沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんしかしない行動や、話し方がとても面白いんです。他県では見られないような行動も多くあるので、ぜひご自分のおじいちゃん・おばあちゃんと比べながら読んでみてくださいね!
沖縄のおじー・おばーの面白い特性をご紹介
インタビュー番組などで、沖縄の陽気なおじー・おばーが映ることがあります。テレビで見たまんまのイメージの方が多く、沖縄のおじー・おばーは元気で陽気、明るい方がとても多いです。
また、とてもお話し好きな方が多いのが特徴です。スーパーで知らないおじいちゃん・おばあちゃんに話しかけられる事は日常茶飯事です。
そんな、沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんの変わった行動や面白い特性を一部ご紹介していきたいと思います。
どんなおじいちゃん・おばあちゃんがいるの?
沖縄のオジー・オバー あるあるネタや、陽気なおじいちゃん・おもてなし好きなおばあちゃん達のお話しをご紹介していきたいと思います。
おばーのカメーカメー攻撃に勝てる気がしない・・・
沖縄のおばー(おばあちゃん)の必殺技「カメーカメー攻撃」・・・他県の方で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「カメー」とは沖縄の方言で、「食べて」という意味なんです。
おばあちゃん達が、お客さん(子供や孫など)をおもてなしする行為です。「もうお腹いっぱいで食べられない」と言っても「大丈夫!沢山食べなさい」と次から次へと食べ物が運ばれてきます。
でも、一体なぜ 沖縄のおばあちゃん達は、カメーカメー攻撃をしてくるのかと気になったことはありませんか?
それは、おばあちゃん達が戦後やその後に食糧難にあった経験から、沢山の食べ物をご馳走するのが最大のおもてなしだと考えられていたからなのだそう。
「もっと食べたいけど食べられない」という食糧難時代を生き抜いた、沖縄のおばあちゃん達の優しさや、おもてなしの気持ちの表れなんです。「少なめに出すよりは、残ってもいいから沢山料理をだして、少しでも多く食べてもらいたい」というのが沖縄のおばーのやり方なのです。
というやりとりが、おばあちゃん家に行くと・・・毎回、どこのお家でも繰り広げられます。不思議な事に、沖縄のおばあちゃんは、ほとんどの方がカメーカメー攻撃をしてくるんですよ。
本土の方が、沖縄のおばーの「カメーカメー攻撃」にあうと・・・最初は驚くかもしれません。ですが、これは沖縄のおばーの優しさなので、少しだけでも箸をつけてあげてください。そうするととても喜んでくれますよ!
おじーに多い!「あちこーこーいんぐわぁ~」とは・・・
「あちこーこーいんぐわぁ~」と聞いて、何を思い浮かべますか?
沖縄の方であれば、連想ゲームのように解読して、すぐに何のことを言っているのか分かるでしょう。
ですが、本土の方にはこれが物なのか、場所なのか、それもと気持ちを表す言葉なのか・・・まったく想像もつかないと思います。正解は・・・
ホットドッグなんです。。「なんで「あちこーこーいんぐわぁ~」がホットドッグなの!?」と疑問に思った方の為に解説します。
「あちこーこーいんぐわぁ~」とは、方言の組み合わせなんです。
- あちこーこー : 熱い
- いんぐわぁ~ : 犬
熱い+犬=Hot Dog(ホットドッグ)というわけなんです。
戦後、英語と日本語が入り混じった生活を送っていたおじいちゃん・おあばあちゃんならではの言葉だと思います。「あちこーこーいんぐわぁ~」という言葉を使うのは、陽気なおじいちゃんに多いような気がします。
小さいころ、親戚のおじいちゃんからお小遣いを貰うことがあり「これで、あちこーこーいんぐわぁーでも買って食べなさいね~!」なんて言われていました。子供の時は全く意味が分かりませんでした・・・。
通知表は、まず仏壇へ・・・
沖縄は、学校から通知表を受け取ったら、おばあちゃん・おじいちゃん家に行く際に持参し、見せるご家庭が多くあります。
通知表を受け取ったおじいちゃん・おばあちゃんは・・・まず通知表を開くのではなく、仏壇へお供えしてウートートー(手を合わせてお祈り)をします。なぜ、そのような事をするかという理由は以下の通りです。
- 学期を無事に終える事が出来た事への感謝の気持ちを告げる
- 次の学期は、更に頑張れるようにと祈る
- 次も何事もなく無事に過ごせるようにと祈る
このような理由から、まずは仏壇へとお供えするのです。
その後、お線香が消えてから、おじいちゃん・おばあちゃんが通知表を見ます。順番でいうと、ご先祖様が先で祖父母が後と言った感じです。
沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんは、通知表の〇×△や数字はあまり気にしない方が多く、後ろの備考欄(生活習慣)の方を気にしている方がとても多いような気がします。あまり見る事のない学校生活では、孫がどのように過ごしているのかを気にしているのでしょう。
「面倒見がいい」「おおらか」「みんなに優しい」などの文字を見つけると、とても喜んでくれたような記憶があります。
筆者も小学生の頃は、祖父母の家の仏壇に通知表をウートートーするのが普通でした。ウートートーしたら、すぐに持ち帰るわけではなく、1~2週間お供えしていました。あの頃は、ご先祖様に見てもらっている・・・・という考えでしたが、今考えてみると従兄弟や親戚達にも成績を見られていたのかな~と、少し複雑な気持ちです(笑)
ファーストフードが好きなおじいちゃん・おばあちゃんが多い
沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんの中には、ファーストフードが大好きな方が沢山いらっしゃいます。特に人気(?)なのが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)。
それに関しては、しっかりと統計が出ており・・・なんと沖縄県は店舗数・消費量共に全国1位なのだそうです。
沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんはクリスマスだけでなく、誕生日や人が集まる行事ごと以外にも、外出の帰りにパーティバーレル(バリューパック)を買って帰ったりするくらい、好きな方が多いのです。そう・・・店内では食さず、テイクアウトして自宅で食べるのが沖縄のおじー・おばー流です。
また、沖縄県内では、ケンタッキーのチキンを以下のような使い方をしている地域もあるようです。
- 結婚式の引き出物として
- 合格祝いの内祝いとして
- 手土産として
手土産としてもらったことはありますが、今のところは引き出物や内祝いとしては貰ったことがありません。ですが、沖縄県のケンタッキーの店舗には熨斗紙がしっかりと準備されているそうです。
アメリカ軍による占領時代があった沖縄県。その時代は、お金もドルを使っていましたし、多くのアメリカの文化や食文化が沖縄に入ってきました。その流れで入ってきた、ファーストフードが今でもおじいちゃん・おばあちゃんにとっては、若かりし時を思い出す味であり、贅沢品の一つなのでしょう。
一緒に外出をし、「今日はケンタッキーに行かないんだなー」と考えていた矢先に、マックドナルドのドライブスルーに寄るようお願いされることも。。ケンタッキーだけでなくマクドナルドや、沖縄県にしかないJef(ジェフ)、A&W(エーアンドダブリュー)なども大好きな方がとても多いです。
沖縄のおじー・おばーにとって、ケンタッキーのチキンはご飯の「おかず」です。(笑)
沖縄の宝!おじー・おばーとの会話を楽しもう!
明るく陽気なおじいちゃん・おばあちゃんですが、壮絶な沖縄戦や戦後の食糧難、アメリカ統治や日本返還など様々な事を乗り越えてきた貴重な世代です。
こんなにも様々な苦難を乗り越えてきたにも拘わらず、今現在 明るく陽気に私たちを笑わせてくれる(元気にしてくれる)おじいちゃん・おばあちゃんは、沖縄の宝です。
おじいちゃん・おばあちゃんしか知らない事、教科書や本には載っていないことも多くあります。おじいちゃん・おばあちゃんに会って、まだ聞いたこともないような事をたくさん聞いて、たくさん話してみてください。
旅行者や移住で来られた方は、ご近所のお年寄りや市場、畑などで元気にお仕事をされているお年寄りと交流してみてください。新たな沖縄の魅力に気づかされるはずですよ♪
おばあちゃん家に行った後に、親戚の家へ行くと、そこでもカメーカメー攻撃に合う事も・・・。沖縄のおばあちゃん達は、おもてなし好きです。