沖縄本島に何度も足を運んでいるという方や沖縄に住んでいてプチ旅行がしたいと考えている方、少しだけ足を延ばして「伊江島」へ行ってみませんか?伊江島は、沖縄本島からたった30分程度の場所にある離島なんです。
世界的にみても伊江島にしかない!というものや、伊江島発の特産飲料まで・・・幅広くご紹介していきたいと思います。フェリーの運賃なども細かく記載しているので、伊江島に車やバイクを持って出かけたいという方も必見ですよ!
日帰りでもラクラク!美しさに癒される離島・伊江島
沖縄に旅行…というと、やっぱり美ら海水族館に行ったり、ビーチやマリンレジャーを楽しんだり、ソーキそばやラフテーを食べ歩く…といったプランが多いのではないでしょうか。
また、近年人気となっているのが離島観光です。沖縄本島でももちろんいろいろなことを楽しめるのですが、離島に行くとまた壮大な自然が広がっていたり、より沖縄の風土が色濃く残っているところも多いのです。沖縄本島での観光を一通りし尽したら、離島観光がオススメ!
沖縄にはたくさんの島があります。石垣島や宮古島といった島が有名かと思いますが、その中でも最近特に人気となっているのが「伊江島(いえじま)」です。
沖縄本島の北、本部半島(もとぶはんとう)からフェリーでわずか30分!本部半島には美ら海水族館もあるので、観光スケジュールを組みやすいというのも人気の理由になっています。
では、この伊江島というのはいったいどんな離島になっているのでしょうか?
伊江島ってどんなところなの?
伊江島というのは、沖縄県国頭郡にある「伊江村(いえそん)」という村に属する島です。島は周囲22.4キロメートルと小さく、2017年2月末現在(先月比)には4,650人の人がここで生活していると言われています。
伊江島の特産や村花(村木)
- 伊江村の花や木
- テッポウユリ、ハイビスカス、サルスベリ、ガジュマル
- 特産品
- 伊江島和牛、黒糖、ピーナッツ食品、イエラムサンタマリア、イエソーダなど・・・
伊江島は、沖縄本島の美ら海水族館がある本部半島からわずか9キロほどしか離れていないので、フェリーでは30分ほどで行くことができ、日帰りにピッタリな離島となっているんです。伊江島には空港もありますが定期的な路線はなく、チャーター便が運航しているとのことです。
ちなみに・・・チャーター便を行っているのは那覇空港内にあるエクセル航空株式会社さんです。那覇空港から伊江島空港までわずか30分で連れて行ってもらえます。ちなみに利用料は片道貸し切り料金で194,400円(税込み)なのだそうです。
世界にココだけ!?オフスクレープ現象で出来た伊江島タッチュー
伊江島の中には、島のシンボル的存在として「城山(ぐすくやま)」という山があります。
標高172.2メートルで、これは沖縄本島からもよく見えるといいます。伊江島の人はグスクやグスクヤマと呼ぶそうですが、島の外の人は「伊江島タッチュー」と呼んでいます。
また、山とは言っても一見大きな岩のかたまりのような城山ですが、実は城山は「オフスクレープ現象」と呼ばれる現象によって作られた山で、オフスクレープ現象によってできた山はここ城山しか世界で発見されていないんだとか!
ちなみに、オフスクレープ現象というのは古い岩盤が新しい岩盤の中に入っていくときに一部が剥がれ、新しい岩盤の上に乗る現象のことをいいます。
フェリーで伊江島に行こう!
さて、そんな伊江島へは沖縄本島の本部港からフェリーで行きます。
旅客運賃
片道運賃 | 本部発往復 | 伊江発往復 | 団体往復 | |
---|---|---|---|---|
大人 | 720円 | 1,370円 | 1,230円 | 1,300円 |
子ども | 360円 | 690円 | 620円 | 660円 |
上でいう大人は12歳以上、子どもは6歳以上12歳未満、団体は15人以上からとなります。
通常は1日4便の船があり、夏休み期間中や年末年始は便が倍ほどに増えるようになるので行き帰りもラクラクです。那覇空港からはバスがあり、本部港までは約2時間ほど。 車で行く場合は沖縄自動車道を利用して2時間半ほどかかります。
もちろん、車や自転車、バイクなどもフェリーに乗せることができますので料金表をチェックしておくと良いでしょう。
伊江島まで車やバイクをフェリーにのせる為の運賃
車両運賃(運転手1名の運賃込み)
車の長さ | 片道運賃 | 往復運賃 |
---|---|---|
3m未満 | 2,480円 | 4,720円 |
3m以上4m未満 | 3,090円 | 5,880円 |
4m以上5m未満 | 3,920円 | 7,450円 |
目安としては、3m未満というのは、大体二人乗りの車ほどの大きさなのだとか・・・。軽自動車が3m以上4m未満、普通乗用車が4m以上5m未満なのだそうです。
車種にもよりますので、車をフェリーに乗せたい場合は、まずは車(レンタカー)の車検証を確認してみてください。
※車両予約は公式ホームページからお願いいたします。
車を運ぶ際の注意点
- 車を載せる際には予約が必要です。
- のせる前に車体の長さ確認の為車検証を使用します。
- 往路の港で往復券を買うと復路のみ1割引になります。
二輪車運賃(旅客運賃は別途必要)
自転車 | 原付(50cc未満) | 原付(100-125cc未満) | 二輪自動車(125cc以上) | |
---|---|---|---|---|
片道 | 590円 | 770円 | 1,000円 | 1,240円 |
往復 | 1,180円 | 1,540円 | 2,000円 | 2,480円 |
伊江島のオススメ観光スポットとは?
車や自転車、バイクを伊江島へもっていかない場合、島に渡ったらまず伊江港の近くにあるレンタカーやレンタサイクル・レンタルスクーターショップを訪れましょう。そちらを利用して久米島内を移動するのが効率的です。
伊江島の有名な観光名所は以下の場所があります。
阿良御嶽(あらうたき)
伊江港からほど近い海沿いにある、タツガナシとサラメキガナシという二人の神様を祀る神聖な場所。
古くから旅の無事を祈願する拝所として知られている場所なので、伊江島に到着したらまずここでご挨拶と旅の安全を祈願しましょう!
城山(ぐすくやま)
先ほどご紹介した、世界中で伊江島だけにしかない・・・オフスクレープ現象によってできた、島のシンボル的存在の山です。
沖縄本島の小学生は、自然教室で伊江島タッチュー(城山)を訪れる学校も多いんですよ。
ちなみに・・・タッチューとは沖縄の言葉で「先端がとがってるもの」という意味なんですよ♪
ハイビスカス園
これぞ南国!沖縄!という美しいハイビスカスが咲き乱れる場所。
なんと1000種ほどのハイビスカスがあるといい、さらに野鳥観察もできるといいます。ピンクやオレンジ、白や黄色など色とりどりのハイビスカスに囲まれれば一気に常夏気分です!
ハイビスカスは赤いものしか知らなかったので・・・1000種もあるなんて驚きです!
ヌチドゥタカラの家
ヌチドゥタカラの家は、反戦平和資料館です。名づけの由来となっている「命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)」は、「この世に命よりも大切なものなど無い」という意味で沖縄に古くから伝わる金言(くがにくとぅば)なんです。
ヌチドゥタカラの家は、長年に渡り平和運動を行っていた今は亡き阿波根(あはごん)さんによって作られた資料館で、事前予約をすれば戦争体験講和を聞くことができるそう。
沖縄では、戦争体験者が徐々に減ってきており、戦争体験講和はとても貴重なんです。ぜひ、一度戦争体験講和を聞いて平和のありがたさを感じてください。
伊江島ビーチサイドホースパーク
なんと、ビーチで馬に乗ることができます!
大人も小さな子どもも、もちろん馬に触れるのが初めてだという方でもOK。沖縄在来種だという小さなヨナグニウマも数頭いるということや、ビーチで乗馬できるという珍しさが人気となっています。
湧出(ワジ)
伊江島で昔から多くの方に愛されてきた水源地、湧出(ワジ)。断崖絶壁に足がすくみますが、非常に美しい海が見られます。
島北の断崖の下から湧き出すとても美しい水ですが、今ではこの水を使って「イエソーダ」という名物が生まれています。伊江島でとれた黒糖入りのブラックコーラ・村花のテッポウユリをイメージしたホワイトソーダ・ドラゴンフルーツ・紫イモの色素で色をつけたピンクドラゴン・塩入りのグリーンマースの4種類があって、どれも島めぐりのおともにピッタリ。
本島でもあまり見かける事はないので、お土産に買って帰ると喜ばれること間違いなしですよ♪
芳魂之塔(ほうこんのとう)
伊江島は沖縄戦の中でも激戦地として有名な場所なんです。芳魂之塔(ほうこんのとう)には、沖縄戦によって犠牲になった島民約1500人、そして軍人約2000人・・・計3500人を合同で祀られている場所です。
伊江島で戦闘が終結した4月21日になると、毎年ここで平和祈願祭が行われるといいます。
しましまふぁーむ
酪農を行っている牧場で、牛・ミニブタ・ポニーなどの動物を見ることができます。
搾乳体験(800円)、牧場の仕事体験(500円)、バター作り体験(500円)、哺乳体験(500円)、動物とのふれあい体験(500円)を行うことができますよ。どの体験メニューも1回につき各30分となっているので、島めぐりのメニューに組み込みやすいのもオススメポイント!
伊江島は海はもちろん、それ以外にも見どころが沢山!
伊江島には美しいビーチや観光公園、歌碑や戦跡めぐりなど・・・本島とは違った伊江島ならではの観光をすることができます。また、ここでご紹介したほとんどの観光スポットが島の右半分、つまり北東・東・南東側にあるのでレンタサイクルなどを利用して効率よく回っていくことができます。
伊江島のビーチはどこも美しいのですが、特に伊江港のすぐ西にあるGIビーチは、静か・真っ白な砂浜・美しい真っ青な海という3点セットでオススメ。青少年旅行村に隣接している伊江ビーチではマリンスポーツもよく行われていますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
伊江島の中には民宿やホテル・ゲストハウスといった宿泊施設も15か所あるので、宿泊して夜景を見たり、のんびりと時間を過ごすこともできます。
沖縄本島はもちろんですが、伊江島のような離島観光がブームとなっている今。日々の暮らしをひととき忘れて、のんびり・ゆったり過ごしてみては?
日本の小さな離島に、世界にひとつだけのものがあるなんて凄いですよね!