沖縄の美しい風土や環境に憧れて、沖縄に移住する人が後をたちません。しかし、多くの方が移住を辞めて帰って行ってしまします。なぜそのような事が起こるのか見て行きましょう。
沖縄への移住はなぜ失敗する人が多いの!?
全国各地から、旅行を兼ねて移住のために下調べをしたりあちこちを渡り歩いてみたり、またネットや雑誌などでさまざまな情報を集めてみたり。
本当に移住を考えている人は、事前にさまざまな情報収集を行ってから「失敗しないように」いろんなシミュレーションをするかと思います。
しかし、綿密に移住計画を立てたとしても、本当に沖縄移住に成功した!と言えるような人は数少ないもの。実際のところ、沖縄に移住する人は年間で約2万5千人いるにもかかわらず、そのうちほとんどの人がさまざまな理由で移住を諦めて帰っていってしまいます。
沖縄への移住を失敗してしまった理由
移住に失敗しまう理由は人それぞれですが、主に考えられる原因は以下のようなものがあげられます。理想と現実のギャップ
沖縄といえば、晴天ひろがる爽快な空、海!そんな環境のなかに身をおいて、の~んびりと暮らしたい…という理由で移住を決意する人は、とても多いもの。
…しかし、実際に沖縄へ移住してみると、移住者の多くはやはり便利さを求めて那覇の街中に住むことが多いですし、そうすると家から海が見えるということもなかなかないかもしれません。
また、沖縄では物価や賃金の低さなどさまざまな移住の問題があります。特に沖縄に移住してのんびり楽しく、自然に囲まれたなかで暮らしたいという方は、その理想と現実とのギャップに戸惑い、生活が長続きしません。
移住者が思ったよりも多い
沖縄の人って、とってもポジティブでほがらかで、あっけらかんとして…そんな陽気な人たちに囲まれて楽しく過ごしたいという人も多いはず。特に、旅行などで沖縄を訪れた際に現地の人柄や人情に惚れこんで、移住をしたいと望む人もいると思います。
しかし、実際に沖縄に来てみると特に那覇市など沖縄の中心部では移住者が多いことを知ります。だからといって田舎の方に行くのは生活に困ることが多く、夜は飲み屋などに行けば現地の人ももちろん多いのですが、それでも「沖縄に来た目的」がわからなくなってしまい、移住を諦めるパターンとなります。
地域のつながりの深さが苦痛になる
これもさみしいことですが、実際に移住(定住)を諦めた人の中にこのことが理由で帰ってしまった人もいます。
沖縄では特に田舎にいくほど移住者が「よそもの」として見られる傾向があります。
これは沖縄に限らずどこでもそうだということがわかると思いますが、しかし毎日のあいさつや地域のイベントなどを通して少しずつ馴染んでいくものですよね。
ここまでは良いのですが、周囲に親切にされるということからじょじょに「おせっかい」と感じるようになったり、イベントなどのわずらわしさなどを感じるようになる人も、中にはいます。
そのため、つながりの深さがいやになってしまう、つまり人間関係に疲れてしまって沖縄を後にしてしまいます。
仕事はあってもお給料が安い
沖縄は、全国でも失業率がワーストの県。しかも物価が安い!ということはなく、やはり本土とは違って島なので輸送費などがかかりますし、それなりの値段となってしまいます。
また、沖縄では失業率の高さのほかにも有効求人倍率がとても低く仕事がないとも言われていますし、さらに現地の若者も日々仕事を探しているため思うような仕事がなかなか見つかりません。いくら環境が良くても、現地の人たちと仲良くなれても、仕事が見つからなかったり生活できないほどあまりにもお給料が低ければ、どうしても沖縄で暮らしていくことはできません。沖縄への移住を諦めるもっとも多い理由が、この理由だと言われています。
沖縄の人の気質や風習が合わないと感じた
「ウチナータイム(沖縄時間)」や「なんくるないさ」といった沖縄ならではの人の気質や風習がたくさんあるもの。はじめのうちはそんなのんびりとした沖縄が好き!!!ということでも、生活をしていくにつれてイラッとしてしまう部分や合わないと感じる部分が出てくるものです。
特にまじめな方や、本土で仕事をキッチリとこなしていた人、常に5分前・10分前行動をしてきた!という人などはそう感じやすいもの。これは単純に「性格が合わない」という考え方をするほかなく、ある意味仕方のないことなのかも…。
移住の成功って?失敗って?
移住をするために動き出した日、そして実際に沖縄へ移動して住み始めた日が、あくまでスタート日になります。
どれくらい沖縄にいられれば移住が成功したと言えるのでしょうか?その基準は人それぞれですが、誰だって暮らす環境がガラッと変われば移住はなかなかうまくいかないものです。
移住を考えている人なら誰だって「失敗したくない」と自分を追い込んで、またすべてを捨ててスタートする心持でいなければならないと思うでしょう。ですがそういったプレッシャーも移住に失敗してしまう理由のひとつで、やらなければ…成功させなければ…と思うことで、余裕のない暮らしをすることにもつながります。
沖縄への移住を失敗しないようにするには「なんとなく移住」というくらいの心持でいるくらいが、ちょうど良いのかもしれませんね。
では、沖縄への移住はなぜこんなにも失敗してしまうのでしょうか…?その理由を考えてみましょう。