沖縄本島南部の観光スポットといえば平和祈念公園がありますが、子連れ沖縄旅行に観光名所の見学はちょっとだけ子供のテンションが…。そんな時はお金をかけずに子供が喜ぶこんな楽しい南部コースをどうぞ!
まずはきれいな湧水で子供のテンションをあげていこう!【与座ガー】
沖縄の青い海は、大人でも見ているだけでテンションが上がってしまいます。でも、子供連れでビーチ遊びをしてしまうと、それだけで半日がつぶれてしまいます。
だからといって、観光名所ばかりを回っても、子供はすぐに退屈してしまいます。
そこでまずは、メインとなる平和祈念公園に出かける前に、子供のテンションが上がる水遊びで旅をスタートさせましょう!
沖縄の方言で「ガー」とは、「湧水」「井戸」のことを言いますが、この場所もまさしく与座の湧水・・・つまり「与座ガー」なのです。
この日は、前日までの大雨のせいで少し水が濁って見えますが普段は綺麗です。そして、この場所に湧き出す水の量はすごいのです。
あたり一面に水が勢いよく流れ落ちる音が響き、子供のテンションも自然に高まってきます。そして何よりも子供にうれしいのは湧水をつかったプールがあること!
すぐそばには激しい音を立てて下に流れ落ちる滝が見えますが、このプールは小さな子供が安心して遊べるように流れも緩やか。もちろん無料で遊ぶことが出来ます。
これなら比較的短時間でも水遊びを楽しむことが出来ますし、ガーの脇には素敵な散歩道もあります。
与座ガーへのアクセス・詳細
与座ガーの詳細
- 住所:沖縄県糸満市字与座379
- 駐車場:無料
- トイレ:あります
- 入場料:無料
- シャワー:あり
※現在地から与座ガーまでルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
子供と一緒に平和について考えてみよう!【平和祈念公園】
与座ガーから平和祈念公園までは、のどかなサトウキビ畑の中を走り抜ける最高のドライブコースになっています。
そんな、のどかな風景を楽しみながら車を10分ほど走らせると見えてくるのが平和祈念公園です。
平和祈念公園は、沖縄戦で犠牲となった人の慰霊と平和を祈念するために建てられた沖縄県営の公園です。
駐車場を降りてすぐ目の前に見えてくるのが、毎年6月23日の「慰霊の日」に沖縄全戦没者慰霊祭が行われる広場です。
普段は何もない広大な広場なのですが、慰霊祭当日には沖縄県内外から多くの人がこの場所を訪れ、悲惨な戦争で犠牲となった人の慰霊と平和な世界が続くことを祈ります。
この広場を通り抜け、海に向かって歩いていると目の前に現れるのが、平和の礎です。
あたり一面には沖縄戦で犠牲になった人の名前が出身地別に刻印されています。
沖縄県民の名前が圧倒的に多いのですが、全国から沖縄戦のために召集された人、沖縄戦で犠牲となった外国人の名前も刻まれています。
この場所では何も言葉は必要ありません。「延々と続く石板にびっしりと刻み込まれた名前を数える」「礎の間をただ黙って歩く」。
※上の写真は360度見渡すことができます。
・・・ただそれだけでいいのです。
平和の礎は、沖縄の空の下でかつてたくさんの尊い命が犠牲にあったということを体で感じる場所なのです。
そして今度は、その場所から見える空を見上げてみてください。
子供の記憶にこの場所の風景が残ってくれればそれだけで十分・・・。
難しい言葉や解説は、小さな子供には必要ありません。
ただ、平和が当たり前であるということが本当は幸せなのだということ。
パパがいて、ママがいて、ボクがいて、ワタシがいる。その幸せがあるから家族が笑っていられる。
それを実感するだけで、平和祈念公園は存在をする意味があるのです。
平和祈念公園へのアクセス・詳細
平和祈念公園の詳細
- 住所:沖縄県糸満市摩文仁
- 駐車場:無料
- トイレ:あります
- 入場料:自由見学
- ホームページ:http://kouen.heiwa-irei-okinawa.jp/
※現在地から平和祈念公園までルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
お腹がすいた!次に行こう!【南の駅 やえせ】
平和祈念公園で沖縄の空と空気を体いっぱいに感じたら、今度はお腹をいっぱいにしましょう!
平和祈念公園を出たら八重瀬町方面に向かって10分ほど車で移動します。すると「南の駅 やえせ」が進行方向の左側に見えてきます。
この道の駅は2017年4月にオープンした比較的新しい道の駅です。
もともとこの場所には、旧具志頭村役場があった場所。
合併したことによって地名が八重瀬町に変わっていますが、この場所に役場があった頃から地元の農家さんたちが手作りの朝市を行うなどこの地域の中心的な存在だったのです。
そんな南の駅やえせには、この地域の特産品やスイーツがいっぱい!
沖縄そばやカフェ、珍しいヤギ肉を使った専門店に子供が大好きなアイスクリーム・かき氷も!
お腹がいっぱいになったら、今度はこの地域でしか見ることが出来ない秘密の場所に探検だ!
南の駅 やえせへのアクセス・詳細
南の駅 やえせの詳細
- 住所:沖縄県島尻郡八重瀬町字具志頭659
- 電話:098-851-3824
- 駐車場:あります
- トイレ:あります
- 入場料:無料
- ホームページ:http://yaese-station.jp/
※現在地から南の駅 やえせまでルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
スリル満点!天然の洞窟橋を渡りに行こう!【ハナンダー】
お腹がいっぱいになるとちょっと眠くなってしまうのが子供たち・・・。
でも、お昼寝をする前にちょっとだけスリル満点の橋を見に行ってみましょう!
先ほどの「南の駅 やえせ」から車で5分の場所にあるのが、地元では昔から「ハナンダー」と呼ばれている天然の橋です。
橋の下に流れているのが「白水川」なのですが、この川の上にかけられているのがハンナダー。
元々、この場所には琉球石灰岩の洞窟があったのですが、長い時間をかけて雨風を受けたこと、さらに白水川が侵食したことによって穴が貫通し天然の橋になったのだといいます。
橋のたもとに立っているだけでは、ただの道にしか見えないのですが、橋の横側に回ってみると・・・本当に天然の岩でできた橋だということが分かります。
もちろん、この橋は現在でもわたることが出来ますが、その昔どんな姿をしていたのかを知ってみるとさらに臨場感が出てきます。
橋の上には荷物を抱えている人の姿や橋を渡る人の姿が見えますが、よく見てみると橋の下には子供の姿も…。
実はその昔、この橋の下は子供たちの川遊びの定番の場所で、子供たちのはしゃぐ声がこのあたり一帯に響いていたのだとか…。
そんな歴史を考えながら、子供と一緒に渡ってみるのもステキですよね!
ハンナダーへのアクセス・詳細
ハンナダーの詳細
- 住所:沖縄県島尻郡八重瀬町字具志頭346-1
- 駐車場:ありません
- トイレ:ありません
- 入場料:自由見学
※現在地からハンナダーまでルート案内を表示するにはGPS機能を有効にして下さい。
「あー楽しかった!」が最高の思い出になる一日に…
平和祈念公園を回ると、どうしても「戦争」「平和」というキーワードが出てきます。
でも子供たちにとっての平和は、家族みんなで沖縄旅行が出来ること!
だから、このコースの最後に子供たちから「あー、楽しかった!」といってもらえたら大成功なのです!
あなたも子供の最高の笑顔を見に出かけてみませんか?
まずおすすめしたいのが、糸満市にある与座ガーです。糸満市はあまり知られていませんが、豊富な水量を誇る湧水が至る所にあります。