沖縄といえば、元気なおじい・おばあ!いつもニコニコ、カチャーシーを踊ってとってもパワフルな高齢者が多いというイメージがありませんか?沖縄の人たちは長寿だと言われていますが、どうしてそんなに元気なのでしょうか?
沖縄の人の平均寿命って?
私たち日本人全体の平均寿命は…
- 2014年
- 男性80.50歳・女性86.83歳
- 2015年
- 男性80.79歳・女性87.05歳
と、少~しずつ伸びてきていることがわかります。
そのうち沖縄県の平均寿命について、女性の場合はトップを独走していましたが平成22年の統計で、3位となってしまいました。それまでは沖縄県の女性の平均寿命は日本トップ。3位になったとはいえ、それでも平均寿命は87.02歳ととっても長生きであるということがわかります。
ちなみに男性ですが、実は女性ほど平均寿命のランクが高いわけではありません。
平成17年の平均寿命は78.64歳で全国25位となっていて、当時平均寿命1位だった女性とは大きな差があったんです。
沖縄の食生活が長生きの秘訣?!
全国の平均寿命としては若干下がりつつあるものの、それでも寿命が長いことには変わりありません。沖縄の人たちはどうしてこんなに元気なのでしょうか?
まず健康に大きくかかわることとして、食事が挙げられます。
沖縄の人の食事といえば、本土ではあまり食べられないようなものも普段からよく食べられています。例えば・・・
- ゴーヤーやヘチマなどウリ科の食材
- 豚肉料理
- パパイヤ
- ヤギ肉
- さんぴん茶
- 泡盛
などがあげられます・・・。
さんぴん茶は、古くから沖縄では日常的に飲まれているお茶の一つ。リフレッシュ効果や美肌効果のほか、胃腸の調子を整えてくれるなどさまざまな働きをしてくれるお茶です。
また、お酒は日本酒ではなく泡盛を飲む人が多い沖縄。泡盛は黒麹菌を使って作られているので、健康にもいいと言われていますし、またカロリーも低いんです。
泡盛はさまざまな飲み方をすることができ、そのままストレートやロックで飲むほか、いろいろな飲み方ができるので飽きずに飲み続けられます。
ヤギ肉や豚肉といったとても栄養価の高い肉類を好んで食べるのも特徴です。疲労回復効果の高いビタミンB1を多く含んでいますし、ヤギ肉も低脂肪・高たんぱくでダイエットに効果的、さらに鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。
ゴーヤーやパパイヤといった南国ならではの食材は、ミネラルやビタミン類が豊富。上記のどれをとっても「体に良い!」としか言いようがありません…。
陽気な沖縄の人たち、楽しい沖縄の暮らし
沖縄といえば「なんくるないさー」や「テーゲー」といった言葉があります。
なんくるないさーは「なんとかなる」という意味で、テーゲーは「適当」という意味です。こういった言葉からもわかるように、沖縄ではギスギスしすぎていないおおらかな気質であるということがわかります。
ストレス社会と言われている現代ですが、沖縄では何事もなんくるないさーやテーゲー、さらに困ったことがあればみんなで助け合おう!という「ゆいまーる精神」を持っています。
ただ単に適当だと思われるかもしれませんが、沖縄のおじい・おばあたちは激動の戦時中を生き抜いてきた人たちだからこそ、このように楽しく生きていこうという考え方を持っているのではないでしょうか。
こうしたストレスフリーな考え方や、海や緑などの自然あふれる場所で生きていくということが、長寿のもうひとつの理由になっているのではないでしょうか・・・。また、畑仕事をする方が多かったり、カチャーシーを踊ったりと高齢の方でもよく体を動かす機会が多いのも、沖縄のおじぃ・おばぁの特徴です。
再び長寿県1位を目指して・・・
ただ、先ほど平均年齢が下がってきているということを言いましたが、近年ではファーストフードをはじめ食事が欧米化していることなど、平均寿命が低下している理由も増えています。
特に、沖縄のおじいちゃん・おばあちゃんはファーストフードが好きな方も多いという傾向にあります。
…とはいえ、現在でも沖縄の人(特に女性)が長生きであるということには変わりありませんし、毎年 日本全体の平均寿命が伸びていっている事は間違いありません。
また、沖縄県が長寿県1位として返り咲けるよう、沖縄県民一丸となって健康維持に努めていきましょう!
明るく陽気な沖縄の風土、人々、食べ物・・・このひとつひとつが沖縄に住む人たちを強くしているようですね!