旧暦でお正月を迎えるようになっているのはアジアが中心なのですが、実は日本でも沖縄の一部地域で旧正月にてお正月を迎えているところがあります。旧正月を迎えたからって、何か特別なことがあるの?沖縄のお正月ではどんなごちそうを食べるの?などなど、沖縄のお正月についてみていきましょう!
旧正月について
旧正月ってよく聞きますがいったいどんなお正月なんでしょうか…?
旧正月というのは、日本や中国といった場所で使われていた「中国歴」のお正月のことをいいます。だいたい1月21日ごろから2月20日ごろの間に、旧暦の1月1日がやってきます。
日本以外の中国や香港、韓国といったところでは新暦(現在の暦・グレゴリオ暦)のお正月よりももっと盛り上がりを見せるといいます。
ちなみに、先ほども少し触れましたが日本での今後の旧正月についてですが…
- 2017年の旧正月:1月28日
- 2018年の旧正月:2月16日
- 2019年の旧正月:2月5日
- 2020年の旧正月:1月25日
となっています。旧暦というのは中国の「春節」が基本的なものになっていて、日本とベトナムでは違いがあり、さらにモンゴルでは大きく違いがあるということなんです。
沖縄での旧正月について
日本で旧正月…というと、よくワイドショーやニュースで中国人の方が旧正月(お休み)に日本にやってきて爆買い!という話題がありますよね。
この時期にお正月を迎えるのは沖縄の一部、特に糸満市やうるま市の勝連が有名で、中国などアジアと同じように旧正月でお正月を迎えるといいます。もちろん、糸満市であってもすべての家庭で旧正月を迎えるというわけではありませんし、糸満市以外のところでも旧正月でお正月を迎えているというところもあります。
ちなみに、沖縄の方言で正月のことを「ソーグワチ」といいます。
また、気になる過ごし方についてですが、特に一般的なお正月と変わるということもありません。
たとえば、お母さんたちはお正月のためのおせちや料理作りに奮闘し、お年玉を準備する…。旧正月だから○○をしなければならない・準備しなくてはならないということは特にないそう。
ですが、沖縄のお正月では本土のお正月とはちょっと違う、独特のお正月料理があるんですよ。
沖縄のお正月で食べられる「おせち料理」について、以下の記事をご覧ください!
じゃあ、旧正月が行われる地域では1月1日のお正月…ではなくて、旧暦のお正月を迎えるまでは「あけましておめでとう」を言わないの?と思ってしまいますよね。
ですがこれは地域やその家庭によって違い、新暦でのお正月を迎えてから旧暦のお正月をする…つまり、お正月が2回あるということもあるんだとか!子どもからすると2回お正月を迎えられるのでちょっとラッキーですよね。
旧正月でお正月を迎えることが多い地域であれば、お店も閉まっているというところも少なくありません。が、多くは沖縄の中でも1月1日の新暦でお正月を迎えるというところが多いので、中国のように工場やお店があちこちストップしてしまう…ということはありません。
沖縄は旧正月をはじめ、旧暦で行われる行事がとても多いのが特徴です。もともと沖縄に生まれて暮らしていた…という方なら良いのですが、沖縄に嫁いできた・移住してきたという方の場合はなかなか覚えられませんよね。
そんなときに役に立つのが、沖縄の旧暦のイベントをまとめた「沖縄カレンダー」という便利なカレンダーがありますので、ぜひ使ってみてくださいね!
沖縄カレンダーについて詳しくはコチラ!
先祖に対する感謝をはじめ、敬う気持ちが強い沖縄。だからこそ、沖縄ではこのように旧正月をはじめ旧暦を大切にしているということなんですね。
日本での旧正月はあまりなじみがありませんが、沖縄や鹿児島県の奄美地方では旧正月をはじめ、旧暦でお祝いされることが多いんですよ。