数年に一度開催される大イベント「世界のウチナンチュ大会」が間もなく開催されます。県外に住んでいる方は初めて耳にする方も多いかと思います。また、「世界のウチナンチュ大会」という名前は知っていても、実際にどんな事をやっているのか分からならい・・・という沖縄県民も多いのではないでしょうか?そんな世界のウチナンチュ大会について詳しく見ていきましょう!
もうすぐ開催!世界のウチナーンチュ大会って何!?
沖縄県には、日本でありながら一般的な「日本」とは違ったイメージや文化が確立されています。そんなウチナー(沖縄の人)の方々の独自の文化などを継承させ、日本はもちろん海外にも発信していこうという「世界のウチナーンチュ大会」が開催されます。
もうすぐ開催されるこの世界のウチナーンチュ大会とは、いったいどんなものなのでしょうか・・・?
世界のウチナーンチュ大会とは!?
今年で第6回目となる、世界のウチナーンチュ大会。
大会の目的としては、世界の各地に住んでいる沖縄にルーツのある方々と、沖縄に住む人たちの交流を通じて、ウチナーによるネットワークを発展させて、沖縄の文化などを次世代に受け継いでもらおう・・・というもの。また、沖縄独自の文化や歴史といった「ソフトパワー」の魅力を、日本国内はもちろん海外にも発信していくことも大きな目的とされています。
世界のウチナーンチュ大会を通して、沖縄の方々が改めて自分たちの文化を再確認し、理解を深めて次世代へと継承させ発展させていくことも大会がスタートした当初からの目的となっています。
2016年の開催日はいつ?何をするの?
2016年の開催日程は・・・
- 前夜祭
平成28年10月26日(水)
- 本大会
平成28年10月27日(木)~30日(日)
主な会場は沖縄セルラースタジアム那覇や沖縄セルラーパーク那覇、沖縄県立武道館、奥武山公園、パレット市民劇場、県立博物館美術館や自治会館などです。
昨年は延べ入場者数はなんと約42万人にも!海外からも5千人を超える参加者が訪れたということから、国内外での認知度も徐々に高まっているようです。
今年は、海外からの参加予定者人数は・・・なんと現時点で6400人を超えているそうなんです。前回よりも益々盛り上がりを見せそうです。
世界のウチナーンチュ大会でおこなわれることというのはまず前夜祭パレードが行われたり、本大会については開会式からスタートします。スポーツの交流イベントや文化芸能交流イベント、移民資料展の閲覧や市町村歓迎会といったイベントが次々に行われていきます。
文化交流はもちろんですが、こうした大きなイベントなので「観光地」としての沖縄を色濃くプッシュしていくために、産業まつりや県の特産品のフェアなども併せて行われます。
国内外問わず「沖縄」のありとあらゆるところを全面的にアピールする大会だということなんですね。
世界のウチナーンチュ大会、見どころは!?
「世界のウチナンチュ大会」と聞くと、どのようなイベントを想像しますか?実は大会期間中、様々な催し物が開催されるんです。それは、踊りや空手などはもちろん、それ以外にも写真展やスピーチ大会、ワークショップなども開催されます。どのような催し物が開催されるのか見ていきましょう!
世界のヤッケームン大会
- 日時:10月30日(日)お昼ごろ
- 会場:沖縄セルラーパーク那覇
- 観覧料:無料
沖縄の歴史や文化を、楽しく笑いながら学ぶことができると大好評の「おきなわ新喜劇」。全国ツアーなども行われている人気ぶりなのですが、今回の世界のウチナーンチュ大会でも公演することが決定しました!
お笑い芸人・ガレッジセールのゴリさんが座長を務めるおきなわ新喜劇は、ほかにもスリムクラブのおふたりなど人気の芸能人が多数出演。沖縄の文化を学ぶことができるということから大会の主旨にもピッタリですね。
ちなみに、ヤッケームンというのは「厄介者」という意味です。悪い意味だけではなく、若者が口癖のように使う「ヤバイ!」と同じような感じで使われることもあります!
レッツスタディー!ワールドウチナーンチュ
- 日付 : 10月27日~30日
- 会場 : 沖縄セルラーパーク那覇特設ブース
- 料金・申し込み : 無料・申込み不要
大会期間の前後に、県内の学校を中心に移民の歴史や文化に関する出張講座を行い、国際理解を深めているとのこと。そして、大会期間中は学校で移民や県系人と生徒の交流会を開設します。海外からの来場者も多い世界のウチナーンチュ大会ならではの、異文化コミュニケーションが可能になるブースです。
世界のウチナーンチュと一緒に那覇の素敵を探して歩こう!
- 1日目
日時:10月29日(土)9時~11時ごろ
会場:てんぷす那覇 - 2日目
日時:10月30日(日)9時~11時ごろ
会場:沖縄県庁前 県民広場
- 料金
- 大人300円・中学生以下100円(保険料含む)
- 受付
- 当日受付
1日目はてんぷす那覇から国際通りの裏道を抜け、約3キロをウォーキングしていきます。途中公園にてニュースポーツ(ラダーゲッターなど)の体験交流を行います。
2日目は沖縄県庁前 県民広場から久米うみそら公園など約5キロをウォーキングしていきます。波の上ビーチでニュースポーツ(キャッチング・ザ・スティック)などの体験交流をしていきます。
Eisa EXPO2016
- 日時 : 10月30日9:00~
- 会場 : 沖縄県立武道館 アリーナ棟
- 料金・申し込み : 無料・申込み不要
Eisa EXPO2016とは、エイサーネットワークの更なる構築を図ることを目的としており、エイサーの起源を学び、体験してもらいながら、エイサーについてより深く知ってもらうためのイベントです。伝統と創作のエイサー演舞を一挙に観覧できるプログラムもありますので、見て・学んで・踊って楽しむ事が出来るイベントです。
空手の日 記念演武祭
- 日時 : 10月25日(火)13:30~16:00
- 会場 : 国際通り、てんぶす広場
- 料金・申し込み : 観覧無料
空手は沖縄の地で生まれた伝統的な文化の一つです。そんな空手ですが、沖縄県では10月25日は「空手の日」として定めています。世界のウチナンチュ大会と重なったこともあり、今回国際通りで国内外の空手家4千人による普及型Ⅰの一斉演武を同時に行い、ギネス新記録の樹立を目指しています。観覧は無料ですが、参加には申請が必要のようなので申し込みを行ってから参加してくださいね!
こちらは、3973人で集団演武に成功し、見事ギネス認定となりました!おめでとうございます!
SHALL WE KACHASHI ?
- 日時 : 10月28日(金)11:00~ / 16:00~
- 会場 : 沖宮(奥武山公園内)
- 料金 : 無料
沖縄のめでたい席でよく踊られる「カチャーシ」。そんなカチャーシーを沢山の人たちで集まって楽しもう!というイベントです。カチャーシーは、小さなお子さんでも出来る手踊りなので、カチャーシーを踊ったことがないという方でもすぐに踊れるようになります。結婚式などのお祝いの席で必ず踊ることになるカチャーシーをぜひ体験してみてください!
移民一世ルーツ調査・相談(レファレンス)サービス
- 日時 : 10月27日(木)~10月30日(日)
- 会場 : 沖縄セルラーパーク那覇およびその周辺
- 料金・申し込み : 無料・随時
少し変わったイベントとして、沖縄県立図書館の図書館司書等が、所蔵資料から移民一世の名前や出身地域などのルーツを探す・・・というレファレンスサービスを実施するそうです。また、戦前の沖縄の写真集なども展示しているので、沖縄にルーツがあるけど詳しいことは分からない・・・という方や、親族にゆかりのある地域を知りたいといった方は、参加してみるといいでしょう。
その他にも色々なイベントが多数!
その他にもグラスボートでサンゴの見学や、在沖チームとペルー沖縄チームとのバトルが見られるシニアサッカー南米・沖縄親善交流大会なども行われます。
さまざまな方とコミュニケーションをとるチャンスとなっている、世界のウチナーンチュ大会。ワークショップなど老若男女問わず楽しむことができるイベントが満載となっていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
もしも、世界のウチナンチュ大会期間中に沖縄旅行の予定がありレンタカーを使用するという方は、那覇市は混雑するかもしれない・・・という事を頭に入れておいてくださいね!
その他のイベントや開催地などに関しては、公式ホームページをご確認ください。
沖縄のソフトパワーというのは三線・琉球舞踊・空手・エイサー・首里城祭などの文化や伝統芸能をはじめ、風習、自然、沖縄の歴史といった幅広いジャンルがあります。