沖縄で獲れるものといえば…そう、サトウキビが有名ですよね。そのサトウキビ、なんとなく「夏」というイメージがありませんか?実は…サトウキビの収穫ピークは冬なんですよ!
甘くておいしいサトウキビ♪
沖縄では「ウージ」と呼ばれているサトウキビ。長く伸びる茎は食べられたり、茎から出る汁を絞って砂糖をつくります。
また、その汁からは工業用のエタノールを作ることもでき、余すところなく使うことができ重宝されています。
砂糖はサトウキビのほか、てんさい(サトウダイコン)などから作られますが、サトウキビは他の植物よりも多く砂糖を作ることができると言われています。
特にサトウキビから砂糖をつくる方法は、約2500年前にインドで発明されたといいます。とても古い歴史があり、甘くておいしい砂糖は疲労回復や衰弱している人に効果があるということから、薬としても使われた貴重なものでした。
サトウキビからはとても甘くておいしい汁が採れ、これは黒糖(黒砂糖)や和三盆などさまざまな砂糖がつくられます。日本ではおもに沖縄でサトウキビが栽培されていますが、沖縄のサトウキビについて見てみましょう!
沖縄のサトウキビについて
沖縄でサトウキビが栽培されるようになったのは、なんと1623年のこと。これは沖縄がまだ琉球王国だったころの話で、中国から砂糖をつくる方法を得て、そこから現在まで作られ続けているそうです。
沖縄で栽培されているサトウキビですが、汁を煮詰めると黒糖(黒砂糖)になります。
2006年に地域団体商標の登録を受けた「沖縄黒糖」は、本場・本物の沖縄ものの黒糖にオリジナルのマークが印刷されて販売されていますよ。
サトウキビは現在沖縄県の本島のほか、8つの離島(多良間島・西表島・波照間島・与那国島・伊江島・粟国島・伊平屋島・小浜島)で栽培されています。
ただ、沖縄はよく知られているように台風などの災害に遭いやすいところ。台風によってサトウキビが被害に遭うこともしばしばで、安定した収穫量にしていくという課題が残っています…。
そんな沖縄のサトウキビですが、意外にも収穫ピークは冬。冬になって気温が下がるとサトウキビの中の糖分が増し、甘くておいしいサトウキビになるからです。
また、サトウキビから砂糖をつくるための工場が稼働するのもこの時期。なので、12月から3月ごろまでひっきりなしに続く収穫は、とっても大変だと言われています!
サトウキビの収穫体験をしよう!
長寿で知られる沖縄の生活に欠かせないサトウキビ。サトウキビの収穫体験をすることができる場所があるんですよ!沖縄への旅行をするなら、時期が合えばぜひサトウキビの収穫体験や収穫したサトウキビを使った黒糖づくりを体験してみてくださいね。
体験王国むら咲むら(むらさきむら)
- 住所:〒904-0323 沖縄県中頭郡読谷村高志保1020-1
- 電話:098-958-1111
- URL:http://murasakimura.com/?page_id=182
サトウキビ収穫体験コース
- 料金:1,620円(4人以上)
- 時間:1時間
サトウキビ収穫&黒糖づくり体験コース
- 料金:2,810円(4人以上)
- 時間:2時間
NHK大河ドラマ「琉球の風」のオープンスタジオを利用した、体験王国むら咲むら。
沖縄の伝統工芸を体験できたり、マリンレジャーやシーサー作りといった沖縄ならではの楽しみ方ができます。こちらでは宿泊施設もあるので旅行のときも工程を組みやすく、ゆっくりとできますよ!
また、12月~2月は琉球ランタンフェスティバルが開催されています。
たいらさんちの農業体験
- 住所:〒906-0202 沖縄県宮古島市上野字新里101番地 平良農牧場
- 料金:参加費1日5,000円 / 昼食&夕食1,000円
- URL:http://www.geocities.jp/tairasanchino/
参加費・1日5,000円で、2泊3日(半日~5、6泊でもOKとのこと、中には10泊する方も!)して、サトウキビの収穫を手伝いする農業体験をすることができます。ほかにも牧場を兼ねているため、牛の世話をしたりサトウキビ以外の野菜を育てることもできるそうです。
本格的に農業に触れてみたいという方はもちろん、沖縄をただ観光するだけでなく沖縄移住を考えているという方にもぴったりの農業体験です。
2017年度の農業体験は、2016年12月17日から2017年3月15日の間となっています。期間外での参加も受け付けていたり、農場のおばぁが作るごはんをいただくことができたりとさまざまな特典も。農業体験をしながら沖縄・宮古島に滞在し、移住について考えてみるのはいかがでしょうか。
琉球村
- 住所:〒904-0416 沖縄県国頭郡恩納村山田1130
- 電話:070-5276-6627(サトウキビ体験問い合わせ)
- 料金:1,500円(琉球村への入園料が別途必要…入園券・16歳以上の大人1,200円、6~15歳の小人600円)
- URL:https://www.ryukyumura.co.jp/okk/plans/detail/105/
小学校以上のお子さんから体験ができます。ポーポーという沖縄風黒糖パンケーキにサトウキビアイスが添えられたサトウキビスイーツをいただくことができます♪
琉球村ではサトウキビの収穫体験はもちろんですが、紅型(びんがた)、織物、ガイドツアー、泡盛ラベル作りなどさまざまな体験ができます。家族での旅行にはもちろん、ひとりでもしっかりと沖縄を楽しむことができますよ。
いかがでしたか?沖縄のサトウキビは今が収穫どき!農家によっては冬だけでなく、4月から6月あたりにも収穫体験できるところがありますので、時期に合わせてチェックしてみてくださいね。
黒糖はただ甘い糖分だけでなく、鉄分やカルシウム、亜鉛といったミネラル成分がたっぷりと含まれているのが特徴。暑い暑い沖縄で、おいしく体力を回復してくれる必須の食材となっているんですね。