沖縄には、日本の本土とはちょっと違う風習やさまざまなしきたりがあったりします。その中でも子どものお祝いに関することは本土と同じことが多いように感じます。今回は赤ちゃんのお祝いである「タンカーユーエー」について見ていきましょう!
沖縄行事の一つ、タンカーユーエーって何?
赤ちゃんが生まれてから1週間で「お七夜」、1か月で「お宮参り」、100日で「お食い初め」・・・というふうに、赤ちゃんが生まれてから成長に合わせてさまざまなイベントが行われますよね。そして、記念すべき初めての誕生日、つまり1歳になる誕生日はそれはそれは盛大におこなわれるものです。
わが子が初めての誕生日を迎えるというのは、ママとパパにとって感慨深いもの。おいしいごちそうを用意して、家族みんなでお祝いしてあげたいですよね。
さて、そんな1歳の誕生日を迎えた際に行われるのが「選び取り」です。お金やそろばん、筆などを赤ちゃんの離れたところに置いて、赤ちゃんにひとつ取らせる。選んだもので赤ちゃんの将来を占う…というものですね。
実は、沖縄ではこの選び取りのことを「タンカーユーエー」と言うんです。沖縄版選び取りは、どのようなものを並べるのか見ていきましょう。
タンカーユーエーで並べるものとは?
沖縄では、赤ちゃんの満1歳の誕生日を迎えると「タンカーユーエー」というお祝いイベントを行います。
子どものすこやかな成長を祈って行われるもので、お仏壇やヒヌカン(火の神)に泡盛やお料理をそなえて祈願することから始まります。家族や親せきみんなでお祝いの食事をしてから、いよいよタンカーユーエーです!
タンカーユーエーで並べるものと、その意味をご説明していきたいと思います。
タンカーユーエーで並べるものと、その意味
- お金:お金に困ることがない
- そろばん:商売上手になる
- 本:賢い子になる
- 筆:お偉いさんになる
- 赤飯(白米):将来食べることに困らない
- (女の子限定)はさみ:お裁縫がじょうずになる
タンカーユーエーで置いておく物は基本的にはこういった道具になりますが、例えば「そろばんがない!」というご家庭なら電卓にしたり・・・、沖縄ならではの三線など楽器を入れたりなど、家庭によって少しずつ違えて楽しんでいるようです。
どれを取るのか・・・?というのは、その子次第。あくまで占いのようなものではありますが、親としてはじっと見守りながらわが子の将来について考えるときでもあります。
タンカーユーエーの際、食事はどんなものを準備する?
タンカーユーエーは初めての誕生日ということから、家族や親せきを招いて盛大に行われることが多いものです。お料理は家庭によってさまざま。
- お寿司
- オードブル(お重)
- ケーキ
などなど、お子さんやご家族の好きなものを用意すると良いでしょう。お子さんについては1歳なので離乳食は進んでいるかと思いますが、まだ完璧な食事(大人と同じ物)というわけにはいきません。お子さんの好きな離乳食を用意してあげてくださいね。
でも、自宅に招いても駐車場が足りなかったり家の中が狭かったり・・・という事もありますよね。そういうときにはお店でお祝いするのもオススメです。
お店でタンカーユーエーを行う場合は、大人数を招くことができるお座敷であることと、タンカーユーエーが出来るような広さがあるお店を選ぶようにしてくださいね♪
初めての誕生日は一度きりです!タンカーユーエーを行ってしっかりとお祝いしてあげてくださいね!
ご家庭によっては、家族にスポーツ選手がいるという事で、空手着を置いたり、サッカー・バスケットボールを置くなど・・・アレンジを加えることもあるそうですよ。