竹富島の「ゲストハウスたけとみ」の宿泊体験をつづっています。前回の記事では泊まるまでの宿とのやり取りや送迎、立地についてでした。今回の記事では「ゲストハウスたけとみ」の部屋や設備、朝食についてお伝えしていきます。
融通のきく宿「ゲストハウスたけとみ」
「ゲストハウスたけとみ」はとても融通のきく宿。たまたま清掃が早く終わっていたため、まさかの12時代のチェックインで予想以上にうまく観光が出来ました。
チェックイン後、自転車で5分ほどのところにある 海老そばで有名な「やらぼ」でお昼を食べ、宿に戻って水着に着替えました。
「やらぼ」へ水着ままの入店はマナー違反!
余談になるが「やらぼ」でご飯を食べている時、大の大人が何組も水着のままで入店しようとし、断られている光景を何度も目にしました。当然のことだと思います。
いくら・・・海が近く、リゾート感あふれる地域だとしても、海で泳いで濡れた水着のまま、海の家でもない普通の定食屋への入店は・・・どう考えてもマナー違反です。
「ゲストハウスたけとみ」の和室の様子
さて、予想以上に美しいコンドイビーチで遊び尽くし、宿へと帰ってきました。じっくり宿を探検してみることに・・・。
「ゲストハウスたけとみ」は洋室2、和室5の合計7部屋の宿です。今回は和室に宿泊しました。
玄関は、上がり框(あがりかまち)とシューズボックスが備え付けられており、ドアは引き戸。上がり框(あがりかまち)で靴を脱ぎ、引き戸を開けると・・・
6畳の和室にミニキッチン、冷蔵庫、電子レンジも備わっています。冷蔵庫の中には、水やさんぴん茶などの有料のドリンクが入っている。アルコールもあったかもしれません。
キッチン道具は、ヤカンしかないので自炊はほぼ無理。でも、夜食にカップラーメンくらいは食べる事が出来ますね!次はバストイレを見てみましょう。
ゲストハウスたけとみのお風呂とトイレ
ゲストハウスたけとみのお風呂は、普通のビジネスホテルなどと同じユニットバスでした。
人数分のハンドタオル、バスタオルにマット、シャンプー、リンス、ボディソープが備え付けられています。
布団は自分で敷く!
布団は自分で敷くのですが、清潔なシーツがあらかじめセットされた状態で押入れに入っているので、何も困ることはありません。「そろそろゴロゴロしたいな~」なんて時に、自分で布団を引っ張り出して敷くだけでいいのです。
全体的に新しさはないですが、それも懐かしい雰囲気を生んでいて良いし、非常に清潔感があり快適!おまけに近くの道は、水牛車の通り道になっているので、三線の音色が部屋まで聞こえてきて「ああ、竹富島にいるなあ~」と実感が湧いてきます。このお宿で大正解でした!
「ゲストハウスたけとみ」は本当に放置される宿
竹富島での宿泊先を探す際に、「ゲストハウスたけとみ」の利用客の口コミを見たのですが、ちらほらと「放っておかれる宿」との口コミを見かけました。それは・・・事実でした。
質問したいことがあっても誰もいない・・・。まず、従業員の方の気配がない。「すみませーん」と呼びかけても反応がないんです。どうやら全員出払っているらしい。こんなことってあるんだろうか。
さすが沖縄、竹富島である。一応「何かあったら電話してください」と電話番号は最初に渡されているのだが。今の日本で、こんな宿があるなんて驚きでした!
沖縄の離島らしいと言えば離島らしいのかもしれません。ですが、その付かず離れずの距離感が、私には丁度よかったです。適度にほっといてくれ、必要な時には助けてくれる・・・そんなお宿です。
有料の洗濯機、乾燥機があるので助かる
私が、上の項目で従業員さんにお聞きしたかったのは洗濯機の場所でした。
水着を洗濯したかったのですが、洗濯機がどこにあるのか分からないので探し回る・・・。といっても、そんなに探し回るほど広い敷地ではないので、電話するほどのこととも思えず、自分で探してみる事に。
母屋の裏に暖簾がかかっているところがありました。マットに「Welcome」の文字。勇気を出して暖簾をくぐってみると明らかにプライベートスペースでしたが、左の奥に洗濯機と乾燥機を発見!洗剤は備え付けられていました。
コインを入れて無事に洗濯することが出来ました。ハンガー類や干すところも各部屋に十分あるので、ものすごく助かります。
最も懸念していた騒音はいかに!?
さて夜になりました。竹富島の夜は昼とは全く違う雰囲気が漂い始めます。
最も懸念していた騒音がどうなのか・・・気になるところ。しかし隣は「誰も居ないのか?」というくらい静かで、本当に快適な時間を過ごすことが出来ました。
結局、宿泊してみて騒音問題は客の常識とマナーによる所が大きいのだという事が分かりました。騒音は宿のせいにしてはいけません。
幸運なことに、どうやらお隣さんは良識のある大人の方だったらしく、本当に静かで、朝まで一度も目覚めることなく快眠できました。
口コミに「隣がうるさい」「壁が薄い」などと書いている方もいますが、みんながみんな騒音問題を書いているわけでもないので、隣で宿泊しているお客さんに恵まれていなかっただけという可能性が高いです。騒音問題は、お隣さんの騒ぎ方次第・・・という事になります。
ゲストハウスたけとみは、朝ごはんつき!
「ゲストハウスたけとみ」は朝ごはんつきです。7時半くらいから母屋で食べることが出来ます。
パンや飲み物は自分で取るセルフスタイル。トースターもあるので焼き加減は自分の好みで!
女将さんが目玉焼きを焼いてくれてプレートを持って席に着きます。フルーツに野菜、温かいスープまで付いて、朝食としては十分な量です。
帰りの船の時間を女将さんに伝えてチェックアウトを済ませます。荷物は預かってくれるので、時間まで竹富島を散策することが出来ます。
朝の九時ごろ集落内を散歩している時、「ゲストハウスたけとみ」のおじぃが、お客さんを乗せて港から帰ってきているところに出くわしました。こんなに朝早くから送迎しているのかと、正直驚きました。
「ゲストハウスたけとみ」にしておいて大正解!
我々も、おじぃに送ってもらって港に到着!お礼を言うと、最後に初めてニコッと笑い、小さく手を振ってくれました。
色々と不安な点も多いまま決めた宿でしたが、結果的にこの宿にしておいて大正解だった思います。融通の利くチェックインや集落の中心地という便利な立地、雰囲気のある施設・・・。そして放っておいてくれるように見えて旅人にさりげなく寄り添ってくれる温かさがありました。
また竹富島に行くなら「ゲストハウスたけとみ」がいいな、と思いながら竹富島に別れを告げたのでした。
大人なら当然の良識を持ちたいものですね!