沖縄で稲作!?金武町伊芸区で見られるのどかな稲作風景

沖縄本島内で見られる農業といえば、サトウキビ栽培が有名です。ところが・・・本島北部に行くと、意外にも稲作をしている地域があります。中でも、金武町伊芸区で見られる稲作地帯では、沖縄らしいのどかな景色が見られます。

目次 ページガイド

金武町伊芸区ってどんなところ?

伊芸サービスエリア

金武町伊芸区は、本島北部にあります。

沖縄本島でよく言われている「北部」「中部」「南部」ってどこのこと?

2017.01.27

沖縄観光というとどうしても「南部エリアの首里城平和祈念公園」「本島北部の沖縄美ら海水族館」、若者に人気の「沖縄中部にある北谷町」がメインになるため、移動する際は沖縄自動車道を利用するのが定番です。

その途中にあるサービスエリアの一つが「伊芸(いげい)サービスエリア」なのですが、あくまでも移動中の休憩スポットとして利用するだけ。

そのため・・・まさかインターを降りたところに、のどかな田園風景が広がっていることを知る人はほとんどいません。

田園

もちろんすぐ近くには海もあります。

海
ハマヒルガオ

この日訪れた時には、台風の影響がまだ残る風の強い昼間。そのため普段よりも海が濁っていたのですが、それでも沖縄名物の「青い空」によく似あう美しい風景が間近にあります。

伊芸区は二毛作地帯だった

ピース

一年を通して温暖な気候と豊かな自然環境に囲まれている沖縄の田舎は、主な産業が農業となります。そのため、どの地域でも一年中様々な農作物が収穫できます。

そんな伊芸(いげい)地区も、農業が盛んな地域です。稲作も二毛作で行うため、6月頃と11月頃の2回収穫が出来ます。

ただ、この日は前の週に台風が接近し、通過後も雨がなかなか雨がおさまらなかったため、久しぶりに良い天気に恵まれた7月初旬に稲刈りが行われていました。

伊芸区だけでなく、沖縄のお米は1期目の収穫を6月頃に迎えるため、「日本一早く新米が取れる地域」としても有名です。

ちなみに伊芸区では、主に「ちゅらひかり」を栽培しています。

「ちゅらひかり」の特徴

お米

「ちゅらひかり」は、2003(平成15)年に、沖縄県の水稲奨励品種に採用されたお米です。

沖縄本島では全国的にも人気な「ひとめぼれ」の栽培もおこなわれているのですが、伊芸区は「いもち病」や「稲の倒伏」が頻繁に起こる地域ということもあり、「ひとめぼれ」の栽培そのものが非常に難しい地区です。

そのため、茎が強く“いもち病”にも強い「ちゅらひかり」の栽培が盛んになったわけです。

とはいえ、お米の味そのものは、非常に「ひとめぼれ」に近いのが「ちゅらひかり」の特徴です。

「こしひかり」と比べると、味そのものはシンプルな印象がありますが、その分どのような料理にも合います。普段から米食派という人にとっては、いつまでたっても飽きない味が定評です。

ちょっとユニークな伊芸区の稲干し風景

一般的な稲干しといえば、田んぼの中に稲立てを作り、束にした稲を干す風景を思い浮かべるはずです。

ところが、伊芸区で見られる稲干し風景は、ちょっと変わっています・・・。

稲干し

なんと稲立てを使わず、道路わきの柵に稲を干しています!!!!

確かに…お米はしっかりと乾燥させた方がおいしいですから、風通しの良い道路上に干すのは理にかなっています。

しかも・・・稲の束ね方も、作り手さんによってちょっとずつ違います。

稲

ビニール紐派

稲

稲で縛る派

どちらがオーソドックスなのかはわかりませんが、「ビニール紐派」と「稲で縛る派」に分かれています。

こんなのどかな風景を楽しむことが出来るのも、時速40キロでのんびりドライブするからこそのことです。

伊芸区に派手な大型遊具やメインとなるような観光施設はありませんが、その分、のどかな沖縄時間を身体全体で感じることが出来ます。

休耕期には一面がコスモス畑になる伊芸の稲作地帯

金武町の伊芸区は、稲作のほかにももう一つ有名なものがあります。

それが稲の遊休期に植えられる「コスモス」です。

コスモス

伊芸区の水田は、11~3月までが遊休期となります。

元々は、水田の緑肥を目的に作り手さんたちが植え始めたのがきっかけだったのですが、今ではコスモス畑そのものが伊芸区の名物になっています。

ちょうど沖縄への旅行費用が最も安くなる2月中旬ごろに、コスモスが見頃を迎えるため、日本で一番早い桜見物と併せて色とりどりのコスモス畑を楽しむことが出来ます。

ちょっと変わった沖縄旅行を楽しみたいのであれば、値段も安く春の花を一足早く楽しむことが出来る2月中旬を狙ってみるのもおすすめです。

アン

隣の市(車で10分から15分離れた場所)になりますが、2月は宜野座村でいちご狩りも行っています。お花見いちご狩りをセットにして楽しむというのもいいかもしれません。

沖縄の宜野座村でいちご狩りを体験してきました!

2017.02.11

たまには高速道路を下りてのんびり時速40キロのドライブを楽しんで!

ドライブ

沖縄本島内には、まだまだ魅力あふれる地域がたくさんあります。

でも、そんな地域ほど観光地化されていないため、知らずに素通りしてしまう人の方が多いです。

でも・・・せっかくの沖縄旅行!

沖縄時間と、のどかな風景を楽しむために、時には高速道路を下りてのんびりと時速40キロのドライブを楽しんでみてはいかがですか?

もしかしたら、もっと素敵な風景に出会うことが出来るかもしれませんよ!

アン

のんびりドライブを楽しむ際は周囲の方に迷惑にならない運転を心がけて下さいね♪

【2023年版】沖縄の初日の出が見えるおすすめの場所と時間

2022.12.23

金武町の稲作風景