最近、沖縄でも増えている乳がん検診。ただ、気にはなっていても「どんな検査をするのか」「メリットがあるのか」など気になることはたくさんあります。そこで、沖縄で乳がん検診事情について調べてみました。
年々増えている乳がん女性の数
乳がんは女性特有の病気だといわれていますが、実は男性も乳がんになります。
ただ、女性のがん発症者に最も多いのが「乳がん」といわれていて、今の日本では女性の11人に1人が発症するといわれています。
乳がんには一般的ながんとは違い、年齢別にみると40代後半がピークとなっています。ただ20代で発症する人もいますし、閉経を迎えた60代でも発症する人はいます。
乳がんって何が原因なの?
乳がんの原因の一つには「遺伝」があります。
乳がんの年間罹患数は8万人に上るといわれています。遺伝性乳がんは、そのうちの2400~4000人といわれており、さらに家族性乳がんも多いといわれています。
たしかに「乳がんは遺伝する」といいますが、もう少し詳しく説明すると「細胞の遺伝子異常が蓄積していくことで発症する」ということです。
ですから、遺伝する確率は高いですが、必ずしも遺伝するとは限らないのです。
乳がんになりやすいタイプってあるの?
乳がんになりやすいタイプの例を挙げると次のようになります。
- 初潮を迎えた年齢が早かった人
- 高齢出産をした人
- 授乳したことがない人
- 出産経験がない人
- 閉経後に体重が増えた人
- お酒をよく飲む人
項目の中に、「授乳したことがない人」・「出産経験がない人」というものがあります。まだ出産経験がないという方は、二項目当てはまる事になるので要注意です!
乳がんのセルフチェックは必要?
乳がんは早期発見・早期治療が最も重要だといわれています。そのため、セルフチェックを習慣にしているという人も増えています。
なぜ、セルフチェックが必要なのかというと・・・現在、自治体などが無料で行ってくれる乳がん検診は40歳以降となっています。
確かに…40代からの乳がん発症率は高いですが、最近では30代・20代の若い女性の発症率も増えています。
若いからと言って安心できないのが、今の乳がん事情・・・。少しでも早く病気を発見するためにも毎日のセルフチェックが重要なんです!
乳癌のセルフチェックは月1ペースで!
乳がんになった人の約60%がセルフチェックによって乳がんが見つかったとされています。
この数字を見る限り、セルフチェックを続けているだけでも十分乳がん対策には効果がある気がします。
では、実際にどのようにセルフチェックを行えばいいのか、やり方を見ていきましょう!
お風呂の前に行うセルフチェック
入浴前の裸の状態で行うセルフチェックです。鏡が必要なので、洗面所で行ってください。
- 鏡の前に立ち、乳房や乳頭、胸の形などを確認
- 両腕を高く上げた状態で、正面・斜め・横から乳房を確認
- 乳頭を軽くつまんで、分泌物がないか確認
ここで重要なのが、「胸に“えくぼ”のような凹み」や、「妊娠(授乳中)でもないのに乳頭から分泌物が出ていないか」ということ。
皮膚の近くに腫瘍がある場合、腕を挙げると“えくぼ”のように凹んで見えるそうです。なので、最低でも月に一回は洗面所で腕を挙げた状態の胸の形を確認するようにしてください。
お風呂で行うセルフチェック
お風呂でのセルフチェックは、手を滑らしやすいように、手に石鹸を付けておくか、体を洗う際に行いましょう。
- 片腕を挙げた状態で、乳房の表面を細かく渦巻きを描くように撫で、しこりや凹みがないか確認
- わきの下にあるリンパ節が腫れていないか確認
わきの下に腫れ(しこり)があったり、乳房に違和感を感じた場合はすぐに受診して検査を行うようにしましょう。
最後は寝る前に行うセルフチェック
寝る前のセルフチェックは、お布団に横になった状態で行いましょう!肩の下に枕を挟んでおくと調べやすいです。
- 腕を挙げた状態で、乳房の内側半分を指の腹で圧迫して確認
- 腕を下ろした状態で、乳房の外側半分を指の腹で圧迫して確認
- わきの下にしこりがないか確認
ベッドで横たわった状態で調べる事で、より“しこり”に気が付きやすくなります。
難しいチェックなどはありませんので、最低でも月に一回はセルフチェックを行うようにし、少しでも違和感を感じたら早めに受診するようにしましょう。
乳がん検診にはメリット・デメリットはあるの?
乳がん検診にはメリットとデメリットがあります。
まず検査を受けるメリットといえば、「治療の選択ができる」ということでしょう。
乳がんといっても、がんの種類によっては「すぐに治療が必要なもの」と「今すぐ治療をしなくてもよいもの」さらには「治療を開始しなくても特に問題がないもの」があります。
そうはいっても、がんの細胞があるのであれば、どのような治療が必要なのかということをきちんと判断することが大切です。
その判断をするためにも、乳がん検診は重要な役割があります。
乳がん検診のデメリットは何?
ただ、乳がん検診が徐々に浸透している今だからこそ、検診を受けるデメリットもあります。
乳がん検診で「がんの疑いがある」と言われた場合も、実際に精密検査を行ってみると「癌ではなかった」ということもあります。結果としては良いことなのですが、精神的な苦痛は免れません。
誰でも「がんの疑いがある」と言われれば相当なショックを受けます。その後…精密検査を受けたとしても、その検査の結果が出るまでは強い不安を覚えることでしょう。これは検査を受けるデメリットといえます。
そのほかにも過剰診断の結果、本来必要のない手術を受けることになってしまったというケースもあります。
このように乳がん検診のメリット・デメリットを見てみると「正しい判断をしてくれる病院を選ぶことが大切」ということがわかります。
やはり、乳がん検診の一番のメリットは早期発見・早期治療によって、生存率が高まることではないでしょうか?早期発見(ステージⅠ)の場合の5年生存率は99.9%(10年生存率は95%)だといわれています。もちろん、癌が大きくなる(発見が遅れる)事で生存率は低くなっていきます。デメリットと比較しても、メリットの方が大きいと思いますので、乳がん検診は迷わず受けるようにしましょう。
沖縄で乳がん検診が人気の病院は?
初めての乳がん検診でも安心して受けられるおすすめの病院を2つ紹介します。
那覇西クリニック
乳腺・甲状腺に関する治療を得意としている病院です。
おすすめポイントは「外来スタッフがすべて女性」という点です。看護師はもちろんですが検査技師・放射線技師ともに女性スタッフが対応しているので、初めての乳がん検診でも安心して受けられます。
那覇西クリニック
- 住所:〒901-0154 沖縄県那覇市赤嶺2丁目1番地の9
- 電話:098-858-5557
- 診療日:日曜日・祝日・木曜の午後
- 予約:必要
- 公式ホームページ:http://www.naha-nishi-clinic.or.jp/information/nahanishi/index.html
※現在地から那覇西クリニックまでルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
宮良クリニック
乳腺・甲状腺専門の病院です。
乳がん検診・マンモグラフィ検査も行っています。セカンドオピニオンについても積極的に進めてくれる病院なので、どんな小さな不安でも安心して相談ができるという点がおすすめです。
宮良クリニック
- 住所:〒901-2132 浦添市伊祖2-3-1 サンチャイルドめぐみビル2階
- 電話:098-878-3311
- 診療日:木曜・日曜・祝祭日・旧盆中・年末年始
- 予約:必要
- 公式ホームページ:http://www.miyara.jp/
※現在地から宮良クリニックまでルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
まずは検診に行ってみよう
乳がんは、今や女性の11人に1人がかかる病気です。それだけ、誰もが病気になるリスクがあるといえます。
ただ病気は、ストレスが一番の敵だとも言われています。漠然と不安を抱えたまま毎日を過ごすよりも、思い切って検査を受けてみたほうが気持ちはスッキリするはずです。
癌が見つかることが怖くて手遅れになってしまうよりも、早めに見つけて早く治す!これに限ります!
女性である以上、女性がなりやすい病気のメンテナンスはしっかりと行うようにしましょうね♪
沖縄には、お酒が大好きな女性も多くいるので、その点も要注意です!