沖縄は本土と違って海に囲まれた島。そして沖縄県の特徴の一つに車を所持している方が多いという事実がありますが、海に囲まれた島だからこその悩みなどもあります。沖縄で車を購入する際の注意点などを見て行きましょう!
沖縄県民の貴重な足、車の注意点
車大国(県ですが)と言われている沖縄県。
というのも、沖縄県にはJRのような鉄道や地下鉄といった電車が走っておらず、那覇市など中心部を走るモノレール、もしくはバスやタクシーといった公共交通機関しかありません。そのため必然的に沖縄県内を移動するためには、マイカーやバイクといった「足」が必要になるんですね。
車を所有している人はとても多く、特に軽自動車を所有している人が多いというのが特徴です。多くの人が車で移動することを前提としているなら、ちょっとカッコいい車に乗って青い空の中を走ってみたい…と思いませんか?
でも、沖縄の車選びというのは「沖縄ならではの理由」で気を付けなくてはならないことがあるんです。
沖縄の車は潮風による「塩害」に遭いやすい
なんといっても、沖縄は海に囲まれたところ。
つまり、潮風がいつも吹いている場所だということになります。ということはどうしても車にとって天敵でもあるサビの原因になってしまいます。潮風によって、車についているほんのちょっとの傷からじわじわとサビが発生し、車が傷んでしまいます。
塩害によっておこるこういった被害ですが、潮風はなんと1ミリの隙間から入りこんでこのような被害をもたらすと言われています。ですから、鉄材がたっぷり使われている車は当然あちこちに塩害の影響が起こるということなんですね。
この塩害はひどければ車体に穴が開いてしまうほどともいわれています。特に、離島や海が近いところに住んだり通勤して車をとめる時間が長い場合には影響を受けやすく、また沖縄本島であっても海が近いところであれば注意しなくてはなりません。沖縄で大切な車を守るために、何ができるのでしょうか?
沖縄で車を買うときのポイント
沖縄で車を購入するときに気をつけたいポイントを見ていきましょう!
メンテナンスしやすい距離のお店で購入を!
先ほどのように、沖縄では海からの潮風で車がさびやすいと言われています。なので、長く乗り続けていくための定期的なメンテナンスや故障時に点検・修理してもらうときには、やはり近場のお店にもっていくことができるほうが良いですね。
サビ止めをしよう
「ジーバード」というサビ止めの方法があります。
沖縄ではこのジーバードというサビ止めが一般的で、ボンネットやドアの内側などにサビ止めのための特殊な塗装を施すものです。ちなみに、サビ止めをする料金は方法や依頼するところ、軽自動車か乗用車などでも違いますが、10000~20000円程度だと言われています。
保証期間をチェック
車を買うときには新車でも中古車でも保証期間がそれぞれありますよね。まずは保証期間を見て、特に中古車の場合は潮風にさらされているところもあるかと思いますので詳しく状態を教えてもらうようにしましょう。
売りつけようとする姿勢や正直に潮風の影響などを受けることを伝えてもらえないようなところは避けましょう。
那覇市内ならカーシェアリングもオススメ!
沖縄に移住を…と考えていらっしゃる方で、車はどうしよう?と迷っている方も多いと思います。
特に、今は都会に住んでいるから車を持っていないという方の場合。沖縄のどこに移住するかにもよりますが、たとえば移住者の多いにぎやかな那覇市であれば車を買う必要は絶対あるとは言えません。
現在全国的に普及している「カーシェアリング」という選択肢があるからです!
那覇空港から那覇市の中心部を走るゆいレールの沿線では、少しずつカーシェアリングのステーションができています。現在のところおもろまちや市立病院前、旭橋などの主要な駅にはすでにカーシェアリングのステーションがあり、今後もゆいレールの沿線にたくさんのステーションが建設される予定となっています。
また、このカーシェアリングのメリットはなんといっても安いというところ。もちろんレンタカーという手もありますが、比べものにならないくらい安いということが魅力です。どれくらい安いかというと、ナビが標準で付いているもので24時間2480円や、分単位で利用できて15分206円と激安料金となっています。
那覇市に住むのであれば普段はゆいレールを利用したり、自転車やバスといった移動手段があります。休日にちょっと足を伸ばしてどこかへ行く…ということであれば、カーシェアリングを利用するととっても便利。
マイカーがあることで駐車場料金がかかる、台風のときなどに傷や浸水など被害に遭いやすい、維持費がかかるなどのデメリットがあります。カーシェアリングならそういったことなく、必要なときに利用することができるのでオススメです。
もし車を所有していて移住するときにもっていく!という場合でも、その輸送費は高くついてしまいますよね。もうかなり乗りつぶしているのなら思い切って処分してから移住する、向こうでカーシェアリングをするか新しく購入するかを考えるなどの方法もありますよ。
実は、車はもちろんですが沖縄では車のほかにも建物や、建物の中の電気配線、つまり配電盤の配線コードなどにも塩害が起こることがあります。そのためショートして火事になってしまうこともあるんだとか。