日本には四季があります。気温も違えば見る風景も違う、雪が降ったり台風がきたり、1年を通してさまざまな環境の変化が起こります。特に日本でも最南端にある沖縄県では、北海道などほかの場所とはまったく違った光景が・・・。沖縄県民が年間を通して悩まされている事とは一体何なのでしょうか・・・・。
沖縄の生活で困っちゃう!湿度や湿気について
沖縄県は、本土の人達からすると基本的には「カラッと晴れていて、とても良い気候なのでは?」と思われます。確かに沖縄は年間を通して気温が高く、雪が降ることなんてほぼありません。(観測史上2度目の雪≪※みぞれですが観測上は雪≫が降ったこともありますが・・・。)
そのため、「多少エアコンや扇風機を使えば過ごしやすそう・・・」というのが多くの方のイメージかと思います。ですが、実は全国一悩んでいると言っても過言ではないモノがあるんです。
じっとりジメジメ、沖縄の湿気・・・
沖縄はカラッと晴れているというイメージがありますが、実はとても湿気が多いのでよく晴れていてもジメっと感じてしまうことがあるほど。特に観光客や移住者の方が空港で沖縄の地に降り立ったときに「じめっ」とした独特の空気を感じるんだそうです。
沖縄の多くの家庭では、この湿気によってさまざまなことに悩まされているんです…。
沖縄へ行ったことがないけど・・・グアムへはいった事があるという方はグアムへ降り立った時のことを思い浮かべてみてください。グアムも沖縄と同じように湿度が高いので、蒸し暑いジメっとした空気を感じたのではないでしょうか。沖縄は、それと同じような蒸し暑さです。
湿度の高い沖縄ならではの光景
湿度の高い沖縄の雨期や台風シーズンによく見かける光景をご紹介します。
服にもカビが生える
とにかく、なんでもカビが生えてしまうほど・・・沖縄は湿気が高いんです。
押入れの隅っこにカビがはえる・・・というレベルではなく、クローゼットの壁やしまっておいた服にもカビが生えてしまう事も・・・。クリーニングなどに出さない革製品類(ベルトや手帳など・・・)もカビが生えやすいものなので、こちらも風通しの良い場所で管理しなければなりません。
家にある木製家具にカビが生える
ホームセンターなどで安くで購入したカラーボックスや、本棚、収納棚の内部や裏側にカビが生える事もあります。
もちろん、商品によっては防カビ対策がとられているものもありますが、安い商品に関しては高確率でカビが生えてしまうので・・・除湿剤などを使ってカビ対策をする必要があります。
除湿器が毎日フル稼働!
天気予報では、気温とともに湿度も表示されることが多いかと思います。
沖縄ではこの湿度を見てびっくり。夏場、梅雨や台風がやってきているときなどは湿度が非常に高く、90%越えも少なくありません。
除湿器を使って部屋の湿度を下げているという家庭が多いのですが、数時間して除湿器を見てみるとタンクに水がたぷんたぷん…というほどヒドイ日も・・・。
とにかく湿度が高いため、沖縄は多くの地域でカビが生えやすい環境です。カビによる喘息や肺炎などの病気が起こってしまうことも考えられますので、カビ・湿気対策はしっかりとしておきましょう。
沖縄の人たちの湿気&カビ対策とは・・・
日ごろから湿度の高い沖縄ならではの注意点や対策方法があります。沖縄県民は、どのような対策をとっているのか見ていきましょう。
クローゼットや押入れは換気が重要!
特にカビが生えやすいのがクローゼットや押入れの壁、収納してある布団や衣類です。
「衣替えをしようと思ったら服がカビだらけ!」というのは・・・よくある光景で、衣類をカビから守るためにはクローゼットや押入れは基本的に開けっ放しにするのが良いということなんです。
さらに、特に湿気がひどいときには除湿器をクローゼットや押入れ付近に置いて湿気対策を!いざ服を着ようと思ったときにカビだらけ・・・なんて残念なことにならないよう、しっかりと対策をしていきましょう。
除湿器をフル稼働させる
湿気をおさえてくれる除湿器はもちろんですが、より広範囲の除湿を行えるエアコンの除湿機能もおすすめ。
そのかわり、エアコンの除湿機能は除湿器を使うよりも割高になりやすいと言われています。
単純に冷たい空気を送り込む冷房機能と違って、除湿機能は空気をいったんエアコンの中で冷やして、出てきた水分をホースをつたって外に捨てる・・・という作業をしているのだそうです。
そのため、どうしてもエアコンの中であれこれと作業をしなくてはならないので電気代がかかりやすくなるということなんです。
電気代が気になる!という方は、クーラーではなく除湿器を使用するようにしてくださいね♪
除湿剤フル活用する
スーパーでもどこでも売られている除湿剤は、必ず部屋・クローゼット・靴箱などに入れて置くべし!
タンス、クローゼットや押入れ、靴箱をはじめ部屋のあちこちにおいておくと・・・すぐに水が溜まっていっぱいになります。除湿器を設置できないところ、エアコンの除湿機能が届かないところなど設置しておくとよいでしょう。
一般的な家であればしばらく持つと思いますが、沖縄で除湿剤を使うとなると本当にあっという間・・・。なので100円ショップで販売されている安いもののほうがたくさん使うことができてオススメです。
靴箱なども湿気がたまりやすい場所の一つです。湿気は、カビや靴の嫌なにおいの原因にもなりますので、靴箱の対策も忘れずに!
Soil DRYING SACK(S)
スニーカーや革靴、ショートブーツなどにぴったりのサイズで、靴の中に入れておくと湿気や臭いを取ってくれます。天気の良い日に乾燥させる事で繰り返し使用出来ます。
価格(税込)
楽天:2,052円
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
風通しの良い家を探す
特に…これから住まいを見つけるという移住者希望者の方は、とにかく風通しが良いところを探すようにすると良いでしょう。
日当たりが良く風通しが良いところであると良いでしょう。
カビ防止グッズを使う
革製品に衣類やクーラーなどカビが生える場所は様々です。
ネット上では様々な商品が紹介されていますが、筆者の場合…基本的に通販サイトのレビューは10%程度参考にし、レビューの件数などは当てにしません。理由をここで話すと今回の目的と違った内容の記事になってしまうので割愛…。
とりあえず・・・いろいろ商品を調べました。その中で効果が期待出来そうで特に気になった商品をご紹介したいと思います。
まず、カビ防止グッズを選ぶ上で重要視する事はなんですか?
沖縄は他県と違って年中湿度が高いので、やはり防カビが持続する期間が大切だと思います。その他、安全性(人体への悪影響等)がちゃんと記載されているかなども考慮した上でオススメしたいのが以下の商品です!
防カビ侍【アルコールタイプ】
アルコールタイプの防カビで、揮発性が高いので早く乾きます。
価格(税込)
楽天:2,160円 / Amazon:1,780円
防カビ侍【水性タイプ】※塗布使用
水性タイプの防カビで、スプレータイプではありますが、パッケージには塗布使用と記載されています。現在Amazonでは売り切れているようです。
価格(税込)
楽天:2,160円
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
この二つの商品は純閃堂(じゅんせんどう)という会社が出している商品で、純閃堂の商品はプロもご用達の業務用洗剤なのだそうです。また、以前はカビテクトという商品名でしたが、商品名とパッケージが現在のものにリニューアルしています。個人的には以前のパッケージのほうが良かったです…。
パッケージはともかく重要なのは商品の性能です!まずは特記すべき点をご紹介!
カビ取り・防カビ研究一筋40年の博士が開発した、業界最長クラスの防カビ成分を保有する、スプレータイプの強力 カビ防止剤。特許製法(黒カビ、赤カビ、白カビ、青かびなどすべてのカビに対応)
業務用(プロ仕様)でも使われる防カビ剤で、長期間防カビコーティングが持続します。
市販品の防カビ成分単体とは違い、除菌成分(消臭/におい消し)、浸透成分も同時に保有(特許)しているので、細菌を除去しカビの菌糸の穴をがっちり塞ぎ、長期間のカビ防止・対策・予防効果、におい取りを実現しています。
いかがですか?防カビ商品は色々ありますが、これだけ商品に自信を持っているところはなかなかないと思います。
純閃堂の防カビシリーズを購入する際、水性タイプとアルコールタイプがあるのでどちらが良いのか迷うかと思います。
商品情報などを見てもいまいち分からなかったので、直接電話で問い合わせて違いを聞いてみましたのでご紹介したいと思います
アルコールタイプと水性タイプの違いとは?
- アルコールタイプ
- 揮発性が高いので水性タイプより早く乾きます。アルコールを吹き付けても影響がない場所などに良いとの事。
- 水性タイプ
- アルコールアレルギーの方や、アルコールが使用できない場所(革製品、水性ワックス、ペンキ、ニス、アクリル製やスチロール製のプラスチック等が使われている部分)に使用する時に使用。また、水性タイプのパッケージには「塗布用」と記載されています。アルコールタイプに比べて乾きが遅いので、ハケなどで塗り伸ばして使用する事を目的としているようです。(ハケなどは付属していないので、塗り伸ばす場合はハケは自分で用意用意しましょう)
アルコールタイプと聞くと防カビ効果が水性タイプより上ではないかと思ってしまいますが、アルコールタイプと水性タイプでは効果に大きな差は無いとの回答を頂いたので、用途に合わせて選ぶとよいかと思います。
防カビ侍はあくまでもカビを防ぐ為の商品でカビ取り剤ではありません。ですので、既にカビがある場所に使用したい場合は、事前にカビを取り除かなければいけません。
カビがある状態で防カビ侍を使用した場合、防カビ期間が短くなります。
なので、すでにカビがある場所は以下の商品を使用し、その後に防カビ侍を使用しましょう。
カビ取り侍 液スプレータイプ-極
機材・畳・布団・壁紙・カーテンなどのカビ取りに有効です。浴室全体のカビ取りには別商品のカビ取り侍ジェルスプレーが販売されています。
価格(税込)
楽天:1,782円 / Amazon:1,580円
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
その後談なのですが、防カビ侍【アルコールタイプ】をエアコンに使用して1年後、カビの発生具合を確認したところ、明らかに使用する前に比べてカビの発生が抑えられているように感じました。
これまでエアコンの清掃を業者に頼むペースが2~3年に1度でしたが、もう少し伸ばす事が出来そうです。
日ごろから湿度計でチェックする
「除湿器を使っているけど、本当に湿度は下がっているの?」「今、特にベタつきなど湿度を感じないけれど、湿度はどれくらい?」と疑問に感じた時に役立つのがつのが湿度計です。
肌は環境に慣れていきますので、自分の肌の感覚だけで湿度を測ってしまうと「実は湿度が高かった!」なんていう事もありますのでご注意を!
タニタ 温湿度計
日付・曜日・温度・湿度・最高・最低温度、最高・最低湿度・快適レベル(3段階)、アラームの機能を備えた湿度計。木目タイプはAmazonでは販売が見当たりませんでした。
価格(税込)
楽天:3,000円
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
湿度計など、具体的な数字が目に見えるものを使って、湿度が高ければエアコンや除湿器を使う・・・といった感じで、うまく湿度をコントロールしていきましょう!!
カビの生態を知り、コストを抑えてカビ対策
ここまでは科学的にカビの除菌・予防をする方法等をお伝えしましたが、ここからはカビの生態を知って対策する方法をご紹介!
ここからご紹介するカビ対策の方法は、すでにネット上で紹介されているような方法ではありません。
私がカビについて色々と調べて辿り着いたオリジナルの対策方法です。今回は、一般家庭でなるべくコストを抑えてカビを予防する方法をご紹介します。
カビの成長サイクルを知る
まず、カビを予防する為に知っておきたいのがカビの成長サイクルです。
カビは胞子→発芽→菌糸発生→菌糸の成長→胞子が増殖→胞子の拡散というサイクルを繰り返します。
カビは、「胞子が増殖」して…はじめて目視で確認出来る大きさになります。では、カビを死滅させる為にはどうしたらいいのか?
湿度を60%以下に保ち続けるとカビは死滅してく為、ずっと60%以下の湿度をキープ出来ればカビの増殖を抑え、生きているカビを死滅させる事ができます。(※中には、70%以下でも成長が速度が弱まり死滅していくカビもあります。)
しかし、死滅するのはカビの菌糸であって胞子が死滅する事はありません。
なので、湿度が上がれば再び胞子が発芽してカビの増殖に繋がります。※胞子自体は植物の種と同じ状態なので死滅させる事はできません。
要は、湿度の高い期間は除湿器をフル稼働させれば、カビを予防することが出来るという訳です。・・・とは言っても現実問題、電気料が他の家電に比べて少し高い除湿器をフル稼働させる訳にはいかないですよね…。
そこで、以下の方法を思いつきました!
胞子を拡散されるまえに死滅させる
そうです。胞子さえ拡散させなければカビが目に見える事もなく、発芽した菌糸達はどんどん死滅していくというミラクルな方程式!
という事で、発芽から何日くらいで胞子を拡散するのか調べてみました!環境によって成長速度が違うようですが2~3日に一回除湿器を稼働させ、湿度約40%を3時間ほど維持すればほぼカビは死滅するようです。
ただ、さらにコストを抑える為に自然の力もかりましょう!室内ではなく、外の湿度が60%近くまで下がっている時は窓を開け、換気を良くして室内の湿度を下げます。
換気をよくして湿度60%を数時間キープするだけでも、カビの種類によっては死滅したり成長速度を遅くしたり出来ます。
そこで気になるのが外の湿度だと思います。実は気象庁は1時間おきにアメダスによる観測情報を一般に公開しており、そこで湿度を確認する事が出来ます。
以下のページからお住まいの地域をクリックすると湿度を確認出来ます。
また、湿度の高い時期は、出来るだけクローゼットなどは開けっ放しにしておきましょう!
そして、あまり衣類を詰め込み過ぎずに余裕をもった収納をしましょう。特に除湿器などを使用する際は、クローゼットも開けて置く事で衣類収納の中の湿度も下げてくれます。
上で紹介したカビ防止グッズと合わせて、湿度管理もする事でよりカビが生えにくい環境にする事が出来ると思いますので是非試してみて下さい♪
エアコンのカビ対策
エアコンをつけている間はよいのですが、エアコンを停止した後の内部は非常に湿度が高く、カビが大好きな環境が整ってしまいます。
クーラーを使用後、そのままにしておくとカビの繁殖場所になってしまいます!そうならない為にも、もうひと手間かけておきましょう。
殆どのエアコンには、「送風運転」という機能が付いています。なので、冷房を使用した後に2時間程度、送風運転する事をおすすめします。
送風運転を利用することで、エアコンの中に溜まった湿度や水滴を乾燥させることができ、その結果…カビの繁殖を抑える事が出来るんです。
「冷房じゃない送風運転を2時間もすると電気代が…」と思われるかもしれませんが、送風運転は冷房に比べて非常に安いです。
最近のエアコンだと1時間あたり1円もしません。これでカビの繁殖が抑えられるのであればお得だと思いませんか?
送風運転の機能がない場合はどうしたらいい?
送風運転の機能が無くても、冷房機能で温度を上げれば冷却がとまって送風運転と同じ事になります。
なので、冷房機能を使用した後は、「ぬるい」と感じるくらいの温度まで上げて、2時間ほどかけてクーラーの中の湿度を乾燥させるようにしましょう。
湿気による思わぬメリットも・・・
冬場になると空気が乾燥してのどが痛いだとか、そこから風邪をこじらせてしまったなど、また皮膚が乾燥してかゆかったり・・・という経験を、本土に住んでいる方であれば、ほとんどの方が経験しているでしょう。
しかし、沖縄では空気が乾燥しているということが少ないので、本土から移住されてきた方はこれらの症状が改善される方も多いのだとか。
実際に、筆者のの友人(移住仲間)にも超が付くほどの乾燥肌だった方がおり「沖縄に移住してからは気にならなくなった」と喜んでいました。
カビやジメジメした空気は、あまり気分の良いものではありませんが・・・このように思わぬメリットもあるんですね。
本土から移住してきた方は、乾燥肌の症状が軽減する方も多いようですが、元々沖縄に住んでいる沖縄県民には乾燥肌の方も多いのだそうです。。なので、移住して沖縄の気候に慣れていく事で、沖縄の気温や湿度でも乾燥肌に戻ってしまうかもしれませんね。
それは湿度(湿気)です。沖縄は湿度が高い為、梅雨の時期以外でも湿度で悩まされているんです。