毎日暑い日が続いている沖縄県。今年は去年よりもさらに暑さが増しているような気がして、色々と調べてみました。調べて分かった、今年の異常気象をお話ししていきたいと思います。
2017年7月は例年に比べ、猛暑日が多かった!
沖縄は四方を海に囲まれていているう小さな島です。その為、本土に比べると島全体が風通しがよく、真夏でも気温は32.3℃ほどなんです。テレビで見るような35℃を上回る「猛暑日」になるのは数年に一度くらいなんです。
ですが・・・「今年は何だかいつにも増して暑い気がする。」そんな気がして実際に調べてみました。すると・・・今年の7月那覇では、気温が34℃になった日が10日もあり、35℃以上の猛暑日が3日もあったんです!
一年で2日以上、猛暑日を観測したのは1916年のみで、101年ぶりなんだとか!どうりで暑いハズです。。
8月に入っても那覇は、引き続き暑さが続いており、連日33.4℃~34℃という日が続いています。例年に比べ1~2℃気温が高いだけで、こんなにも暑くなるのかと、身をもって感じさせられています。
2017年の7月は、雨もあまり降らなかった!
Yahoo!のお天気データーによると、雨が観測されたのも7月22日のたった1日だけで・・・それも6mm程度と、ほんのわずかの降水量でした。
ダムの貯水率は8月10日現在、例年よりは貯水量が多いとなっています。ですが、あまりに雨が降らないと農作物への影響が心配されます。また、病害虫の発生も心配されます。
熱中症患者が急増している!
沖縄は日差しが強く、湿度も高いです。そのうえ、気温が例年より高いとなると・・・熱中症になる方も増えてきます!実際に、下の表は2017年7月~8月12日までの熱中症患者を表した表です。
上の表は、沖縄県庁の公式ホームページ内で、公開されているデーターを元に、トラベラーマップが作成したグラフとなっています。この数字は特定の医療機関を受診された方の人数なので、実際に熱中症になった人はもっと多いと思います。去年も患者さんの数が多かったのですが、今年はさらに多くなっています。
また、発生する場所として多いのが「1位 建設・工事現場」「2位 屋外作業中」「3位 運動施設」となっています。屋外で仕事をしたり、暑い日にスポーツをしている人が熱中症になりやすいという事です。データーを見る限り、屋外・屋内問わず・・・路上や海、施設内などでも熱中症は発生しています。なので、沖縄に住んでいる方だけでなく、旅行者の方も十分に注意が必要です。
熱中症かな?熱中症のサインを見逃すな!
実は、筆者の知人も最近、仕事中に熱中症になってしまい、入院してしまいました。その知人が「まさか自分が熱中症になるとは思わなかった。いつもは大丈夫だから」と、言っているのを聞いてハッとしました。
きっと沖縄で暮らす(沖縄に遊びに来ている)方の8割くらいは「自分は熱中症にはならないだろう・・・」と根拠のない自信を持っているのではないでしょうか。筆者自身も、周りに熱中症患者が出るまでは、なぜかだか・・・そう思っていました。
軽く考えると命を落とすこともある熱中症。熱中症にならない為の対策や、熱中症のサインを早期に発見することが何よりも大切です!熱中症のサインとは以下のようなことがあげられます。
熱中症のサイン
- 口が強く渇く
- めまい・立ちくらみがする
- 生あくびが頻発する
- 頭痛
- 吐き気や嘔吐がある
- 手足に痙攣が起こる
- 身体がだるくなる
- まっすぐに歩けない
- 汗が出過ぎたり、出なくなったりする
- 意識がなくなる、混濁する
身体に異常を感じたら、エアコンの効いた涼しい場所に移動し、水分と塩分を取りましょう。意識がはっきりしない、自力で水分を摂取できない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
熱中症対策にオススメのグッズ
日ごろから熱中症にならないよう、対策をしておくのがオススメです。
まずは、帽子や日傘を使用しましょう。本土では最近、女性だけでなく男性も日傘をさすことが当たり前になってきています。日傘を使用すると体感温度が8℃から10℃変わると言われています。沖縄県内で外回りのお仕事をされている方は、雨天兼用の折りたたみ日傘を携帯しておくといいでしょう。
また、屋外にいる時は必ず水分を持ち歩き、定期的に少しずつ水分を補給するようにします。汗をかくと塩分も失われますので、塩分を補うことが大切です。こちらは夏の必需品となりつつあります。スポーツをする人はもちろん、外回りの方や旅行者の方も持ち歩くことをオススメします。
体調を整えて暑い夏を乗り切ろう!
沖縄の気候の特徴は、最高気温と最低気温の差が小さいことです。つまり、夏の間は夜になっても気温が下がらず、ずっと暑さが続き・・・熱帯夜になる日も多いのです。
また、沖縄は台風対策のため、昔からコンクリート製の建物が多い県です。コンクリート住宅は、建物自体も熱を吸収すると言われており、昼間が暑ければ暑いほど・・・建物自体も熱を帯びてしまうのです。
熱帯夜が続き、暑さで寝不足になってしまうと・・・その寝不足が、熱中症を引き起こす原因の一つにもなりかねません。昼間も熱く、夜も寝苦しいこの時期は、色々な快適ひんやりグッズを活用して、うまく乗り切っていきましょう!
自分は熱中症にはならないという油断は禁物です!室内にいても熱中症になることもあるので、こまめな水分補給などを心がけてくださいね!