「西表島」と聞くと、真っ先に思い浮かべるのは「自然」「イリオモテヤマネコ」「水牛車」「海」などではないでしょうか?自然豊かな西表島へは、毎年旅行者や移住者が急増しています。西表島にはどのような魅力があるのか見ていきましょう!
西の離島、魅力いっぱいの西表島
沖縄本島の周りにたくさんある離島でも、知名度の高い島「西表島(いりおもてじま)」。
小さな島の中に、これでもかというほどの雄大な自然がぎゅっと詰め込まれた動植物の宝庫と言ってもよい場所です。ここにしかいないという貴重な動物もいますし、小さな島ではありますが観光客も多いところになっています。
そんな西表島に、近年本土から移住者や旅行者方が増えているのだそう・・・。沖縄に移住したいと考えている方は多いのですが、なぜ沖縄本島ではなく離島の西表島に住もうと思うのでしょうか?観光だけでは足りない!という西表島の魅力について、見ていきましょう。
西表島について知っておこう!
竹富島や小浜島といった島からなる「八重山諸島」のなかでもっとも大きいのが、この西表島なんです。島のほとんどが山や森林といった自然でおおわれている西表島には、約2400人の人が暮らしています。
西表島は、沖縄本島から約460キロ離れた場所にあるのですが、実は台湾とは約200キロしか離れていないという場所なんですよ。そう・・・沖縄本島よりも台湾の方が近い島なんです!
マングローブ林がうっそうと生い茂るゾーンや国有林の広がるゾーンなど、とにかく自然いっぱいの西表島。西表石垣国立公の特別地域に指定されている場所が多く、またさまざまな動植物が暮らしていることから国指定西表鳥獣保護区、特別保護区など、国や県によって守られているところがたくさんあります。
有名なのはやはりイリオモテヤマネコだと思いますが、そのほかにもイリオモテヌマエビやヤエヤマハナダカトンボといった動物が数多く暮らしています。
西表島へのアクセス方法(行き方)とは?
沖縄本島から西表島へ行くためには、石垣島を経由していく必要があります。
那覇空港から新石垣空港までは約1時間、そこから離島ターミナルへ移動し、高速船で35~40分程度で行くことができます。
そこで注意しなくてはいけないのは、西表島には「上原港」と「大原港」という2つのターミナルがあるということ!
宿泊予定のホテルがある地域や、真っ先に行きたいと考えている観光スポットの近くのターミナルを選んで船に乗るようにしましょう!
運行時刻や料金、運行状況に関しては下のフェリー公式サイトをご覧ください。
西表島・東部には何があるの?
西表島の南東にある「大原港」の近くには、「大原」という地域があります。
ほかにも古見地区や大富地区、美原地区などがあり、仲間川には7種類もの日本産のマングローブ林が広がっています。日本産すべてのマングローブがみられるのはここ西表島だけなのだそうです!
また、一見すると驚いてしまうような「サキシマスオウノキ」という木もあります。
このサキシマスオウノキというのは、一般的な木の根っことは違って平たい「板根」というのが特徴の木です。昔はこの坂根が船の舵にも使われていたんだとか・・・。現在では、古見地区に群生しているものが天然記念物にも指定されています。
また、カヌーやトレッキングツアーを申し込むことができる「パイヌマヤアドベンチャーパーク」、そして「西表島ジャングルホテル パイヌマヤ」が島の北東部にありますよ。
西表島には信号機が2つだけ!?
西表島にはなんと信号は2か所のみ!
そのうちの1つは、上原小学校の前に設置されているのですが、通常・・・信号機は交通安全のために設置されますが、島の子達が他の島へ行った際に戸惑わないよう、信号機の利用法を学ぶために設置されている信号機だと言われているんです。
西表島・西部には何があるの?
西表島の北西部(ほぼ真北)にある「上原港」の近くには、白浜地区や干立地区、住吉地区といった地区があります。
上原港からほど近い場所に浦内川があって、そこには日本の滝100選にも選ばれている「マリユドゥの滝」や、神の座という意味がある「カンピレーの滝」という滝があります。遊歩道や観光船でめぐるコースもあるため、西表島の観光スポットとしても知られているところです。
そのほかにも、50メートルを超える落差がある「ピナイサーラの滝」や上原地区にある「トゥドゥマリの浜(通称・月ヶ浜)」という美しいビーチなど、さまざまな自然の観光スポットが。
特に月ヶ浜とも呼ばれるトゥドゥマリの浜は、歩くとキュッという音がする鳴き砂のビーチ。とっても美しい夕日が見られたり、ウミガメの産卵も運が良ければ見られるという、西表島の中でも代表的なビーチになっています。
また、この月ヶ浜沿いには4階建てのホテルニラカナイ西表島があるので海のそばでのんびり宿泊することができますよ。
西表島で暮らしてみたい!西表島での移住について
アクセスについて先ほど触れましたが、西表島には空港がありません。
島内の主な道路については、県道215号線が西の白浜地区から大原港のある大原地区あたりまで、海岸沿いをぐるっと走っているのみ。車で内陸を突っ切って走ることはできず、さらに白浜よりも南西に下る道路なども自然を保護するためにありません。近くの離島への橋などもかかっていないので、近くの離島へ行く際もすべて船での移動となります。
本土からのアクセスについてですが・・・石垣島から東京や全国各地への直行便があるので、その点はあまり不便なことはありません。さらに島内を走る路線バスもあり、白浜から豊原までを1日4往復結んでいます。
西表島の島内に発電所などはなく、なんと石垣島から海底電線を使って送電されているんだそうです。逆に、島の周りをたっぷりと囲む水資源のおかげで、水道については小浜島にも送水しているんだそうですよ。
西表島で暮らすことを考えるとやはり心配なのが病院など、生活に欠かせない施設。島内には診療所が2か所あって、それぞれ1人ずつ医師がいらっしゃるということです。
島内には、もちろんコンビニはありません。買い物はどこで・・・?と不安になるかもしれませんが、ここでの生活は島のスーパーや個人商店を利用しましょう。意外と品ぞろえは良く、地元の人はもちろん観光客にも重宝されているそうです。
西表島へ移住する方に人気の職業
西表島で観光業(ホテルやタクシー運転手)といった方の中に、移住者が多いといいます。
もともと農業・酪農がよく行われていた西表島ですが、移住者の方が急に「農業や酪農をやろう!」と言っても・・・実際のところは難しいものです。観光客が増えていることから、レジャーや運送といった比較的始めやすい業種に需要が高まっているので、就職して西表島で暮らしやすいといいます。
西表島へリフレッシュしに行く方が増加中!
西表島にやってくる観光客の数は、平成元年には11万人ほどだったのが、昨年の平成27年には40万人近くなっています。これだけ多くの方が西表島に関心をもち、そして実際に飛行機や船を乗り継いではるばるやってくるんです。
ここでしか見られない手つかずの自然、そして沖縄ならではの気候や風土、コンビニもないのんびりとした景観が非日常を感じさせてくれるからでしょうか。
小さな島ではありますが、マングローブクルーズや水中観光船、水牛車による海中散歩と、「ここは日本!?」と思ってしまうほどの美しい景観に酔いしれ、普段の忙しさをガス抜きすることができるでしょう。
喧騒から逃れたい・・・何も考えずにボーッと過ごしてみたい!なんて方にオススメですよ♪また、西表島以外にも付近の島も一緒に楽しめるツーアなども沢山ありますので、それらを利用して楽しむのも良いでしょう♪
西表島に移住することを考えて住む場所を探しますが、こちらもまた社宅などの方が手っ取り早く見つかるといいます。移住を検討されている方は社宅がある職業を探してみてはいかがでしょうか?