毎年8月に行われるイベント「一万人のエイサー踊り隊」について

沖縄の夏の風物詩の一つである「エイサー」。そのエイサーイベントの先陣を切って行われるのが「一万人のエイサー踊り隊」というイベントなんです。今年で第23回目を迎えるこのイベント、多くのエイサーファンが県内外問わず那覇市の国際通りへと集結します。

目次 ページガイド

2017年は8月6日(日)が「一万人のエイサー踊り隊」の日

エイサー

毎年8月第一日曜日に、那覇市にある国際通りをメインに行われる、一万人エイサー踊り隊。

伝統的な青年エイサーからパフォーマンス集団による創作エイサーまで、丸ごと全部を楽しめるビッグなエイサーイベントです。

そもそも沖縄のエイサーって何?

沖縄の夏の風物詩であるエイサーは、もともとお盆の時期に踊られる伝統的な踊りです。

先祖崇拝が根強く残る沖縄では、毎年お盆になると、あの世にいるご先祖様がこちらの世界に戻ってくると考えています。そのため、ご先祖様の送迎をするために、地域の若者たちが歌や囃子にあわせて踊ります。これを、エイサーといいます。

エイサーは、沖縄県や奄美群島で見られる伝統芸能です。ですが、それぞれの地域によって、「ヤイサー」「エンサー」と呼ばれることもあります。また、「しちぐゎちもーい(七月舞)」や「にんぶちまーい(念仏廻り)」と呼ぶ地域もあります。

エイサーの由来

エイサーの由来は、仏教の念仏歌が由来であるといわれています。

もともと、沖縄に仏教の宗派の一つである浄土宗が伝わったのは、1603年のこと。それまでも沖縄には仏教は伝わっていましたが、あくまでも王室など一部の上流階級の宗教だったため、庶民にはほとんど馴染みがありませんでした。

そのため、庶民でも理解しやすいように仏の教えをわかりやすい言葉に訳し、さらに布教のために歌にして仏教を広めていきました。このおかげで仏教が広まっていった沖縄では、歌に合わせて踊りを踊るようになり、これを念仏踊りと呼ぶようになりました。

エイサーの踊りの中で、「エイサー エイサー ヒヤルガエイサー」とありますが、これは浄土宗系の念仏歌の囃子の一つです。これも、「エイサーの由来は念仏歌にあるとする根拠といわれています。

夏の風物詩の一つ! 「エイサー」の季節がやってきた!

2017.06.14

一万人エイサー踊り隊のみどころ

写真

一万人エイサー踊り隊は、なんといっても、県内各地で有名な青年団によるエイサーの演武です。初めて見るエイサーでも、楽しむことができるポイントを紹介します。

地元の誇りをかけて踊る青年団のエイサー

各地域の青年団によるエイサーは、一万人エイサー踊り隊の花形とも言われています。

各青年会によって踊りや表現の方法は違うのですが、共通しているのは、「誰もが地元の誇りをかけて踊っているという点にあります。

だから、足を上げる角度や手さばき、ばちさばきなども、その地域によってそれぞれ違います。しかも、これがみな統一されているところに、圧倒されます。

エイサーを盛り上げるジカタ

一段の先頭または最後尾に軽トラックの荷台に乗った男性がいます。これは「ジカタ(地謡)」といい、三線をひいて踊りを盛り上げます。

基本的には、青年会のOBまたはその地区の三線名人が務めており、ここに注目してみるのも楽しみ方の一つです。

陰の主役・チョンダラー(京太郎)

エイサーの一団を見てみると、必ず、顔全体を真っ白に塗った男性がいます。これは、チョンダラーと呼ばれるエイサーの道化役なのですが、これがなかなか面白い!

比較的フレンドリーなチョンダラーが多いので、演舞場間の移動中に見かけたら、声をかけてみるのもいいですよ。

見る前にとりあえず聞いておきたいエイサー定番の民謡

エイサーで使われる民謡は、定番と呼ばれるものがいくつかありますが、伝統的なエイサーの場合、地域によっても演奏する歌が違うというのも魅力の一つです。でも、その中でも必ず入ってくる超定番の民謡といえば、「唐船ドーイ」。

エイサーを知らなくても、この曲だけは覚えておくと、当日かなり盛り上がります。

2017年一万人エイサー踊り隊の基本情報

2017年の一万人エイサー踊り隊の基本情報を、まとめて紹介しておきます。

開催日時
2017年8月6日(日)13:00~18:30(※前夜祭は8月5日(土))
開催場所
国際通り(さいおんスクエア前広場~県庁北口交差点)
パレットくもじ前広場(県庁前)
観覧料金
無料で観覧できます
交通規制
国際通り周辺では、交通規制が行われます。(12:00~19:00)
駐車場
会場周辺には、イベント専用の駐車場はありません。

イベント用の駐車場がないため、周辺のコインパーキングを利用する必要があるのですが、利用の際は下の項目をご確認ください。

一万人のエイサー踊り隊に行く際の注意点

そんなことしたらダメ

浮島通りの駐車場は要注意

国際通り周辺で比較的コインパーキングが多い浮島通りですが、一方通行の上、出口が国際通りとなっているため、イベント終了まで車を出すことができません。

交通規制解除まで車を出さない場合のみ、利用するようにしましょう。

周辺のスーパー駐車場は絶対ダメ!

国際通りの近くに、広い駐車場を持つスーパーもありますが、こちらでは駐車場の取り締まりが厳しいです。

長時間の駐車の場合は、すぐにロックされてしまいますし、何よりお店の迷惑になってしまうのでコインパーキングを利用するようにしてくださいね!

狙い目は、沖映通り周辺のコインパーキング

駐車場利用の場合は、国際通りに近い沖映通り周辺のコインパーキングを利用するのがおすすめです。

比較的大型の駐車場があるほか、イベント開催中も出庫しやすいため、とてもオススメです♪!

沖縄のエイサーイベントは一万人エイサー踊り隊から!

カチャーシ

県内各地で行われるエイサーイベントですが、本格的なシーズンの幕開けとなるのが、8月に行われる一万人エイサー踊り隊です。

ここから、盆のエイサー道ジュネがあり、そして沖縄市のコザ運動公園で行われる沖縄全島エイサーまつりを迎え、ようやく熱い夏が終わりを告げます。

ぜひ、沖縄の夏を感じることができる一万人エイサー踊り隊に、めんそーれ!


エイサー