沖縄には、マンゴー好きがうなるような、甘くて濃厚な美味しいマンゴーが沢山あるって知っていましたか?マンゴーのシーズンには「マンゴーをお土産に買って帰らなくちゃ損!」だというほど、安くて美味しいマンゴーが販売されます。沖縄で育てられているマンゴーには、どのような品種があるのか詳しくご紹介していきたいと思います。
あまり知られていない!沖縄県には沢山の品種のマンゴーがあった
マンゴーといえば、宮崎県を思い浮かべる方も多いようですが、実は沖縄県はマンゴーの収穫量が日本一の県です。
知っている方も多いと思いますが、ここ数年…他県のブランドマンゴーのイメージで「沖縄県=マンゴー」というイメージが弱くなり、意外に知らない方も増えてきているようです。
マンゴーと言えば、皮の色が赤いアーウィン種のマンゴーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
日本で育てられているマンゴーの9割がアーウィン種と呼ばれるアップルマンゴーだと言われています。宮崎県の有名な「太陽のタマゴ」もそれと同じものとなります。
日本全国では、このアーウィン種がお馴染みのマンゴーとして定着しているのですが、実は沖縄にはアーウィン種よりも、もっと・もっと甘いマンゴーが沢山あるという事はご存知でしょうか?
マンゴー好きが思わずうなるような、絶品マンゴーの宝庫である沖縄県。どんなマンゴーがあるのか、詳しくご紹介していきたいと思います。
マンゴーの栄養と効能について
まずは、マンゴーに含まれる栄養素と効能についてご紹介していきたいと思います。
マンゴーに含まれる栄養素と効能
- 栄養素
- βカロテン・葉酸・食物繊維・カリウム・ビタミン・リン etc…
- 効能
- ガン予防・認知症予防・美肌効果・貧血・高血圧予防・動脈硬化・脳梗塞 etc…
マンゴーには、妊娠初期に積極的に摂取した方が良いと言われている葉酸が「100gあたり84μg」含まれていると言われています。
また、冷凍してシャーベット状にして食べる(または冷凍後、解凍して食べる)事で、マンゴーの細胞膜が破壊され、マンゴーに含まれている「フィセチン」という成分が吸収されやすくなり、認知症予防に効果があるとも言われているんです。
マンゴーアレルギーには注意して!
沖縄旅行へ遊びに来て、子どもにマンゴーを食べさせたら食物アレルギーの症状が出た・・・なんて話も耳にします。
そう・・・マンゴーはウルシ科の植物の為、人によってはアレルギー症状を引き起こすことがあります。
ピスタチオや銀杏、ラテックスアレルギー、花粉症がある方も、マンゴーアレルギーを起こす可能性があると言われているのでご注意ください。
沖縄で流通しているマンゴーの種類と食べごろ
マンゴーの出荷数が、日本一の沖縄県。
マンゴーと一口に言っても、実は色々な種類があるって知っていましたか?実は、こんなに沢山の種類のマンゴーが沖縄では流通しているんです。
アーウィン種
アップルマンゴーの詳細
- 品種:アーウィン種(アップルマンゴー)
- 糖度:13~16度
- 大きさ:約400~500g
- 出荷時期:6月~8月
- 特徴:日本人によく食べられている品種
沖縄だけでなく、宮崎県や鹿児島県で栽培されている「アーウィン種」。アーウィン種は、日本では「アップルマンゴー」として知られているものです。
宮城県で有名な「太陽のタマゴ」も、沖縄県で栽培されているアーウィン種(アップルマンゴー)と同じもので、日本人に一番馴染みのあるマンゴーと言えるでしょう。
アーウィン種は、糖度が13~16度ほどあると言われており、甘さと酸味のバランスが良く、とて人気のある品種です。
アーウィンの食べごろ
日本全国で一番食べられている品種のアップルマンゴー。下記の点で食べごろを見極めていきましょう!
- 追熟はだいたい2~3日ほど
- 皮についている白い粉がきえ、艶が出てくる
- 香りが強くなる
- 触れると軟らかくなっている
キーツマンゴー
キーツマンゴーの詳細
- 品種:キーツ種(ケイト種)
- 糖度:18~20度
- 大きさ:約500g~2kg
- 出荷時期:8月~9月
- 特徴:とにかく大きい。皮が緑色
キーツマンゴーは、他のマンゴーに比べると1玉でも約500g~2kgもあり、とても大きなマンゴーです。
完熟しても皮が赤くならないので、食べごろの見分けがとても難しい品種でもあります。
ですが、生産量の少なさと、見た目からは想像もつかない甘さと美味しさで幻のマンゴーとも呼ばれ、人気のある品種です。
糖度は、アーウィン種に比べると高く、中には20度を超えるものもあるのだそうです。
キーツマンゴーは、皮の一部が赤くなるものもありますし、最近ではレッドキーツと呼ばれる、皮が赤いキーツマンゴーも販売されています。
キーツマンゴーの食べごろ
完熟になっても皮が緑色のままで、見分ける事が難しいと言われているキーツマンゴー。以下の点で、食べごろを見極めていきましょう!
- 購入してから1週間~2週間は、常温で保管し追熟させる
- 皮についている白い粉が消え、艶が出てくる
- 香りが強くなる
- 触れると軟らかくなっている
発送元によっては、食べごろをしっかりと記載しているところもあります。その場合は1週間~2週間追熟させることはせずに、発送元の情報に従って食べごろを見極めていきましょう!
夏小紅(なつこべに)
夏小紅の詳細
- 品種:リペンス
- 糖度:18~20度
- 大きさ:約400~600g
- 出荷時期:6月下旬~7月下旬
- 特徴:皮がオレンジ。糖度が18度もある
2012年の6月に販売が発表されたばかりの新しい品種「夏小紅(なつこべに)」。
甘さは、アーウィン種(アップルマンゴー・太陽のタマゴ)を上回る18度以上!
とても甘いうえに、アーウィン種にあるマンゴー独特のクセが一切なく、とても美味しいんです。
現在、宮古島と沖縄本島の一部の農家さんしか育てていない為、こちらも手に入りづらい商品となっています。見かけたら是非食べてみてほしい最高の一品です。
とても美味しいので、一度は食べてみてほしい品種です!
夏小紅の食べごろ
完熟時の色が、オレンジから黄色の綺麗なグラデーションになる夏小紅。
よくアップルマンゴー(アーウィン種)を食べているという方にとっては、完熟していないように見えて心配になるかもしれません。
以下の点で、しっかりと美味しい食べごろを見極めて最高の状態でいただきましょう!
- 皮の8割程度が緑色から黄色に染まったら食べごろ
- 上の部分がほんのり薄紅色になる
- 熟した夏小紅は、下部が軟らかくなる
夏小紅は、皮が薄く打撲などにも弱いため、より丁寧に扱わなければいけない・・・とても繊細なマンゴーだと言われています。扱いこそ難しいですが、とても美味しい品種なので、ぜひ一度召し上がっていただきたい品種です。
金蜜(きんみつ)マンゴー
金蜜(きんみつ)マンゴーの詳細
- 品種:台湾の品種
- 糖度:20度以上
- 大きさ:約300~500g
- 出荷時期:8月頃
- 特徴:皮・果肉が黄色。糖度が20度もある
糖度がなんと20度以上にもなると言われている金蜜マンゴー!
名前の由来は、黄金を思わせる黄色い皮と、その甘さが蜂蜜のようだということで名付けられたのだそうです。
とても甘いため、甘いものが苦手な方にはあまり好まれないと言われるほど、甘いマンゴーとして知られています。台湾生まれの金蜜マンゴーは、皮も果肉も黄色い色をしているのが特徴的です。
金蜜マンゴーの食べごろ
金蜜マンゴーは完熟になっても、皮が黄色いままなので、アーウィン種(アップルマンゴー)をよく食べている方にとっては見分けが難しいかもしれません。以下の点で、金蜜マンゴーの食べごろを見極めていきましょう!
- 皮が黄色く色づく
- 皮についている白い粉が消え、艶が出てくる
- 香りが強くなる
- 触れると軟らかくなっている
玉文(ぎょくぶん)マンゴー
玉文(ぎょくぶん)マンゴーの詳細
- 品種:キンコウ種とアーウィン種を交配
- 糖度:20~24度
- 大きさ:約600g~1.5㎏
- 出荷時期:7月~9月中旬
- 特徴:果実が縦に長く大きい。糖度が20度を超える
皮の色は赤く、果肉はオレンジ色なので、アーウィン種に似ていますが、驚くのはそのサイズ!
上の写真の玉文マンゴーは縦の長さが17cm、重さが850gもあるんです!それでも1㎏未満なので、もっと大きなサイズも売られているという事になります。
さらに驚くのが、糖度の高さ!なんと20度から24度ほどあると言われています。また、酸味と繊維が少ない品種となっているので、「口の中でとろけるマンゴー」とも言われています。
玉文マンゴーの食べごろ
玉文マンゴーは、食べごろの見極めが難しい品種と言われています。上の部分が熟したように見えても、切り開いてみると・・・まだ完熟ではなかったなんて事も多いと言われている品種です。下の点を目安に、完熟を見極めてみてください。
- 皮についている白い粉が消え、艶が出てくる
- 触ってみると軟らかくなっている
- 追熟に1週間~2週間ほどかかる
てぃらら
てぃららの詳細
- 品種:バレンシアプライド
- 糖度:18~20度
- 大きさ:約600g~800g
- 出荷時期:7月下旬~9月上旬
- 特徴:果実が縦に長い。糖度が18度ある
上でご紹介した、夏小紅と一緒に発売が発表された「てぃらら」。糖度は18度ほどあり、ほどよく酸味があるのも特徴です。
こちらも、まだ生産している農家さんが少ない為、店頭ではなかなか見かける事のない品種となっています。
てぃららという名前の由来は、太陽(てぃだ)をたっぷりと浴びた美味しいマンゴーを食べて、楽しく幸せな気持ちになってもらいたいという願いを込めて名付けられたのだそうです。
てぃららの食べごろ
てぃららは、縦長のフォルムゆえ、上が赤くても下部が黄緑色だったりと・・・完熟している状態なのか見分けがつきにくいのが特徴です。その為、多くの農家さんが食べごろを見極めて発送しているようです。
- 赤から黄色のグラデーションに色づいたら食べごろ
- 皮についている白い粉が消え、艶が出てくる
- 触ってみると軟らかくなっている
- 7日~10日ほど追熟する
美味しいマンゴーの選び方
こちらでは、マンゴーを購入するの美味しいマンゴーの見極め方をご紹介します。マンゴーを自分で選んで購入する場合には、以下の点を参考にしながらマンゴーを選んでみてください。
- キズがないものを選ぶ
- 表面がなめらかで、ふっくらしたものを選ぶ
- シワの無いものを選ぶ
- 表面に張りとツヤがある
- 表面に白い粉が付いている方が新鮮
表面にシワがあったり、ブヨブヨとしているものは、古くなっている証拠です。白い粉(ブルーム)が付いているもの・表面にツヤがあつものを選ぶといいですよ!上の写真も、うっすらと白い粉がついているのが分かりますか?
マンゴーの追熟・保管方法
マンゴーは、追熟させてから食べるフルーツです。なので、購入してすぐ冷蔵庫へ入れてはいけません。
直射日光が当たらない、常温で風通しがいい場所に保管し、追熟させましょう。
追熟期間中は、最低でも一日一度はマンゴーの様子を確認するようにしてください。
しっかりと追熟させたら、食べごろのタイミングを見極めて、食べる2~3時間前に冷蔵庫へ入れて冷やすようにしましょう。
もしも、すぐに食べず・・・1~2日冷蔵庫に置く場合には、ポリ袋にいれて、冷蔵庫の野菜室へと保管して置きましょう。
夏はマンゴーにパイナップルと美味しいフルーツが沢山!
沖縄の夏は、南国フルーツの代名詞でもあるマンゴーやパイナップルの美味しい時期となります。
マンゴーに関しては、品種によっても異なりますが、収穫・販売の期間が短い為、6月中旬頃から8月末頃までの約2カ月ほどしか楽しむ事ができません。この貴重な2カ月間を、沖縄県民は毎年心待ちにしているんです。
上でご紹介した品種は、それぞれ味や甘さ、風味などの食味が異なるのも、マンゴーの面白いところ。ぜひ、マンゴーの季節に沖縄へ遊びに来た際には、色々なマンゴーを食べ比べてみてくださいね!
アーウィン種よりも、3~8度も糖度が高いマンゴーが沢山ある沖縄県。ぜひ自分好みのマンゴーを探してみて下さい!
米国国民健康栄養調査が発表している「スーパーフード トップ20」の認知症予防に効果がある食材ランキングでは、マンゴーは3位にランクインするほど、スーパーフードとして注目を浴びている果物でもあるんです。