車なしではどこに行くにも不便な沖縄。でも車を持つ限り、避けて通れないのが車検です。「車のことが分からないから全てお任せ」なんて絶対損!知っていれば車検費用は少なくとも今よりもっと抑えられるのです。
そもそも・・・なんで車検の費用ってこんなに高いの?
新車であれば3年目に最初の車検を迎えますが、一般的には2年ごとにやってくるのが車検です。
ただこの2年ごとの車検こそが、沖縄県民にとってかなり頭の痛い問題ですよね?
そもそも・・・車検の費用は、「見積もりと請求額が違う」ってよくありませんか?その秘密、知っているのと知らないのでは全然違いますよ!
車検費用には「基本料金」「法定費用」のほかに「交換・修理費用」がある
車検費用の見積もりを見てみると、まず初めに「車検基本料金」というものがありますよね?
これは、車検を通す際に必ず行わなければいけない整備点検のことを言います。
ここで勘違いしてしまうのが、車検を通すための基準です。車検場で行う検査というのは、「普通に走ることが出来ることを証明するための検査」ではありません。
法律によって決められた保安基準を満たしているかを検査するのが、陸運支局などで行う検査です。
業者に依頼するにしてもユーザー車検をするにしても、ここで行う検査の内容は同じです。つまりこれが「車検基本料金」です。
「法定費用」って何?
これとは別に必ず必要になるのが「法定費用」です。法定費用はその名前からもわかる通り、「法律で定められている費用」のことを言います。
まず、車を道路で走らせるために必要になるのが「自動車重量税」です。
重量税は車の重さによってあらかじめ決められていますし、納付書がなければ車検証は発行してもらえませんから必ず必要になります。ちなみに2年ごとの車検となっているので、納付額も24か月分(2年分)となります。
次に必要になるのが「自賠責保険料」です。
これも車を道路で走らせるためには必ず加入しなければいけないものです。
自賠責は任意とは違い保険料が決められていますが、こちらも加入証明書がなければ車検証は発行されませんので車検時に再加入するのが原則です。そしてこちらも24か月で加入するのが基本です。
さらに検査を受けるための諸費用も掛かりますので、これら3つが法定費用として車検の見積もりで計上されます。
金額に差が出てくる原因は「修理・交換費用」
問題は「修理・交換費用」です。
車検はあくまでも保安基準を合格すれば通るのですが、法律で定める保安基準の設定はかなり厳しいです。しかも・・・検査項目はかなり広範囲にわたっているうえに、一つでも検査で不合格となれば再整備・再検査となります。
つまり保安基準に満たない状態の場合は、修理や部品の交換が必要になるというわけです。
整備しなければいけない場所は実際に車の内部を開けてチェックしてみなければわからないものもありますし、専用の機械でチェックしなければわからないものもあります。
ただ車検が切れた状態で道路を走れば捕まってしまいますし、厳しい処分が待っています。
ですから車検を依頼した業者から「このままでは車検に通りませんよ」といわれてしまうと「車がつかえないと困る!」という危機感から言われたとおりに修理・交換をお願いしてしまうことに…。
でも、これこそが車検費用が高くつく本当の理由なのです。
車検に出す前にまずはタイヤをチェックしておこう!
車検の費用が、一気に上がる原因の一つに「タイヤ交換」があります。
タイヤは、基本的に2本単位で交換するものです。交換パターンとしては「前輪のみ」「後輪のみ」「前輪と後輪」になります。
ちなみに沖縄の場合は、スタッドレスタイヤを使うということはあり得ませんから、基本的に溝の深さが基準を満たしているか(※インチアップなどをしている場合は別です)がポイントになります。
溝の深さを調べる時には、タイヤにあるスリップサインを見ます。
スリップサインは1本のタイヤに対して6か所ありますが、1か所でもスリップサインが出ている場合は法律上車を道路で走らせてはいけないことになっています。
ですから、もしも1本のタイヤだけにスリップサインが出ている場合は、スリップサインが出ているタイヤと対になっているタイヤもセットで交換ということになるので、これでタイヤ2本の費用が追加になるというわけです。。
タイヤは事前に安い場所で換えておくのがベスト!
車検まで時間に余裕があるのであれば、あらかじめ安いタイヤを探して交換すれば費用は安く済みます。工賃もタイヤ交換だけならそれほどかかりません。
タイヤの購入費用はそれでなくても高額です。
ですから、少しでも費用を抑えたいのであれば、車検前にタイヤの状態を確認し、スリップサインが出ているのであれば、少しでも安いタイヤを探して交換してしまいましょう。
たったこれだけでも車にかかる費用はかなり抑えることが出来ます。
車検業者選びには事前見積もりを取るのが節約に効果あり
車検は車検の期限が切れる1か月前から受けることが出来ます。つまり車検が切れるギリギリに受けなくても、時間に余裕をもって受ければよいわけです。
沖縄県民の多くの人が「○日後までに車検を通さなきゃいけない!」とギリギリでスケジュールを組んでしまいがち・・・。
その為、時間に猶予がなく整備会社さんに提示された通りにするしかなくなり・・・結果として費用が高くなります。これは絶対に損です。
なにしろ期限がギリギリだと「期限内に車検を通してくれるかどうか」が業者選びのポイントになります。
業者によっても車検の費用は違います。しかも業者ごとに保安基準の設定は違いがあります。
車検を受ける場所で金額に大きな差が出る
車検の保安基準を最も高く定めているのがディーラー車検です。
しかもディーラーの場合、交換部品は全て純正品となりますので、交換が必要になる場合は車検費用の総額が高くなります。
これに対して、比較的保安基準を低く設定しているのが、カー用品店での車検です。ただし費用は安いですが、「台車がない」「店舗ごとに整備技術にばらつきがある」などの問題があります。
そのほかにも民間車検場がありますが、これも「認証工場」と「指定工場」があります。
認証工場は比較的安いのですが、整備が終わると車検場に持ち込んで検査をしなければいけませんから週末だけで車検は出来ません。
これに対して指定工場の場合は、工場内に検査ラインがあり整備・検査が終わると工場で車検証を発行することが出来ます。そのため週末にしか車検を受けることが出来ないという人には便利ですが、人気があるため予約がなかなか取れません。
このように業者に依頼をするにしても、どこの業者に依頼するのかによって費用も内容も変わります。
業者選びをするポイントとなる事前見積もりも、時間に余裕があるからこそできることです。だからこそ時間にゆとりをもって車検を通さないと損をするのです。
車がないと困る沖縄だからこそ時間にゆとりをもって車検に出そう!
車がないと仕事にも日常生活にも困る沖縄に住んでいるからこそ、車検にかかる費用がどんなに高くても「仕方ない…」と諦めてきたはずです。
でも節約するポイントや車検費用の内訳が分かれば、今までよりももっと安く車検を受けることが出来るはずです。
車社会・沖縄だからこそ車の維持費を出来るだけ抑える工夫をするのが賢いオーナーですよ。
もしも1本だけの交換であれば、実はスペアタイヤに変えてもらうことも可能なのだそう。ですが、スペアタイヤでずっと走り続けるというわけにはいきませんから、いずれにせよ交換が必要になるので注意してください。