沖縄料理の中でもディープグルメといわれる山羊は、栄養が豊富でお酒のつまみにもなる人気食材です。そんな沖縄の山羊ですが、高血圧の人は食べる前に知っておくべき注意点があります。そこで沖縄のディープグルメ・山羊料理を血圧高めの人が食べる際の注意点を、おすすめレシピと併せてご紹介しましょう。
沖縄のディープグルメ「山羊料理」とは?
沖縄では昔から山羊を食べる文化があります。
現在でも田舎や離島に行くと食用のために庭で山羊を飼育しているケースは珍しくなく、祝いの席や神様へのお供え物としても作られる伝統的な沖縄料理です。
山羊はスーパーでは手に入らない貴重な食材
肉好きが多い沖縄では、スーパーの精肉売り場が広いのが特徴です。
国産肉・県産肉・輸入肉の3種類があるので、「味重視」「値段重視」「産地重視」のいずれにも対応できるところが沖縄・肉業界の特徴といえるでしょう。
そんな沖縄ですが、昔から食べられている山羊の姿はありません。山羊肉の熱狂的なファンも多いので県内でも需要はあるのですが、生産数が少ないためスーパーなど量販店で販売されるものではないのです。
精肉店でも「事前に予約をする」「山羊肉を取り扱う精肉店を利用する」などでなければ手に入らないため、地元でも「山羊料理=ディープグルメ」といわれています。
「血圧高めの人」は要注意!
沖縄のディープグルメ・山羊料理は、沖縄県民でも好きな人と嫌いな人で分かれます。
山羊料理は確かに古くから食べられている沖縄料理ですが、独特の臭みがあるのが山羊肉の特徴です。山羊料理好きな人にとっては山羊肉特有のにおい(臭み)が魅力だというのですが、苦手な人もたくさんいます。
さらに、山羊が好きな人の間でも「食べたいけどがまんしている」という人も多いです。食べたいのに我慢をする人には1つの傾向があります。それが「血圧が高め」ということです。
山羊料理で最も気を付けなければいけないのは「山羊汁」
沖縄では山羊肉ファンが多いにもかかわらず、山羊料理専門店はそれほど多くありません。
ただし、おめでたい席や祭りには山羊肉料理をふるまうことが多く、滅多に食べられない山羊肉料理を目当てに多くの人が集まります。このような場所で出されるのが「山羊汁」です。
山羊肉をぶつ切りにして大きな鍋で煮る山羊汁は、かなりの臭みがあります。そのため臭み消しのためにヨモギやショウガを大量にいれるのですが、味付けはシンプルに「塩」だけです。
しかも山羊汁ではたっぷりと塩を使うため、あっさりしたスープに見えますがかなり塩味が効いています。
かつては「滋養強壮に良い山羊肉だから、高血圧な人が食べると危険」と言われていましたが、近年の研究によって山羊汁に含まれる大量の塩が血圧の上昇に関係することが分かっています。
高血圧の方が山羊汁を食べることはお勧めできません。山羊汁は沖縄の地酒・泡盛と塩分の強い塩をたっぷりと使っているので、塩分を控えなければいけない高血圧な人にとっては、食べてみたくても避けた方が良い沖縄料理です。
血圧が高めの人におすすめな山羊料理は?
山羊肉そのものは非常にヘルシーな肉です。ですから、血圧が高めな人でも食べ方次第でおいしく食べられます。
例えば、山羊肉の刺身は醤油の塩分を抑えれば血圧が高めな人にもおすすめですし、山羊肉のユッケもおすすめです。
臭みが強い山羊肉ですが、焼肉にすれば余分な脂をカットできるので、カロリーオフにもなります。
【まとめ】血圧高めな人でも調理法を選べば山羊を食べられる
かつては、地元・沖縄でも「高血圧な人は山羊料理を避けるべき」といわれていました。
ところが…山羊肉そのものに血圧を上昇させる栄養成分が含まれていないことと、他の肉と比べて山羊肉はヘルシーなので、血圧が高めな人でも食べられます。
ただし、山羊料理の中には山羊汁のように大量の塩を使っていることがあるので、塩分控えめな山羊料理を選ぶのがおすすめです。
沖縄の南部や北部の道の駅などでは、山羊の肉を販売しているところもあります。