金武町にある金峯山観音寺(金武観音寺)は、敷地内に琉球八社の一つとして知られている金武宮や、鍾乳洞があり、パワースポットとしても人気の高い場所です。ですが今、メディアやSNSによって間違った情報が伝えられ、県外からも多くの方が訪れる困った事態が起きているのだとか・・・。
金峯山金武観音寺・金武宮ってどんなお寺?
沖縄県金武町にある金峯山金武観音寺。敷地内には、日秀洞という鍾乳洞と、琉球八社の一つとして知られている金武宮という神社があり、同じ敷地内にお寺と神社、鍾乳洞が同居した珍しい場所でもあります。
また、建築様式としてもとても貴重なものなのだそう・・・。沖縄県は、第二次世界大戦によって多くの建物が消失しましたが、金峯山金武観音寺は奇跡的に戦前のままの姿を維持しており、古い建築様式を見る事が出来るとても貴重な木造のお寺なのだそうです。
金武宮について
金武宮は、金峯山金武観音寺の敷地内にある鍾乳洞(日秀洞)に祀られています。鍾乳洞(日秀洞)の中には、「金武権現」「水天」「布袋」が祀られており、この鍾乳洞一体が金武宮だとおっしゃる方もいらっしゃいます。
金武宮は地下30mほどのところにあり、鍾乳洞内へと続く階段は急な上に、薄暗く視界が悪いです。金武宮へ行かれる予定がある方は、歩きやすい靴で行かれることをオススメします。
本当に子宝のご利益があるのか?
10年ほど前にテレビで紹介された際に、鍾乳洞にある鍾乳石が「赤ちゃんが寝ている姿に似ている」と報道してしまったのだそう。。
その結果、多くの方が「子宝のパワースポット(子宝にご利益がある)」と勘違いされてしまい・・・現在では不妊治療サイトや、子宝に関する情報サイトなどで鍾乳石を「子宝観音」として紹介され、連日子宝を授かりたい方が多く訪れてしまっている状況なのだそうです。
確かに、「金武宮 ご利益」と検索すると・・・多くのサイトがご利益の欄に「子宝」としっかり記載しています。
残念ながら、鍾乳洞内にある赤ちゃんの寝姿に似ている「子宝観音」と呼ばれている鍾乳石は、子宝の信仰などはないそうです。ただただ、赤ちゃんの寝姿に似ただけの鍾乳石・・・という事になります。
子宝を望んでいるご夫婦にとっては、藁にも縋る思いで・・・子宝にご利益があると言われている場所を巡っている方も多くいらっしゃいます。間違った情報が一日でも早く、訂正されることを願っています。
パワースポットである事は間違いない
県外から子宝祈願の為に、沖縄を訪れたが・・・金武観音寺(金武宮)へ行ってみると「子宝祈願に関する縁起・逸話・信仰はありません」という貼り紙を目にし、ガッカリされる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが・・・せっかく沖縄の地を訪れたのであれば、パワースポットとしてしられている琉球八社巡りをしてみてはいかがでしょうか?今回ご紹介した、金武宮も琉球八社の一つなんですよ。
また、その他にもミッチェル&ジェシカが以前ご紹介した「ガンガラーの谷ツアー」では、子宝にご利益があると言われている鍾乳石がありました。気になる方は、下の記事をご覧になって、参加を検討されてみてくださいね!
日秀洞(鍾乳洞)は、泡盛の貯蔵所があることでも有名な場所です。泡盛の貯蔵所は、金峯山金武観音寺の近くにある茶屋で入場料を支払うと見学することが出来ます。(入場料:大人400円・中高生300円・小学生200円)