沖縄のソウルフードといえば、沖縄そばがあります。この沖縄そばには、「これがなくちゃ沖縄そばじゃない!」という地元人もいるほど熱愛されている、個性的なウチナー調味料があります。どのようなものがあるのか見ていきましょう。
沖縄そばには、紅しょうがでしょ!
どの沖縄そば屋にいっても、ほぼ見かけないことがない調味料のひとつが、紅しょうがです。あの真っ赤な色をした紅しょうがの存在感が、なぜだか沖縄そばを引き立ててくれます。
紅しょうがは体に優しい万能調味料
冷え予防に効果があるものといえば、生姜です。そのため、普段から、生姜湯を飲んだり、煮込み料理に生姜を入れて発刊作用を高めるなど、さまざまな苦労をして冷え性対策をしている人も多いのではないでしょうか?
でも、沖縄そばには、そばだしを作る段階から、大量の生姜を使います。さらに、トッピングとして縄そばに必ず入れられるのが、紅しょうが。
「なぜ沖縄そばに紅しょうがが入っているのか」なんて、細かいことを考えるウチナンチュは存在しないといってもよいほど、あまりにも当たり前に使われる紅しょうがは、体に優しく、味にもやさしい、万能の調味料なのです。
百円そばであっても、絶対入っている紅しょうが
沖縄のコンビニのお弁当コーナーにはカップに入った「百円そば」があります。たったの百円であっても、そのトッピングには、「紅しょうが」「ねぎ」「かまぼこ」が入っています。
「この3つが入っていれば、堂々と沖縄そばを名乗っても問題がない!」と言ってしまいそうなほど、沖縄そばにとって紅しょうがはなくてはならないトッピングなのです。
沖縄そばには、ふーちばーでしょ!
こちらも、沖縄そば屋にはかかせないもの。本土の人でもわかるように説明すると、「ふーちばー=よもぎ」です。
「え?あの癖のあるよもぎをそばに投入するの?」と思ったあなたは、まだまだ沖縄そばの本当の姿に出会っていません。
ふーちばーは沖縄そば以外でも人気です
沖縄料理によもぎは、とってもスタンダードなもの。そのため、沖縄そばのほかにも、「ぼろぼろじゅーしー」と呼ばれる、沖縄風おじやにも、刻んだよもぎが入っています。でも、圧倒的に登場回数が多いのが、沖縄そば屋でのよもぎです。
店によっては、カウンターやテーブルに「ご自由にどうぞ」と書かれたプレートとともに、新鮮なよもぎがてんこ盛り状態で置かれています。取り皿が用意されている場合もあり、よもぎ好きともなれば、器全体が緑で埋まるほど入れる人もいます。
沖縄そばには、コーレーグースでしょ!
沖縄そば屋にいけば絶対に見かける調味料といえば、泡盛に島唐辛子を漬け込んで作るコーレーグースがあります。
コーレーグースは、ハワイのチリウォーターから生まれた調味料だった
ハワイは、沖縄からの移民が多くすむ地域です。そんなハワイには、昔から「チリウォーター」と呼ばれる調味料が、どの家庭でもよく使われていました。このチリウォーターは、水と塩と唐辛子(または酢)で作られた、ハワイではとってもメジャーな調味料です。これをヒントに、作られたものが、コーレーグースというわけです。
コーレーグースは、調味料とはいえ、泡盛に刺激の強い島唐辛子を漬け込んだもの。だから、ウチナンチュがドボドボと沖縄そばに入れているのを見て真似をすると、とんでもない味になります。試しに使ってみたい!という方は、少量ずつ追加してみてくださいね!
チャンプルー料理のアクセントに使うと、使いきれる
お土産で沖縄そばと一緒にコーレーグースを買っていく観光客の多くが「使い切れないじゃん!」とあとから後悔します。
でも、沖縄そばだけに使う調味料ではないのが、コーレーグースです。そのため、チャンプルー料理といわれる炒め物料理に、辛さのアクセントとして使っていくと、意外と使い切ることができます。
その他にも、沖縄の方は以下のような使い方をしています。
- そーみんたしやーにかける
- ソーメンちゃんぷるーのことを、年配の方々は「そうみんたしやー」といいます。私自身も驚くのですが、県内の居酒屋では、タバスコ感覚でコーレーグースを豪快に振り掛けるウチナンチュの姿を、よく見かけます。
- 刺身醤油にたらす
- 沖縄では、刺身を食べるとき、醤油に好みの調味料を著いたしして食べる習慣があります。代表的なものは「醤油+酢」なのですが、「醤油+コーレーグース」も意外と定番です。
- みそ汁にかける
- 沖縄の食堂でも必ずおいてあるコーレーグースは、みそ汁にちょい足しする男性客も多くいます。
中には、沖縄旅行中にコーレーグースにハマった!なんて方も多いようなのですが・・・沖縄に来なければ、コーレーグースが手に入らないというわけではありません。沖縄では、家庭で手作りするところも多いのですが、もっと簡単に手に入れたいなら、通販ですね!
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
沖縄そばといったら、ピパーチでしょ!
ピパ-ツ posted by (C)西表カイネコ
沖縄には、「ピパーチ(または、ピパーツ、ビヤージともいいます)」と呼ばれる島こしょうがあります。これは、石垣島や与那国島などの離島で、昔から伝わる香辛料として使われてきた、沖縄独特の調味料です。
ピパーツは「ヒハツモドキ」で作った香辛料だった
島こしょうであるピパーツは、東南アジアが原産の「ヒハツモドキ」から作られた調味料です。ちなみに、ピパーツを作るときには、実がまだ熟していないときに収穫し、これを乾燥していったものを、粉にして作ります。
ピパーツは、香辛料としても使われますので、沖縄そばにちょい足しするだけで、結構汗をかきます。発刊作用が強いということは、新陳代謝を促す働きがあるということ!沖縄は、調味料ひとつをとっても、体に効果のあるものが多いということなのです。
沖縄本島でも意外と手に入りにくいピパーツ
ピパーツは、独特の香りがする香辛料のため、好きな人と嫌いな人に分かれるのですが、中には、「ピパーツのない沖縄そばなんてそばじゃない!」という、熱烈なピパーツファンもいます。ところが、ピパーツは、沖縄本島のスーパーでも、なかなか見かけない珍しい香辛料です。
ですから、一度試してみたい人は、見かけたら即買いするのがおすすめです!もしも、どうしても滞在中に見つかったら、こちらの方法でも、手に入れることはできます。
ピパーチ 30g
胡椒ほど刺激臭はありませんが独特の香りがあり、そばやソーキ汁などの香りづけに使われます。体の心からぽかぽかするので冷え症の方にもオススメ。
価格(税込)
楽天:500円 / Amazon:1,280円
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沖縄そばにはウチナー調味料が一番!
ほかにも、「七味唐辛子を入れなくちゃだめ」「普通のコショウがいい」という人もいますが、これはあくまでも、ウチナンチュ目線で見れば少数派です。
「そば」という名前でありながら、「蕎麦」とは違う沖縄そば。せっかく沖縄そばを食べるのであれば、ウチナー調味料をつかって、より深みのある沖縄そばを楽しんでくださいね!