台北市内にある有名な観光スポットを半日かけて回るツアーに参加してみました。どのような場所を巡ったのか、参加してみて分かった事などをお伝えしていきたいと思います。
台北市内観光ツアーに参加してみた
H.I.S.さんの初夢セールで「H.I.S.充実の市内観光&ショッピング」のオプショナルツアーが無料という話を聞いたので、せっかくなので参加してみる事にしました。
ちなみに通常は3600円のツアーなのだそうです。(旅行プランによっては無料の場合もあるようです。)ベルトラにも全く同じツアーがあり、日本円にして約3300円と少し安い金額で販売されていました。
どのようなツアーだったのか、ミッチェル&ジェシカが詳しくお伝えしていきたいと思います。
台北市内観光ツアーはどこを廻るの?
台北市内観光ツアーでは、以下のところを回ります。
- 行天宮
- お茶セミナー
- 総統府(車内から見学)
- 中正記念堂
- 民芸品店に立ち寄る
- 春梅子餐廳で食事
- 忠烈祠
- 故宮博物院
- 漢方薬店・足ツボマッサージ体験(実費)
- 民芸品店「金龍」にて解散
回る順番は、ツアー状況などによって異なります。忠烈祠で行われる衛兵さんの交代式の時間に合うように調整しながら動いているようで、私たちが参加した際は「忠烈祠」が最後に回されていました。
ピックアップ後、まずは行天宮へ
台北市内観光ツアーは朝から始まります。その為、朝8時50分にはホテルでピックアップしてもらいました。
全員をピックアップして、ツアーがいよいよ始まります。まずは行天宮へと向かいます。
行天宮は、歴史好きな人だと興味が湧くであろう・・・三国志に出てくる関羽(かんう)を神として奉られている寺廟なんです。その為、商売繁盛・仕事がうまくいくといった商業にご利益があるのだそうです。
行天宮に入ると・・・中では、平日にもかかわらずたくさんの人々が祈りをささげていました。それもそのはず・・・行天宮には多い時で二万人もの人が訪れて祈りをささげているのだそうです。
こちらにいらっしゃるお年寄りの方は、日本語が話せる・聞くことが出来る方も多くいらっしゃいます。作法が間違っている場合は、日本語で教えてくれることも・・・。
お茶セミナーに参加!
次に、大山茶芸教室で行われているお茶セミナーに参加しました。
こちらでは、美味しい台湾のお茶を試飲したり、購入したりすることが出来ました。また、お茶の美味しい入れ方やお茶に関する知識なども詳しく教わりました。
実際に、先生の入れたお茶(烏龍茶・プーアル茶)を飲んでみましたが、ものすごく美味しかったです!日本で飲むプーアル茶は、少しクセがあるものが多く「プーアル茶=クセのあるお茶」だと認識していました。ですが、こちらで良質なプーアル茶の茶葉を、正しい入れ方でいれていただいた物を飲むと・・・プーアル茶のイメージが一気にかわります。
常備茶にしておきたい!と思うほど、とても美味しいお茶で驚きました。プーアル茶には、以下の効能があるそうです。- 脂肪燃焼
- 便秘解消
- 生活習慣病の予防
- 免疫力を高める
- 冷えを解消する etc…
良いプーアル茶の見分け方や、プーアル茶の効果などを知ることが出来ただけでも、参加して良かったと思わせてくれるセミナーでした。
台湾の烏龍茶って、なぜあんなに渋味が無くて美味しいのか不思議です・・・。烏龍茶というよりも、ジャスミン茶に近い感じで、とても美味しいです。台湾のお茶は、本当に美味しくて驚かされます。
一瞬なので見逃さないで!総統府を車窓から見学
中華民国総統府は、元首や首脳達が執務を行う官邸・・・アメリカでいうホワイトハウスのようなものです。車窓からなので、数十秒ほどしか見る事はできませんでしたが、とても立派な建物だという事は分かります。
動く車内からだと、綺麗に撮影することができませんでした。夜の写真になってしまいますが資料として載せておきます。
何と、平日の午前9時から12時までは無料で中華民国総統府の見学が出来るそうなんです。
しかも、日本人の為に、日本語ガイドが出来る方もいらっしゃるのだそうです。興味がある方は、ぜひ訪れてみてくださいね!
中正記念堂にて自由行動
次は、台湾の三大名所の一つだと言われている中正記念堂に到着しました。
中正記念堂は、初代の総統(国で一番偉い方)である蒋介石(しょう かいせき)の功績を称えて作られた陵墓なのだそうです。
その為、中には蒋介石の写真や文献が展示されていたり、蒋介石に関連する書籍を取り揃えた巨大な図書館などがあります。
蒋介石座像が設置されている部屋には、蒋介石さんの基本政治理念であった「倫理・民主・科学」の言葉がつづられています。
こちらでも衛兵さんを見る事ができます。蒋介石座像の横で立っている方々は一時間交代のようで、一時間ごとに交代式が行われているそうです。
民芸品店に立ち寄る
ツアーの途中に民芸品店に立ち寄りました。こちらではアクセサリーや食品など、お土産になりそうなものを多く取り揃えています。
こちらでは、数種類のパイナップルケーキの試食ができます。作りたてなのか・・・温めただけなのかわかりませんが、温かいパイナップルケーキが提供されており、とても美味しかったです!
ここで試食したパイナップルケーキが一番おいしかったです。その後、買わなかったことを後悔し・・・他のお土産屋さんでも探しましたが見つける事ができませんでした。気になるものは後悔しないように買っておいた方がいいですね。
こちらの民芸品店には大きな白菜の石がありました。この後、訪れる国立故宮博物院にある白菜の翠玉白菜が有名な台湾。至る所で白菜をモチーフにした石を見かけました。
こちらの白菜にもしっかりと数匹のバッタが彫刻されていました。バッタは、生命力や子孫繫栄を表しているのだそです。
「春梅子餐廳」でお昼ご飯をいただきました
こちらのツアーには昼食がついていました。
お昼ご飯はレストラン梅子というお店で、九分ツアーと同じく円卓にて相席で頂きます。提供された食事は、以下のようなものです。
- 豚の角煮
- イカの煮炒め
- 牡蠣の煮炒め
- 麻婆豆腐
- つみれのスープ
- 生魚の湯蒸し etc…
こちらの料理のお味は…中の下といった感じです。可も無く不可もなく。。
豚肉の角煮が出てきた時はテンションが上がりましたが、一口食べて「あ…臭み抜きの下処理がされてないな」と思いました。角煮の味つけは薄味で、豚肉の脂身には若干・・・豚の独特の匂いが残っていました。ウチナンチュは日ごろからラフテー(角煮)を食べたり、調理したりする習慣があるので、食べるとすぐに分かると思います。
つみれスープは、つみれはかまぼこ(はんぺん)のような感じの味でしたが、スープ自体には殆ど味がなく「何を食べているのか分からない」といったような感じでした。
そんな中、ずば抜けて美味しかったのは「牡蠣ともろみの煮炒め」でした。
ご飯が進む味です。オイスターソース風の味付けで、とても美味しかったです!
他のお客さんも同じようにこれが一番美味しかったようで・・・二週目に入ると、前のお客さんが次々と牡蠣の煮炒めを取ってしまい、ミッチェルのところに回ってくるころには空になっていました。。。
もう少し食べたかった。。このツアーに参加される方は、「牡蠣のもろみ煮炒め」を見つけたら初めから少し多めに取っておくことをオススメします。
それとは逆に一番口に合わなかったのが「生魚の湯蒸し」です。
タレの色が砂糖醤油で甘辛く煮つけてあるように見えますが・・・不思議なくらい味がなく、魚が泥臭い。。川魚で感じる事のある特有の臭みがしっかりと残っていました。
周りのお客さんからも「コレはちょっと・・・」という声が出ていました。
「滋和堂」にて足ツボマッサージ体験(実費)も・・・
食事を終えた後は、マッサージ店に立ち寄ります。
こちらは実費(700台湾ドル:約2500円)になりますが、希望者は30分程度の足つぼマッサージを受ける事が出来ます。
マッサージを受けない方は、その間 漢方に関するセミナーがありました。
頭痛に効果があるツボなどを詳しく教えてもらい、その後ハーブを混ぜた軟膏など、お店の商品の紹介や販売もありました。
こちらで軟膏を買って帰った方はリピーターになる方が多く、日本からも多くの注文を受けているのだそうです・・・・。
足つぼマッサージの腕はとてもいいようです。旅行で足が疲れていたり、足がダルい場合は施術してもらうと、とてもスッキリするそうですよ!
国立故宮博物院にて自由行動
世界四大美術館の一つとして有名な故宮博物院。建物の中には、62万点もの作品が展示されており、日本人だけでなく様々な国の方が訪れています。
こちらに展示されているものの中で有名なのが、白菜のような翠玉白菜や、ラフテーのような見た目の肉形石ではないでしょうか。
翠玉白菜
翠玉を白菜の形に彫刻した翠玉白菜(すいぎょくはくさい)は、高さが約19㎝ほどの小さな彫刻です。翠玉白菜には小さなバッタとキリギリスが彫刻されており、子孫繁栄や生命力などを表しているのだそうです。
染色などは一切行っておらず、天然の石の色や形をうまく利用して作られている彫刻なんですよ。
肉形石
肉形石(にくがたいし)は、粘土鉱物が層状に積み重なっている事を利用し、お肉のように見立てて彫刻したものです。
大きさは、長さが約5㎝・幅は約6.5㎝・高さが約5㎝と、とても小ぶりな彫刻です。翠玉白菜と同様、故宮博物院では人気の展示物の一つです。
ミッチェル&ジェシカが訪れた時は、故宮博物院内の写真撮影が禁止されていたため、外観の写真を撮る事しかできませんでしたが、2016年12月2日以降 写真撮影・ビデオ撮影が出来るようになったそうです。
翠玉白菜を見たい!という方は、まずはそこから行くようにしましょう。他のところをゆっくり見て回ってからだと、見れなくなってしまう可能性があります。
というのも・・・平日にもかかわらず、翠玉白菜を見る人が長蛇の列を作っており・・・私たちも30分ほど並んで見学しました。62万点も展示されているので「これだけは見ておきたい!」というものがあるなら、見たい展示品から見る事をオススメします。
まだ、撮影が禁止されていた時に訪れたので、残念ながら内部の写真はありません。。なので、翠玉白菜と肉形石の置物を購入して撮影してみました。(笑)
この置物は、手のひらサイズでとても小さくてかわいいです。故宮博物院の中には、数か所お土産屋さんがあり、翠玉白菜や肉形石をモチーフにしたシャーペンやマグネットなど、雑貨が沢山販売されていました。
忠烈祠にて衛兵の交代セレモニーを観賞
忠烈祠として知られている場所ですが、正式名称は国民革命忠烈祠(こくみんかくめいちゅうれつし)と言います。
中華民国建国をする際や日中戦争に戦没した方々を祀る場所になっており、衛兵さんたちの交代式が素晴らしいと評判なんです。
衛兵さんになるには、希望したら簡単に衛兵になれるという事ではないそうなんです。実は、衛兵さん達の正体は、陸軍・海軍・空軍から選抜された優れた兵士たちなのだそう。
警備中の1時間は微動だにせず、瞬きすら極力控えるようにしているのだそうです。
衛兵さん達は全然微動だにしないので、本当に驚きました。私たちが見ている間は瞬きもしなかったので・・・まるで人形(マネキン)のようでした。
民芸品店「金龍」にて解散
最後は、金龍という民芸品店に立ち寄ります。こちらの店内で解散となるので、ここからホテルまでは自力で戻ることになります。
「金龍」には、翡翠などで作られたアクセサリーやパワーストーン系が多く販売されていました。殆どの方が、すぐにお店から出て帰路に就いていました。
もしも、ホテルまでの帰り道が分からないといった場合には、ガイドさんに尋ねると教えていただけます。
まだ16時を過ぎた時間だったので、ミッチェル&ジェシカはすぐにはホテルに戻らず、そのまま「千里行足體養生會館」へ全身マッサージを受けに行ってきました。
市内観光&ショッピングに参加しての感想
今回無料で、色々な名所に連れて行ってもらえた事はとてもラッキーでした。食事・お茶セミナー・バスでの移動費・博物院の入場料までコミコミで無料だったので、間違いなくお得なツアーだったと思います!
ですが、私たちの個人的な感想としては・・・若者にとってはあまりワクワクするようなツアーではありませんでした。年配の方だと間違いなく楽しめるかと思います。
急に決まった旅行だった為、何も知らないまま旅立ったのですが、簡単に言うとこのツアーは「沖縄でいう平和記念公園や海軍豪公園を観光するツアーのようなもの」なのです。台北を訪れるのであれば、一度は訪れておいたほうが良いような場所も含まれていたので、ぜひ参加してみてくださいね!
お寺や美術品に興味がない人には合わないかもしれません。また、こちらのツアーは6時間ほどかかったので、滞在日数が少ないという方は、こちらに参加されるよりも違うツアーに参加する方がいいかもしれません。個人的にはナイト九份ツアーの方が楽しかったかな・・・
くれぐれも作法や礼儀には、気を付けるようにしましょう!