いざ移住をするにしても、仕事が見つからなければ始まらない!それなら、多くの沖縄県民が利用している無料の求人情報誌を参考にしてみてはいかが?仕事を見つけるだけでなく、沖縄の就職事情もチェックできますよ!
沖縄の求人情報をチェックする前に注意しておきたいこと
沖縄の就職事情は、全国的に見てもかなり厳しいといえます。
でも、県内各所で配布されている求人のフリーペーパーを見てみると、毎号、かなりびっしりと求人情報が掲載されています。それなのに、「沖縄には仕事がない」という移住者の声をよく耳にします。
もちろん、筆者自身も移住後、沖縄で仕事をしています。その中では、仕事の環境や雇用・給与面で悩みがなかったというわけではありません。
でも、長く住んで働いているからこそ、移住者が陥りがちな落とし穴があるということが分かっています。そこで、求人情報誌をチェックする前に、あらかじめ知っておきたい注意点をまとめてみます。
仕事が見つからないのは沖縄だからなの?
沖縄は、全国的に見ても賃金が低いことは事実です。
職種によって最低賃金が異なるので、一概に賃金の内容について紹介することはできませんが、どの職種であっても、中途採用となれば、保証される給与金額もかなりシビアになります。でも、そのことが「沖縄だから」と言い切る理由にするのは少々厳しいのでは?
なにしろ、沖縄であっても、専門職というものは存在します。ですから専門の資格があれば、一般的な事務職や販売職などと比べれば、確実に給与は高くなります。
でも、その専門資格が、沖縄の産業としてニーズにマッチしているかどうかということが問題。
なにしろ、観光業と第一次産業(農業や水産業など)がメインの沖縄では、専門性の高い仕事を探すことがとても難しいのです。たとえ見つけられたとしても、それがあなたの希望と企業の希望にマッチしているかどうかはわかりません。
たとえあなたが専門の資格を持っていたとしても、その資格を求める企業が採用を希望していなければ、応募条件としては、専門資格を持っていない人と同じになります。
賃金だけに注目したらきっと沖縄で仕事はできない
求人情報をチェックする時、必ず確認するのが賃金欄。でも、この部分だけ見ていると、沖縄で暮らしていくのは絶望的なのではないかという気になるはずです。
たしかに時給を見ても、東京と沖縄では200円ほどの違いがあります。時給だけでこれだけの違いがあるのですから、日給、さらには月給で計算してみれば、相当な違いが出てくるはずです。
でも、沖縄に住みながら働いていても、きちんと生活が成り立っている人はたくさんいます。
沖縄移住の理由がはっきりしていれば仕事は必ず見つかる
そもそも、沖縄に移住したい理由が決まっていたり、沖縄で何がしたいのかハッキリしている人は、きちんと仕事を見つけています。沖縄移住を考える人なら、誰でも沖縄に対する何らかの魅力を感じているはずです。
漠然と「沖縄が好き」「自然が好き」「人が好き」などが理由だったとしても、その魅力につながる仕事を探せば、きっと自分に合った仕事は見つかるはず!
考え方をちょっとだけ変えてみると、沖縄の求人がグッと魅力的に見えてくるはずです。
実際に沖縄県民が利用している無料の求人誌とは?
沖縄では、コンビニや駅・スーパー等県内の至る所に、無料の求人雑誌が配布されています。
ハローワークを利用して仕事探しをする人も多いですが、いつでも手軽に新しい求人情報をチェックすることが出来ることから、こうした求人誌を利用する人も多いです。
求人誌を利用する人が多ければ、その分、掲載する企業の数も増えるということ!このロジックをもとに、沖縄で人気がある求人誌(情報紙)をチェックしてみましょう。
J-warm(ジェイウォーム)
沖縄県内初の求人誌のフリーペーパー化を実現させたのが、冒険王株式会社が提供する求人誌『ジェイウォーム(J-warm)』です。
県内で最も早い毎週木曜日に発行されるため、地元の利用者の中では、「仕事探しの手始めにとりあえずチェックする」というイメージが強い求人誌です。
発行部数は、時期によって適正発行部数を決めているというのですが、平均して4~5万部となっています。
どこにおいてある?ジェイウォームの設置場所
毎週4~5万部発行されているジェイウォームは、はっきり言って県内いたるところにおいてあります。
出版元の冒険王株式会社のホームページによれば、2015年1月時点で県内907ヶ所のコンビニやスーパー、大型書店、ファーストフード店などに設置されています。その他にも、県内の市区町村役場や専門学校・大学の就職担当部署などにも置かれ、学生や移住希望者でも手に取りやすい状況になっています。
もちろん、本島だけでなく離島にも設置されています。離島の場合は、沖縄県民がよく利用するファミリーマートに置かれています。
ネットやスマホでもジェイウォームをチェックすることが出来る
ジェイウォームの求人情報は、フリーペーパー意外に、スマホやパソコンからでも見ることが出来ます。
Web版ジェイウォームの月間ページビュー数、2017年1月に715,397を記録しており、県民の間ではこちらもかなり定着しています。
▲ジェイウォーム.net http://www.jwarm.net/
主婦をターゲットにした求人情報サイトもある
ジェイウォームを発行している冒険王株式会社では、沖縄で仕事探しをする主婦向けの求人情報サイト「しゅふぴた」もあります。
働きたい主婦が、自分のニーズに合った職場を見つけやすいように工夫されたサイトなので、主婦ならではの求人の悩みを丸ごとフォローしてくれる心強い味方。仕事からしばらくは慣れていた主婦が気になる応募の方法や面接の注意点のほか、働くうえで必要になる託児所や育児に関する情報なども併せてチェックできます。
▲しゅふぴた https://www.shufu-pita.jp/
Rookie(ルーキー)
テレビやラジオなどのメディアで積極的に広告をうっている求人誌「ルーキー(Rookie)」も、「とりあえず仕事を探すか!」と思ったらすぐにチェックする求人誌の一つ。
CMがとてもインパクトがあり、中でも「お仕事ってなんですか~♪ 働くってなんですか~♪」という歌は、「求人」や「ルーキー」というキーワードをよく知らない地元の子どもたちにも人気です。
そんなルーキーを発行しているのは、県内企業である株式会社ラジカル沖縄。
1994年に設立された株式会社ラジカル沖縄では、総合求人誌ルーキーのほか、県内で利用できるクーポン付タウン誌「musu-b town沖縄」や県内のお店情報ポータルサイト「むすびタウン沖縄」の運営なども行っています。
求人誌ルーキーは、求職者がゆっくりと仕事を探しやすい毎週土曜日に発行され、毎回5万部を発行しています。
ルーキーには2種類ある
ルーキーは、沖縄県内の求人を扱う「ルーキー県内版」と、沖縄県外の求人を扱う「ルーキー県外版」の2種類があります。
働きたい場所ごとに冊子が分けられているので、ルーキー県内版をチェックすれば、沖縄県内の求人のみをチェックすることが出来るようになっています。
「ルーキーweb」なら県外でも求人情報をチェックできる
ルーキーに掲載されている求人情報は、求人サイト「ルーキーweb」でもチェックすることが出来ます。こちらは、働き方の種類別に細かく分類されているので、自分の希望にあった仕事を効率よくチェックすることが出来るようになっているのがおすすめです。
▲ルーキーweb https://www.shigotoarimasu.com/
派遣求人専門の求人サイトもある
株式会社ラジカル沖縄では、派遣という働き方を選択したい人のために、県内では珍しい派遣求人専門サイト「いろは沖縄」を運営しています。
このサイトでは、主婦(夫)歓迎の求人や扶養控除の範囲内で働きたい人向けの求人等、派遣を希望する人のニーズに合わせた仕事がまとめてチェックできます。
▲派遣求人いろは沖縄 http://jobiroha.com/?link=rtop
Agre(アグレ)
株式会社求人沖縄が発行している求人誌「アグレ」は、昭和63年10月に創刊した県内でも老舗の求人誌です。
創刊当時は、「求人おきなわ」として発行していたのですが、その後、アルバイト・パート専門の求人誌「アルバ」と、正社員専門求人誌「アスク」を発行。その後、平成15年になってから、「アスク」と「アルバ」を統合し、総合求人情報誌として「アグレ」となりました。
現在のような無料の求人情報誌「アグレ」となったのは平成19年のことなのですが、老舗の求人情報誌としてすでに地元では定着していたアグレは、現在、県内最大部数の5 3000部を発行しています。
とにかく情報掲載件数が多いアグレ
県内の無料求人誌の中で、最も求人情報掲載件数が多いのがアグレ。毎週土曜日に発行されるのですが、冊子の分厚さを見れば、掲載件数県内ナンバー1ということも納得できます。
県内にあるコンビニ各店はもちろんのこと、スーパーや書店、専門学校や大学、行政機関、ホームセンターなどなど、「人が集まるところであればとりあえずアグレがある」というほど、設置個所が多いのも、アグレが人気である理由です。
スマホやPCでもアグレの求人情報がチェックできます
アグレには、スマホやPCから簡単に求人情報がチェックできる「WEBアグレ」もあります。
掲載から48時間以内の新着求人が素早くチェックできるコーナーや職種・業種別に細かく分かれた職種・業種検索機能もあるので、分厚い求人誌を一つ一つチェックするよりもかなり効率的です。
▲WEBアグレ https://webagre.com/
移住を考えたら、まずはどんな職に就きたいか考えよう
筆者自身は、移住してきてから一度も「仕事がない」と悩んだことはありません。自分がどんな職に就きたいか、どんな仕事に向いているかを移住前にしっかりと考えたことが良かったのだと思っています。また、自分が就きたいと考えている職業に、有利な資格を取得してから移住してきたことも大きくプラスとなっていると言えるでしょう。
上でも触れたように、仕事の事を考えず、ただ思い付きで移住をしてきてしまった場合、農業や水産業、観光業に魅力を感じないと・・・「仕事がない」といった状況に陥ってしまいます。
もちろん、農業や水産業、観光業以外の職業も求人情報は出ていますが、沖縄は観光や農業が盛んな島なので、どうしても第一次産業(農業や水産業など)や観光業の求人が多くなってしまいます。
まずは、なぜ沖縄に移住しようと思ったのか、沖縄のどんなところが好きなのか・・・といったところから考えてみましょう。すると、自然にやってみたい仕事が見つかるかもしませんよ?