花粉症で悩んでいる方は花粉が飛んで来ない地域に逃げたいと深く悩んでいる方も多くいらっしゃいます。沖縄では花粉症の心配はない!と聞いた事がある方もいるかと思います。実際のところどうなのかを見て行きましょう!
沖縄には花粉の心配がない
くしゃみが止まらない、目がかゆい!!!
春先になると起こる症状、花粉症。花粉症持ちの人にとってこの季節は本当につらいもので、毎年毎年イヤになってしまいますよね。花粉症というと、もっともポピュラーなのがスギ(杉)による花粉症と、ヒノキによる花粉症ではないでしょうか。
実はスギ花粉症を患っている人は、日本ではなんと2500万人もいると言われています。花粉症は特定の食べ物などに反応するアレルギーと同じなので、この治療をしてすぐに完治する!という方法はまだありません。さまざまな治療方法があるものの、時間がかかったり対処療法だったりと、花粉症の患者さんには毎年春という季節事態が酷なものです。
さて、そんなツライ花粉症を患っている人にとっては朗報と言っても良いある事実があります。それは、「沖縄には花粉の心配がない」ということです。
なぜ沖縄には花粉症がないの!?
どういうことかと言いますと、まずスギという木は沖縄にはありません。
スギが自生しているのは本州の北端から鹿児島県の屋久島までとなっています。屋久島には有名な屋久島スギがありますが、スギが自生しているのはここまでで沖縄にはないということなんです。
この疫学調査によると、全国平均で約20%のスギ花粉有病率となっているのに対して、沖縄県はたったの「3.3%」となっています。ちなみに1位は「2.6%」の北海道となり沖縄は2位になりますが、どちらもほぼ同じくらいスギ花粉症の人が少ないということがわかりますよね。
また、日本でもっとも多いというスギの花粉症はもちろんですが、そのほかのヒノキや秋に症状が起こるブタクサといったものもないと言われています。そのため、スギだから・ヒノキだからというわけではなく、沖縄では花粉症そのものに悩む人はほぼいない!ということが断定的に言えます。
花粉がない沖縄は魅力的!でもどうやってプチ移住する?
青い空、白い砂浜、そんな環境でくしゅんくしゅんと花粉症の症状に悩まされることなく過ごしていける…。花粉症の症状で本気で悩んでいる人にとっては、切実に移住や長期滞在を望む理由のひとつになっているため、行政でも花粉を避けるためのさまざまな誘致を行っているようですよ。
いわば避暑地ならぬ「避粉地」というべきでしょうか。花粉症ではない方にとっては「??」という話かもしれませんが、特にひどい花粉症の症状が起こる方にとっては重大な問題です。
では、避粉地として沖縄に行きたい!とは思っても、実際には費用などいろいろと心配なこともあるはず。特に沖縄では2~3か月の滞在の場合、どれくらいの生活費がかかるのでしょうか。
プチ移住をする人が続々!?
沖縄を避粉地として利用するために、ウィークリーマンションやマンスリーマンションに滞在する方法もありますが、もっとリーズナブルな方法としてゲストハウスに滞在するということも。
ゲストハウスというのは、キッチンがあったり相部屋のように二段ベッドで過ごすドミトリースタイルの宿で、1泊約2000円あれば泊まることができます。それに加えて沖縄では安くてボリュームのあるお弁当が販売されていたり、ゲストハウスにはキッチンも備えてあるので自炊をすることもできます。滞在中の食費に関しては、きちんと節約をすればかなりリーズナブルに済ませることが可能です。
この方法なら1か月の滞在費をぐっと抑えることができますので、花粉症で悩んでいる人はこのように花粉シーズンは沖縄にプチ移住をして過ごす…ということも多いそうですよ。
もちろん、先ほど述べたように沖縄でも花粉症の症状が起こるのは0パーセントではありません。その年の花粉量や天候によってスギの花粉が遠くから飛んでやってくる…ということもありますし、スギやブタクサ以外にも沖縄ではモクマオウというマツの一種も花粉の原因になりえる植物です。
ですが、かなりの人が沖縄では花粉の症状が起こらないという経験をしているため、中にはツアーを組んで花粉を避けるということも。花粉症で悩んでいる人にとっては、沖縄は非常にメリットの大きい土地であるということがわかります。
花粉は風に乗って飛散するため、沖縄には花粉の影響が0パーセントというわけではありません。
しかし、日本の最南端である沖縄県は最北端の北海道と同じように、スギ花粉の有病率の低さがトップとなっています。