日本では沖縄でしか栽培されていない「カニステル」という南国フルーツをご存知でしょうか?栄養価が豊富で独特の食感がクセになるそうなんです。完熟時の糖度はなんと20度以上にもなると言われているのですが、沖縄でもあまり知られていないフルーツの一つなんです。どんな食感なのか、どんな栄養が含まれているのか・・・詳しくご紹介していきたいと思います。
日本では沖縄でしか栽培されていない「カニステル」
沖縄でもあまり知られていないマイナーなフルーツの「カニステル」というものをご存知でしょうか。
カニステルは、普段目にすることのないフルーツですが・・・ファーマーズマーケットや道の駅、産業祭りなどのイベントなどに行けば購入することができます。
そんなマイナーな南国フルーツ「カニステル」についてご紹介したいと思います。
カニステルって何?
原産地はメキシコから中央アメリカで、日本では沖縄のみで栽培されています。カニステルの木は10mほどに成長する小高木で、7㎝ほどの小さな実をつけます。
カニステルという名前は、大砲の散弾「canister」(カニスタア)の形に似ていることから カニステルと呼ばれるようになったと言われていますが、カニステルは数年前まであまり売り物にならないことから、沖縄の農家の方の間では、「金捨てる」「蟹捨てる」とも言われていたそうです。
「金捨てる」「蟹捨てる」と揶揄されていた「カニステル」ですが、最近では「独特の食感がクセになる」「美容にいい」「トロピカルな味わいで美味しい」という事で購入して食べる方が増えているんです。
カニステルの収穫時期
カニステルは年中あると言われていますが、一番収穫量が多い時期は1月〜4月にかけてなんだそうです。
沖縄でもあまり知られていない希少価値の高いフルーツの1つです。
カニステルには栄養がたっぷり!
カニステルの栄養価はとても高い果物として知られています。例えば・・・
- カロテン
- ナイアシン
- ビタミンA
- ビタミンC(アストロビン酸)
- ビタミンE
- ポリフェノール
- カルシウム
- カリウム
- リン etc…
など、上記の栄養素が含まれていると言われている「カニステル」ですが、特にポリフェノールの量は黒大豆や黒ゴマ、赤ワインと比べ物にならないほどの量が含まれていると言われています。
特に注目すべきなのがポリフェノールとナイアシンです!
- ポリフェノール
ポリフェノールには、コレステロールの酸化を抑制し、活性酸素の働きを抑えるという作用があります。活性酸素は、病気や老化の引き金になるといわれています。生活習慣病の約90%が活性酸素によるものだと言われているくらいです。ポリフェノールは細胞の生成、活性化、分裂の働きを助けてくれる救世主なんです。
- ナイアシン
ナイアシンは糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠だと言われています。また、皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもしている為、不足すると口内炎や皮膚炎を起こす可能性があると言われています。
カニステルに多く含まれるポリフェノールやナイアシン・ビタミンCは、人間の体にとても重要な役割をしてくれるんですよ。
ポリフェノール・ナイアシン・ビタミンCが豊富に含まれていることから、美意識の高い女性達の間ではすでに噂になっているそうです!
カニステルってどんな味・食感なの?
カニステルは完熟になる前に食べてしまうと、美味しくないうえに苦みまであるそう・・・。
そんなカニステルの果実は「エッグフルーツ」と呼ばれているんです。なぜ「エッグフルーツ」と呼ばれるようになったのには、カニステルの食感が関係しているようなんです。
カニステルの果実は、完熟時には糖度が20度もあるそうです。ですが、果実には水分が少なく・・・まるでお芋や栗・カボチャ、ゆで卵の黄身を食べているような食感なのだとか。その為、エッグフルーツと呼ばれるようになったのだそうです。
カニステルの美味しい食べ方とは?
カニステルは上でも少しお話しした通り、完熟させてからでないと全く美味しくないそうなんです。なので、絶対に完熟させてから食べましょう。
常温で何日か置いておくと柔らかくなってきます。通常収穫から1~3週間ほど完熟します。表面に亀裂が入り、押したらへこむくらいになると食べ頃なのだそうです。果皮は薄く、手で簡単に割ることができますよ。
常温で完熟させたら冷蔵庫で冷やし、そのままスプーンで実をくりぬいて食べるのもオススメ!その際の注意点として、常温におき続けてしまうと腐ってしまいますので注意が必要です。
カニステルが大好きな人達のオススメの食べ方としては、常温で完熟させたあと冷凍庫で冷やし、アイスクリームのようにして食べるのが最も美味しいのだそうです。
カニステルの果肉は変色などしない為、焼き菓子などのお菓子作りにも適しているそうです。
実際に食べてみないと分からない!?カニステルの良さ
カニステルはなかなか手に入りにくい上に、日本では沖縄でしか手に入らない南国フルーツの1つです。ポリフェノールもたっぷり含まれているので、是非見かけたら買って食べてみてくださいね。
本土の方は通販でも手に入るので、「気になる・・・」という方はネット注文して食べてみてくださいね。
カニステルは、アボカドのように簡単に栽培することができるようです。食べたカニステルから種を取り、数日中に種をまきましょう。カニステルを自分で育てて、成長を楽しむのもいいかもしれませんね♪
最近では一部の方に人気が出てきているようで、道の駅やファーマーズマーケットなどでも少しずつ置かれるようになってきました!