沖縄県那覇市が、次回の市営住宅申し込み分から同性カップルの入居申請も受け付ける事を発表しました。入居の条件や申し込み時期などを詳しく説明したいと思います。
ページガイド市営住宅の申し込み・・・同性カップルも可能に！
２０１６年７月から「パートナーシップ登録」を開始した那覇市。その那覇市が、新たな取り組みを発表しました。
2016年11月現在までは、申し込みの条件として「６親等以内の血族、３親等以内の姻族」と定めており、戸籍上の親族でない者同士は申し込みが出来ませんでした。ですが、次回の申し込み分から同性カップルも申し込みが可能になるという事なんです。
賛否両論あるかとは思いますが、筆者としてはとても素晴らしい取り組みだと思います。その申し込みの条件や募集開始期間などを詳しく見ていきましょう！
同性カップルが市営住宅へ申し込む際の条件とは？
同性カップルが市営住宅へ申し込む際の条件として、「パートナーシップ登録」の申請をして、パートナーとして認められているかという事が条件となります。
ただ単に、お付き合いしている同性カップルが、市営住宅に入居する事が認められた訳ではなく、「人生のパートナーとして歩んでいく（夫婦のようなものです）」と那覇市に申請していることが条件なんです。
申請して、認められているカップルには登録証明書が発行されており、それが夫婦のような間柄であることを証明するものとなるんです。
その手続きが済んでいるカップルであれば、「６親等以内の血族、３親等以内の姻族」でなくても、二人を家族として認め、市営住宅への入居を認めるという事なのです。
この記事を読んでいる方の中には「パートナーシップ登録って何？」「どのように手続きするの？」と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に説明しておきたいと思います。
パートナーシップ登録制度って何？
現在の日本では、同性同士の結婚が認められていません。そのため、同性カップルは家族として認めてもらうことが出来ず、「家族割」を受けられなかったり、パートナーが手術を受ける際に細かい説明を聞いたり、同意書にサインすることができませんでした。そこで導入されたのが「パートナーシップ登録」なのです。
「パートナーシップ登録」には法的な効力はありませんが、パートナーシップ制度に力を入れている自治体内であれば、家族として認めてもらえ、「人生のパートナー（夫婦のような関係）」だと認めてもらえる制度なのです。
沖縄県那覇市は「性の多様性を尊重する都市・なは」を宣言しています。その宣言内容が、とても素晴らしいので一部抜粋してお伝えしたいと思います。
パートナーシップ制度の理念に基づき、2016年7月 全国では５例目となる「那覇市パートナーシップ登録」を開始しました。
今後、市営住宅入居の申し込みだけでなく、企業と連携し、家族割を認めてもらうなど、様々な手続きを進めていく予定なのだそうです。
パートナーシップ登録申請の条件とは？
- 互いを人生のパートナーとし、継続的に共同生活をしている、又はそうしようと約束している。
- 2人の戸籍上の性別が同一であること
- 20歳以上であること
- どちらにも配偶者がおらず、申請者以外の者とのパートナーシップの関係がない「１対１の関係」にあること。
- 住所につき「2人とも那覇市民である」「1人が那覇市民、もう１人が市内への転入を予定している」「2人とも市内への転入を予定している」のいずれかの条件に当てはまっている必要があります。
上記の条件を満たしていることが、パートナーシップ登録の条件となります。
パートナーシップ登録申請に必要なもの
パートナーシップ登録の申請には以下のものをご準備ください。
- 那覇市パートナーシップ登録申請書
- 住民票抄本 (それぞれ各１通)
- 戸籍抄本 (それぞれ各１通)
- 本人確認ができるもの（写真付きは１点、写真がないものは２点確認します）
「パートナーシップ制度に関して、もっと詳しいことが知りたい！」という方は、那覇市役所5階にある 平和交流・男女参画課（098-951-3203）へお問い合わせください。
いつから市営住宅への申し込みが可能になるの？
同性カップルが市営住宅への入居申し込みが可能になるのは、次回の申し込みからです。
次回は、2017年1月10日頃から始まる予定となっており、郵送で申し込みを受け付けるそうです。入居者を決めるのは、従来どおり抽選で決めることになります。
空室状況にもよります、市営住宅は立地などで大きく倍率が異なります。早めの入居を希望されている方は倍率が低い市営住宅を狙ってみてはいかがでしょうか？
市営住宅の申し込みに関するお問い合わせは、市営住宅課 098-951-3242 までお願いします。
この先はより一層、LGBTsの方が生活しやすい環境が整ってくるのではないでしょうか！
それは、「同性カップルも市営住宅入居の申し込みが可能になる」という内容です。