読谷村(よみたんそん)にある「やちむんの里」は、19の焼物工房が集まる集落のことを言います。しかも集落には、現役の登り窯があり見学も可能!
ここは焼物好きでなくても楽しい、インスタ映えとアートが楽しめるおすすめ観光スポットです。
読谷村にある「やちむんの里」とは?
ヤチムンとは、沖縄の方言で「焼き物」のことを言います。
ヤチムンがつく地域といえば、那覇市壺屋の「やちむん通り」が有名ですが、読谷村のやちむんの里は壺屋のやちむん通りとは雰囲気がまるで違います。
まず、読谷村(よみたんそん)にある「やちむんの里」といわれる地域は、人里から離れた自然の中にあります。
車の通りはありますが、殆どの方が「やちむんの里」の入口付近にある無料駐車場を利用するので、集落内は歩いて移動されている方が殆どです。
集落の中を歩いていて目につくのは、赤瓦の建物です。
集落の中には新しい建物もあるのですが、ひと際目を引くのは昔ながらの赤瓦屋根の建物です。
沖縄の青い空とのどかな田舎道を印象的に見せてくれるので、インスタ映えするスポットとして人気があります。
また、やちむんの里の魅力は、この地域だけが持つ独特の時間の流れにあるといえます。
元々、この地域は集落から離れた場所にあるので、騒音はもちろんのこと、生活音もほとんど聞こえません。
さらに、周りを取り囲む木々よりも高い建物はありませんので、空が他の場所よりも広く見えます。
集落の道路はきれいに整備されており、どの道も広々しているので歩いているだけでも癒されます。
最大のインスタ映えスポットは読谷山焼共同窯
そもそも、読谷のやちむんの里は広大な敷地の中に19の工房が点在しているものなので、基本的に見学をするだけなら無料です。
ただし、観光スポットといわれる場所ですから、それなりに写真映えする場所も知りたいですよね?
そんな時におすすめなのが、読谷山焼共同窯です。
入口の駐車場からだと徒歩10分弱、集落の中央あたりの駐車場からなら徒歩5分の場所にある登窯で、焼物に興味がない人でも、この登窯の前では思わず「凄い」と声が漏れてしまうほどの迫力です。
この共同窯で焼かれたものは「読谷山焼」といい、窯の周辺にはこの窯を使用している陶芸家たちの工房や作品の販売所もあります。
窯焚きとなれば、丸4日間火が入り続ける登窯ですが、窯が使われない時にはこの場所だけ時間が止まっているかのような不思議な空間になります。
びっしりと隙間なく積み上げられたレンガを見るだけでも、職人技のすごさを感じます。
静寂の中で目を閉じてみると、無言で炎と対話する陶工たちの姿が目の前に浮かんでくるようです。
なんでもない場所がアートになるやちむんの里
素朴でのんびりとした時間が流れるやちむんの里ですが、何でもないような場所がアートになる不思議な魅力があります。
例えば、この場所は集落の入口にある最も大きな駐車場の一角に建てられた公衆トイレです。
一見すると、普通の公衆トイレなのですが、中に入ろうとしたその時に思わず微笑んでしまうようなほっこり系アートがあります。
誰に注目されるわけでもないのに、こんなところにカワイイ男の子と女の子の焼物があることにまず驚きます。
さらに作品を見ても、「公衆トイレに飾る物だから」といって手を抜いた感じは全くありません。
トイレなのに何となく見入ってしまう不思議な作品。
こういうちょっとしたところにもアートを意識しているところが、やちむんの里ならではの魅力といえます。
また、ガレージに無造作に並べられている陶器たちも、そのままアートになっています。
買う楽しみも良いのですが、初めて触れる沖縄の焼物であれば、まずは見ることから楽しむのが大事。
たくさんの作品を比べてみることで、自分の好みに合ったものを見つけることができますし、こうした体験があるからこそ買う楽しみが倍増します。
このように身近にアートを楽しむことができるのも、読谷のやちむんの里ならではの魅力といえます。
最近では、昔ながらのデザインだけでなく、おしゃれなデザインの「やちむん」も増えてきています。
ぜひ、沖縄旅行のお土産に、やちむん屋さんをのぞいてみてくださいね!
読谷やちむんの里の基本情報
- 住所:〒904-0301 読谷村字座喜味2653-1
- 電話:098-958-4468(読谷山焼共同直売店)
- URL:読谷観光協会
まさに「うちなータイム」が流れている感じなので、気が向くままに歩いているだけでも爽やかな気分になれます。