…
- 那覇市天久から旭橋(国道58号線)
- 仲西から牧港(国道58号線)
- 旭橋交差点付近(国道390号線)
- 那覇市与儀から浦添市まで(国道330号線)
- 県道39号線(観光客の多い国際通り)
- 車線が少ない道路(県道29号線など)
上記道路は特に渋滞がひどいと言われています。
もうひとつ注意しなくてはならないのが、バスレーン。バス専用の道路ということなのですが、通勤・通学・帰宅の時間帯はそこはバス専用の道路になるため、知らずにそのレーンを走ると違反となることも。そのせいで渋滞が起きることも多々ありますので、バスレーンには注意が必要です。
沖縄の道路では動物に注意!?
山沿いや高速道路を走っているときにときどき見かける「動物注意」の看板。シカやイノシシといった動物が出てくる可能性があるということを示していますよね。沖縄で実際にある標識としては…
ヤンバルクイナ(日本の天然記念物、希少野生動植物種に指定されています…)
イノシシ
カメ
イモリ
カニ(笑顔でカニが横歩きするとってもかわいらしい看板です)
カエル
などです。
ちなみに、国の天然記念物として知られているヤンバルクイナですが、万が一道路に突然飛び出してきて轢いてしまったら…!?逮捕されたり減点されたりということはありませんので、ご安心を。
ただ、やはり万が一轢いてしまったり死骸を見つけたら通報するようにしてくださいね。交通安全のためにも、亡くなってしまった動物たちのためにも…。
また沖縄本島では高速道路ではイノシシの標識をよく目にしますが、その他の標識は都心部で見かける事はありません。
沖縄の道路は滑るって本当?
沖縄の道路を観光客がレンタカーで走ると「滑る!!!」と驚くことがあります。
実は、沖縄の一般道はアスファルトに加えてサンゴ礁の石灰岩がミックスされているんです。
そのため、一般的な道路に比べると滑りやすくなっていると言われています。これはやはりコストのためでもあり、また夏の強い日差しでアスファルトが傷まないように…という理由があるそうです。
サンゴ礁の石灰岩がミックスされている道路では、道路の色が灰色や白っぽいので「あれ?」とわかるかと思います。
石灰岩が入っている道路では雨が降ると滑りやすくなり、スリップなどの危険が。特に雨の日のバイクは危険なので、できるだけ避けたりスピードを出さないように心がけてくださいね。雪道のようにツルツルすべるような事は無いので過剰になる事はありません。
ちなみに、高速道路についてはもちろん本土と同じアスファルトとなっていますのでスムーズに走行することができますよ。
沖縄の人の交通マナーについて
さて、沖縄では運転マナーが悪い!と言われることが多いようです。
しかし、これはどの県でもどの地域でも「運転マナーの良い人」「運転マナーの悪い人」がいるように、沖縄でも極端に偏っているわけではありません。ただ、よく言われているのは…
- おじぃ、おばぁはスピードがゆっくりでウインカーを出さない
- バイクの運転マナーが悪い(車線関係なしで走行する、車の間をすり抜けて危険など)
- 米軍や軍属の人が運転する車はマナーが悪い
- 合流のスピードが遅くなかなかタイミングが合わない
- 脇道から急に車が飛び出してくる
といった声をよく見かけます。
しかし、沖縄県民の声を聞くと、「わ」ナンバー、「れ」ナンバーのレンタカーは急に減速したり、車線を間違えたからと言って急に割り込んで来たり、Uターン禁止でもUターンしたり、たまに58号線をバックしている人もいて驚く・・・という声をよく耳にします。
どこの県でも言える事ですが、マナーを守って譲り合いの心でお互いに運転していれば事故や嫌な思いをする事は減ると思いますので、一人一人が意識して運転するようにしましょう!
楽しくお酒を飲むイメージの強い沖縄ですが、中にはお酒を飲んでそのまま運転して帰るという自己中心的な方もいらっしゃいます。
もちろん、沖縄の人みんながそういった運転マナーが悪いということではありません!
Yナンバーの車がいる!?
「Yナンバー」というのは、ふつう車のナンバーの横にひらがなが書かれるところに「Y」という表示がされているナンバープレートの車です。
これは沖縄に滞在する米軍の人や軍属の人、その人たちの家族の車だということを示しています。もちろん、こちらもすべてのアメリカ人兵士やその家族たちの運転マナーが悪いということはありません。
ただ、問題なのは万が一このYナンバーの車と事故を起こしてしまったときなんです。
というのも、相手は日本に滞在しているとはいえアメリカ人ですから、日本の警察とアメリカの警察も来ることになるんです。一般的な日本人同士の事故とは違って、保険の事情も変わってくるので手続きがやっかいになったり、そのせいで保険金の支払いも遅くなりがち…と言われています。ですから、日本人の車でももちろんですができるだけYナンバーの車とは事故を起こさないようにしたいものですね。
外国人観光客が運転する車も要注意!
沖縄は、電車や新幹線がないため、外国人旅行者もレンタカーを手配し、自分で運転して移動していることがとても多いんです。
「わ」ナンバー・「れ」ナンバーの車は、レンタカーだという事は一目瞭然ですが・・・少し前までは外国人旅行者なのか、日本人旅行者なのか見分けがつきませんでした。
ですが、数年前からレンタカー会社が、外国人ドライバーの時だけステッカーを張ってくれえるようになったので、今ではすぐに見分けがつきます。
外国人旅行者の場合、左ハンドルに慣れているせいか・・・少し左よりになり、それに気がつき、車がフラフラしているなんてことがあります。なので、前方の車に「外国人旅行者が運転している」というステッカーを見かけたら、こちらも注意するように心がけましょう!
このように、沖縄では道路が滑りやすい・Yナンバーの車がいる、外国人旅行者のドライバーが多い・・・などなど、本土とはちょっと違う交通事情があるので知っておくと良いでしょう。
観光でも移住したあとの生活でも、沖縄を車で移動しようとするなら時間に余裕をもって動くように心がけてくださいね。