沖縄には、子育てと仕事の両立をしながら自分らしい生活を手に入れているシングルマザーがたくさんいます。シングルマザーが暮らしやすい県NO1といわれている沖縄への移住には、どんな魅力があるのでしょう?
沖縄県は出生率全国1位
全国的に出生率が低下し続けているにもかかわらず、沖縄県は出生率が伸び続けています。
都道府県別の出生率ランキングでは、1975年以降連続で全国1位。長寿県といわれている沖縄ですが、人口の割合としては子供の方が高齢者を上回っています。
さらに注目したいのは、沖縄県の中でも、離島の出生率がとびぬけて高い事です。
就職や保育所などの公共サービスが集中している都心部よりも、離島の方が出生率は高く、全国で出生率の高い市区町村ランキングのベスト20位以内に、多良間島の多良間村や宮古島下地町、伊是名島の伊是名村などがランクイン。そのすべてが、沖縄都心部ではなく離島となっています。
「子育ては地域全体で行うもの」が定着している沖縄
離島での出生率が高い背景には、沖縄で昔からある「子育ては地域全体で行うもの」という考えが関係しています。
そもそも、沖縄には「ゆいまーる精神」と地元で呼ばれている相互扶助の精神が根付いています。これは、地域が共助、支え合うことによって、地域全体で暮らしを良くしていこうとする考えのことです。
ゆいまーる精神の元では、仕事や冠婚葬祭だけではなく、子育てや介護など、生活全般を地域全体で支える仕組みがあります。この仕組みは、今でも離島や農村部でしっかりと残っており、それが、出生率の高さにも影響しています。
離島への移住はシングルマザーにおすすめ
就職を最優先させるなら、求人募集数が多い都市部への移住の方がメリットは高いのですが、仕事と家庭の両立や子育て環境の確保を考えれば、離島への移住の方がメリットは高めです。
移住は一生の問題といっても良いほど大きな決断を要しますから、将来を見据えてしっかりと見極めるのがポイント。
移住生活において、子育てをメインに考えていきたいと思っているシングルマザーであれば、本島内への移住だけでなく、離島への移住も検討すべきです。
シングルマザー向けの無料資格講習がある
沖縄県では、シングルマザーの自立や就職のサポートとして、資格や技能を取得できる無料資格講習会を実施しています。
資格や技能を持っていると、就職に有利であるのは事実。でも、経済的に厳しいシングルマザーが、資格取得のためにお金を捻出するというのは、現実的にはかなり厳しいものです。
だからといって、今をあきらめていては、安心して働き続けることが出来る職場に出会うチャンスが、どんどん失われてしまいます。
特に、「子供が小さいから」と諦めているのなら、それは勿体ない!何しろ、小さいうちだからこそ、就労を目的に子供を一時的に預かってくれるサービスがあります。
こうした公共のサービスを利用すれば、経済的な負担を気にすることなく、就職に役立つ資格や技術を身に付けることもできます。
無料資格講習の特徴は?
沖縄県が行っている「ひとり親世帯の就職支援事業」では、資格や就職に役立つスキルを習得しながら、個別に企業とのマッチングを行い、事前研修を受けた上で、希望する企業に就職するというもの。もちろん、3~5日間に及ぶ事前講習や受講のための説明会の時には、託児サービスもあります。
ひとり親世帯ならではの就業サポートの特徴としては、まずは3か月の短期雇用から始められるという点が挙げられます。
ひとり親世帯であることを理解している企業への就職とはいっても、フルタイムとなると、パートやアルバイトのような自由度はなくなります。そうなると、「突然の子供の病気などが重なったらどうしよう」「精神的・体力的にも大丈夫かしら」「保育料の支払いはできる?」など様々な不安も出て来るはずです。
そうした悩みで就職に踏み切れないシングルマザーでも、このサポートなら、基本的に3か月の短期雇用契約からスタートしますから、自分のペースで仕事と家庭の両立を図ることが出来ます。これは、一般的な就職とは大きく異なる点です。
子育ての責任を自分一人で負わなければいけないシングルマザーだからこそ、安定した就職を希望するのは当然ですが、無理をして体を壊してしまえば、働くことすらできなくなってしまいます。こうしたリスクを避けるためにも、無理のない範囲でゆっくりと社会との接点を作っていくことが大切なのです。
シングルマザーの悩みはここに相談
ひとり親世帯の就職支援事業を行っているのが、公益社団法人沖縄県母子寡婦福祉連合会です。
ここでは、シングルマザーの就職支援だけでなく、生活支援やシングルマザーならではの悩みの相談、子供の学費や受けられる手当の紹介など、シングルマザーが自立した生活を送るためのサポートを全面的に行っています。
「自分が抱えている悩みをどこに相談すればいいのかわからない」「こんなことに悩んでいるのは私だけ?」と思っている時は、迷わず相談してみて!漠然とした悩みを一つ一つ整理し、担当機関の窓口を紹介してもらうことで、自立に向けて一歩前進することが出来るはずです。
公益社団法人 沖縄県母子寡婦福祉連合会
- 住所:沖縄県那覇市首里石嶺町4-373-1 県総合福祉センター3F
- 電話:098-887-4099
- e-mail : info@okiboren.jp
- 公式ホームページ:http://www.okiboren.jp/