旅行者に人気の「ガンガラーの谷」で行われているツアーに参加してきました!ガンガラーの谷ツアーに興味がある方も無い方もきっと楽しめるツーアになっています♪実際に参加して体験したので、レビューしていきたいと思います!
旅行者に人気のガンガラーの谷ツアーに参加しました!
2008年の営業開始から、9年目になるガンガラーの谷。ガンガラーの谷では、ケイブカフェというカフェを営業しており、時には洞窟ライブや洞窟結婚式などもおこなっているそうです。
そんなガンガラーの谷で目玉となっているのが・・・ガンガラーの谷を見て回る探検ツアーです。今回ミッチェル&ジェシカは、そのガンガラーの谷ツアーに参加してきましたので、その体験記をご紹介していきたいと思います。
ガンガラーの谷ツアー時刻・参加費や注意事項について
ガンガラーの谷ツアーは、予約制となっています。事前にガイドツアーへのご予約をお願いいたします。
ガンガラーの谷ツアー参加費
ガンガラーの谷ツアーに参加する場合は、下記の参加費を支払う必要があります。
ガンガラーの谷ツアーに参加する際の服装や注意事項とは?
ガンガラーの谷ツアーに参加する際には以下のような注意点があります。参加される方は、必ず目を通すようにしてくださいね!
ガンガラーの谷ツアーに関する注意点
- 集合時間までにトイレを済ませておいてください
- ツアー中は携帯電話をマナーモードにしてください
- 植物は動かしたり持ち帰ったりしてはいけない
- ペットの同伴はできません
- 出発時刻の15分前までにお越しください
- 車椅子・ベビーカーには対応しておりません
ガンガラーの谷ツアーに参加する際の服装
- 歩きやすい靴
約1kmほど散策します。また、洞窟内などが湿って滑りやすい事があります
- 長袖・長ズボン
特に夏は虫刺されの心配がありますので、季節関係なく長袖・長ズボンが好ましいです
- 虫よけグッズ
冬はあまり虫の心配はありませんが、夏は多くの虫が飛んでいます。虫に刺されたくない・虫が苦手だという方は、虫よけグッズを持参するようにしましょう。
まずは出席点呼!その後、ガイドさんから説明を受ける
集合場所はケイブカフェとなっています。受付・支払いを済ませたらケイブカフェ内で声がかかるまで待ちましょう。
ガイドさんが出欠を確認した後、この後ツアーで回る場所について説明が始まります。ガンガラーの谷ツアーの見どころは・・・
ガンガラーの谷ツアーの見どころ
- イナグ洞
- イキガ洞
- 大主(ウフシュ)ガジュマル
- ツリーテラス
- 武芸洞(ぶげいどう)
となっています。出発前に、ちょっとだけ人類に関するお話しがあります。本土の方は、見たことも聞いたこともないという方が多いかと思われる「港川人(みなとがわじん)」に関してです。
沖縄県民であれば、耳にしたことはなくても・・・絶対に一度はポスターなどを見た事であるだろう港川人。沖縄県民だけでなく・・・もしかすると日本人のルーツになっているかもしれないと言われている存在なんです。そんな港川人に関しての詳しい説明は下の方でお伝えしたいと思います。
説明が一通り終わると、ついにガンガラーの谷ツアーがスタートします。
全員分の冷たいさんぴん茶が準備されているので、持っていきたい方だけタンブラーに肩掛け用の紐を装着し持ち歩きましょう。
季節関係なく、準備されているのは冷たいさんぴん茶なのだそうです。
スタート地点であるケイブカフェ内にも発掘場所が!
ケイブカフェとして営業している洞窟は「サキタリ洞遺跡」と言います。
「サキタリ洞遺跡」は、天然の鍾乳洞で出来ており、天井からぶら下がっている岩などは全て琉球石灰岩という、元々はサンゴ礁だったものなのだそうです。
現在、ケイブカフェのあるサキタリ洞遺跡は、ずっとずっと昔は海だったのです。海だった時代に、サンゴ礁を形成し、ゆっくりと持ち上がり陸地となりました。通常は雨が降ると地面の上で川を作るのですが・・・琉球石灰岩は穴ぼこだらけなので、雨が降ると地下に浸透していき、地面の中で川を作りました。その川によって、ゆっくりと削られてできた洞窟がサキタリ洞なのです。
実は、2014年にはケイブカフェの敷地内から・・・約2万年前(旧石器時代)の貝殻のビーズ(装飾品)や釣針、人骨などが見つかっており、国内最古の例なのだそうです。
その発見のおかげで、今まで知られていた旧石器人のイメージとは大きく異なる生活を送っていた事が分かったのだそうです。
ケイブカフェ内の発掘現場をのぞいた後は・・・いよいよツアーに出発です。
いよいよツアー開始!まずは昔洞窟だった場所へ・・・
こちらは昔洞窟だったと言われている空間。天井が崩れ落ちたことによって、天井が開けた状態になっているのだとか・・・。
写真に写っているクネクネとした木の幹はガジュマルなのだそうです。通常、ガジュマルが崖に育つことはないのですが、根付いているのがサンゴ礁の岩場なので、ジワジワと染み出てくる水を吸い上げて成長しているのだそうです。
ガンガラーの谷には、トトロが傘にしていた植物のモデルになったと言われているクワズイモの葉が、あちらこちらに生えています。大人が傘に出来そうなくらい大きな葉もあり、トトロのような写真を撮る事が出来ますよ♪
ちなみに、クワズイモの葉には毒があるのだそう。触れる分には問題ないですが、食べると口の中が熱くなり痺れるのだそうです。
この広場には、台湾からやってきたと言われている世界最大の竹「ジャイアントバンブー」もあります。
なんと、その大きさは最大35m!直径は30cmにもなるのだそうです。
ジャイアントバンブーや流れる川を見ながら歩いていると、最初の目的地であるイナグ洞に到着しました。
子宝祈願スポットも有り
このツアーの目玉の一つには、「イナグ洞」「イキガ洞」という子宝祈願スポットがあります。
こちらは、サイトでの掲載がNGとなっているようなので実際にガンガラーの谷ツアーに参加してご覧ください!
「ガンガラーの谷の由来になった」伝説
イキガ洞から大主(ウフシュ)ガジュマル向かう道にトンネルがあります。そこではガンガラーの谷に伝わる伝説を聞くことが出来ます。
周囲の雰囲気は下のVRをご覧ください。
こちらのトンネルの上は、一般道になっているのですが、その道路が作られる前は小高い丘があったそうです。
地元の方々は、こちらの丘でよく遊んでいたらしいのですが、丘の真ん中には直径30cmくらいの穴が開いていたそうです。上からのぞいてみても、暗くて穴の深さが分からない・・・「どれくらい深いのだろう」と気になった人たちが、石を落として確かめてみたそうです。
投げ入れた石は、壁に当たって落ちていく音が聞こえるのですが、なかなか鳴りやまず・・・・ずーっと「ガンガンガン・・・・ガラガラガンガラ・・・ガンガンガラガラ・・・」と長いあいだ聞こえていたそうです。
そう、ガンガラーの谷とは・・・石を投げ入れて聞こえた音だったんです。昔、そこに住んでいた方々が、この小高い丘をガンガラーと呼んでいたのだそう。
今は、小高い丘はなくなり道路になってしまいっていましたが、2008年に「ガンガラーの谷」をオープンさせる際に、「ガンガラー」の名前を残したいという思いから、「ガンガラーの谷」という名前で営業しているのだそうです。
一番の人気スポット!大主(ウフシュ)ガジュマル
なんと、この大主(ウフシュ)ガジュマルは、下から成長したものではなく、上から下りてきた根っこ!推定年齢は150歳なのだそうです。ガジュマルは歩く木・・・と呼ばれているので、もしかすると何十年後かには右側にあったはずのガジュマルが左側へ移動している・・・なんて可能性もありますね!
大主(ウフシュ)ガジュマル周辺の雰囲気は下のVRをご覧ください。
大きくそびえたつこのガジュマルは、まさに森の長老と呼ぶにふさわしい風貌です。
ガジュマルは歩く!?
ガジュマルは昔から歩く木と呼ばれているそうです。
ガジュマルの木を見たことがある方は分かるかと思いますが、ガジュマルの木の幹からは、たくさんのヒゲのようなものがぶら下がっていたりします。そのヒゲのようなものは、ガジュマルの気根で、その気根が地面に到達すると・・・地面から水分や養分を吸い上げ始めるそうです。
木の本体が立っている場所よりも、気根が到達した場所の方が栄養がある判断すると・・・、気根はやがて木の幹へと成長し太くなります。気根をどんどんたらし、太くして、木の幹を成長させ、ガジュマルの重心は栄養のある側へと移動し、栄養がなくなってしまった部分の幹は枯れてしまうともいわれています。
ガジュマルはこういう事を繰り返しているので、70年くらい経つと大きく場所が移動しているのだそうです・・・。
上の写真は、大主(ウフシュ)ガジュマルの気根が幹になろうとしているところです。大主(ウフシュ)ガジュマルも栄養のある地を求めて、ゆっくり移動しています。
スタッフさんの手作り!ツリーテラス
スタッフが作ったという秘密基地のようなツリーテラスにのぼると、海や周辺の森を臨むことができます。
なぜ、この場所にツリーテラスを作ったのかというと、ツリーテラスからは港川人が発見された「港川フィッシャー遺跡」が見えるからなのだそう。ツリーテラスから直線距離で1kmしか離れていないそうなんです。
イキガ洞内に流れていた川は、港川フィッシャー遺跡の横を通って海に流れ出ているのだそうです。港川フィッシャー遺跡やガンガラーの谷をつなぐ川沿いで、港川人たちは生活していたのではないかと言われているそうです。
写真に写っているツリーテラスの三角の先端部分はガジュマルの木の枝だけで支えられているのだそうです。高さは約20m!高いところが平気な方は、下を見てみてくださいね!
最終目的地!武芸洞(ぶげいどう)
武芸洞は明るくて風通しが良く、地面も平ら・・・そして、地面の状態は乾燥していて過ごしやすいことから、実際に港川人達が住んでいたのではないかと言われています。実際に、ガンガラーの谷では2007年から発掘調査を行っていますが、翌年の2008年には武芸洞で石の棺が発見されています。
この棺・・・なんと3000年前に縄文人が作った棺だという事が分かっています。棺の近くからは、4000年前のたき火の跡が見つかったのだそう。
まず最初に、たき火が見つかり「近くに何かあるかもしれない・・・」という事で、周りを発掘していくと、石積みを発見。何かわからなかったので、石積みをどけてみたところ、頭蓋骨(後頭部)が出てきたそうです。全て石をどけてみたところ・・・、身長150cmくらいの男性の骨が出てきました。その男性は、なぜかうつ伏せの状態で発見されたそうです。
この男性が発見された事により、沖縄で新たな発見となったのが「装飾品」です。3000年前に生活していた男性が装飾品を身に着けていたのです。
男性の腰の当たりにはシャコガイの殻が並んでおり、首の当たりに貝殻で作ったペンダントらしきもの・・・腕にはブレスレットをしていたそうです。
そして、もう一つ驚いたのが・・・4000年前のたき火は、掘り始めてたった15cmの浅さで発見されたのだそう。
なので、4000年前の縄文人が見ていた洞窟と、今見ている洞窟はあまり変わっていないのではないかと言われているのだそうです。今わかっているだけでも、武芸洞では7000年前の人たちが暮らしていたそうです。7000年前の土器のかけらや、イノシシを食べていた痕跡が見つかっているのだそうです。
沖縄は人骨が残りやすい島
沖縄はサンゴ礁で出来ている島です。サンゴ礁は元々生き物だったため、アルカリ性で人骨が残りやすいと言われています。本土の場合は、火山灰が酸性なので、埋まっている人骨は年数が経つにつれて・・・溶けてなくなってしまいます。
その為、沖縄では港川人のような数万年前の人骨が保存状態もよく、続々と見つかっているのだそうです。
日本人のルーツかもしれない港川人の話
私たちの世代は、学校の授業などで最古の人類は「アウストラロピテクス」だと教えられてきました。ですが、最近では700万年前に既に人類が存在していたことが分かっているそうです。
発見場所は、アフリカのチャドという場所で、そこから新種の「サヘラントロプス・チャデンシス(トゥーマイ)」という700万年前の人種が発見されました。
そうなると、気になるのは・・・「日本人はどこからやって来たのか」という話です。2000年代に入りDNAの解析の結果、世界中の学者の意見がほぼ一致したのだそうです。
今から20万年ほど前、私たち新しい人類(ホモサピエンス)はアフリカで誕生しました。
その後、6万年ほど前にはアフリカを飛び出し、世界に旅を始めたそうです。東アジアに到着したのが4万年ほど前で、私たちが住んでいる日本や沖縄に人が渡ってきたのは3万年ほど前だと言われているそうです。
「日本人はどこからきたのか」という話には、いくつか説があるそうなのですが、有力な説としては「南の方から沖縄を通って、日本列島へ渡っていったのではないか」と言われているそうです。
最初に沖縄へ渡ってきた人種の一つとして考えられているのが港川人なのだそうです。港川人が、日本列島へ渡っていた証拠は、まだ見つかっていないそうです。
もしかすると、港川人は沖縄で絶滅してしまった人種で、沖縄県民のご先祖様になっているのか。。。それとも、港川人は日本列島へ渡って行き、日本人のルーツとなったのか・・・今現在、3つの証拠を探している段階なのだそうです。
発掘調査はまだ途中なので、今後も大きな発見があるかもしれません。
出口を出ると・・・そこはおきなわワールド!
最終地点の武芸洞で興味深い話を聞いて、ツアーは終了です。
武芸洞から出口までは30秒くらいで着きました。着いたところは、なんとガンガラーの谷の向かいにある「おきなわワールド」の無料エリアでした!
こちらで解散となるので、興味のある方は「おきなわワールド」で遊んで帰ってもいいかと思います。
おきなわワールドでは、セグウェイ・織物・藍染め・竹笛・竹細工・革細工・陶器・ブクブクー茶屋体験などが出来ますよ♪他にもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
現在ケイブカフェはツアー参加者のみ利用可能に…
ケイブカフェの雰囲気は下のVRをご覧ください。
以前から洞窟CAFEとして人気を博していたケイブカフェですが、現在はガンガラーの谷ガイドツアーに参加した方のみ利用できるカフェとなっているようです。
軽食などは提供しておらず、メニューは「玉泉洞の地下水で入れたコーヒー」や「パッションフルーツジュース」といったドリンク系のみとなっているようです。
なお、イベントや貸し切りなどは現在も行っているようなので、興味のある方は公式サイトをご確認ください。
ガンガラーの谷ツアーに参加してみての感想
沖縄での探検ツアーには、あまり参加したことがなかったミッチェル&ジェシカ。
ガンガラーの谷ツアーに参加してみると、とても興味深いお話を聞けたり・・・沖縄の新たな魅力に気づくことが出来ました。スピリチュアルな事に興味が無い方や、パワースポットに興味が無い方でも純粋に楽しめるような、非日常を体験できるようなツアーになっていたので、ぜひ一度は参加していただきたいと思いました。
ガンガラーの谷ツアーはそこまでアップダウンが激しい道のりでは無いですし、距離もそこまで長距離という訳ではないので小さなお子さんから中高年の方まで楽しめるツアーだと感じました♪今回は1月の参加でしたが、夏場はひんやりした洞窟が楽しめるかもしれません♪
森や草の多いところに入るのが苦手な私ですが・・・虫が少ない時期(冬)であったこともあり、ものすごく楽しめました!機会があれば、また参加したいくらい素晴らしい体験ができました!
基本情報
- 営業時間
- 10:00~16:00
- 定休日
- 無休
- TEL
- 098-948-4192
- 住所
- 〒901-0616 沖縄県南城市玉城字前川202番地
- 公式ホームページ
- https://www.gangala.com/
- クレジットカードの利用
- 利用不可
- 駐車場
- 無料専用駐車場あり
ガンガラーの谷までのルート
現在地からガンガラーの谷までルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
那覇空港から車で行く場合
那覇空港からガンガラーの谷まで18.4km、車で約31分。到着までの時間は混雑状況によって変わります。下のルートは無料高速道路を使用しています。
近くのホテルや飲食店
近く(5.0km圏内)にあるホテル
近く(5km圏内)にある飲食店
- ケイブカフェはガンガラーの谷の敷地内にあります。
- 浜辺の茶屋
- ガンガラーの谷から浜辺の茶屋までの距離約7.2km
- 山の茶屋
- ガンガラーの谷から山の茶屋までの距離約5.6km
- カフェ ビーンズ
- ガンガラーの谷からカフェ ビーンズまでの距離約6.7km
- Cafeやぶさち
- ガンガラーの谷からCafeやぶさちまでの距離約6.8km
最寄駅・最寄のバス停
- 最寄駅
- 徒歩2時間圏内に駅はありません。
- 最寄のバス停
- 沖縄県内(本島)のバス検索は主に以下の2つのバス検索システムから成り立っております。バスロケーションシステムでは那覇バスと琉球バス交通のみの検索が可能で、バスなび沖縄では沖縄本島内の主要なバス会社を網羅しており、那覇バス、琉球バス交通、沖縄バス株式会社、東洋バス株式会社から検索が可能となっております。
上で記載した通り、ツアーの最中はトイレにいく事が出来ません。特にお子様が一緒にいる場合は、集合時間までにトイレを済ませておくようにしてくださいね!