沖縄県南城市の新たな特産品として生産・加工・販売が始まったバタフライピーは、不思議な魅力がたっぷり詰まった天然植物です。美容や健康維持に役立つ栄養成分が豊富な沖縄・南城市の特産品「バタフライピー」の魅力を、特徴やおすすめの食べ方と併せてご紹介します。
南城(なんじょう)市の特産品「バタフライピー」とは?
沖縄・南城市の特産品「バタフライピー」は、鮮やかな青い花をつける天然ハーブです。
ハーブといってもマメ科チョウマメ属の植物で、東南アジアが主な原産地となっています。
バタフライピーは「クリトリア」とも呼ばれており、世界的に流通しているバタフライピーの主な産地はタイやラオスです。
原産地である東南アジアでは多年草の植物ですが、日本国内の気候が東南アジアとは異なるため、日本国内で栽培されるバタフライピーは一般的に一年草として扱われています。
江戸時代に日本に渡ってきた植物
東南アジアが原産地のバタフライピーは、江戸時代末期に入ってきました。ところが…バタフライピーは寒さに弱い植物なので、日本の冬を越すことができません。
東南アジアは一年を通して温暖な気候ですから、耐寒性の低いバタフライピーも冬越しができます。
そのため多年草として扱われていますが、日本は冬が寒くバタフライピーの栽培環境としては適していません。そのため、日本でバタフライピーは「一年草」とされているのです。
バタフライピーの由来は?
バタフライピーは、鮮やかな青い色の花が特徴の天然植物です。
ただし、まだ少し知名度が低いこともあり、「バタフライピーを見たことがない」という人も多いですし、中にはバタフライピーが食用ハーブであることを知らない人もいます。
そんなバタフライピーは、名前のユニークさも特徴です。
名前の最後についている「ピー」はバタフライピーがマメ科植物であることに関係します。
英語で豆(エンドウ豆)のことを「ピー(Pea)」というため、「マメ科の植物 → ピー」がつきます。
気になるのは「バタフライ」の方です。
バタフライは英語で「蝶(チョウ)」を意味しますが、これはバタフライピーの花の形に由来します。
バタフライピーの花は鮮やかなブルーをしているのが特徴ですが、中心部に白い色が入っています。まるでバタフライピーの花は羽を広げている蝶のようです。
そのため「蝶(バタフライ)のようなマメ科(ピー)植物→バタフライピー」が、バタフライピーの由来といわれています。
バタフライピーの効能は?
見た目がとても美しいバタフライピーですが、効能も負けず劣らず素晴らしいんです!
バタフライピーは抗酸化物質ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が、なんとブルーベリーの10倍も含まれているのだそうです。(実際の沖縄県産のバタフライピーの検証結果です)
アントシアニンは、
- 老化防止
- 美白・美肌
- 眼精疲労改善
- 視覚機能の改善
- メタボ予防
などが期待できると言われいている栄養素なので、現代人である私たちは積極的に摂取していきたい大切な栄養素の一つなんです。
オフィスワークをされている方でも、バタフライピーであれば簡単にアントシアニンを摂取する事が出来るのでとてもお勧めです。
実は…沖縄はバタフライピー栽培にかなり適している!
亜熱帯気候の沖縄は、バタフライピーの原産地・東南アジアの気候によく似ています。
一年を通して気温が高いですから、寒さに弱いバタフライピーも商業用として栽培ができます。
一度花が咲けば収穫しても翌日には同じ量の花を咲かせるので、安定して収穫・出荷が出来る上に、害虫にも強い・・・という事から、南城市の特産として新たな取り組みが始まったのです。
バタフライピーはどうやって使うの?
産業としてバタフライピーを栽培するのに適した環境の沖縄ですが、積極的に栽培してきたのは竹富島でした。
沖縄県の中でも台湾に近い竹富島は、台湾国内でバタフライピーを使用したカフェが人気ということもあり、沖縄県内でも早い段階で栽培を始めています。
現在は沖縄本島南部にある南城市でも、市の特産品として積極的に生産・加工・販売が行わっています。
とはいえもともとバタフライピーが世界的に注目されるようになったのが最近のことなので、沖縄本島では竹富島ほど知名度は高くないようです。
そこで、バタフライピーの事をよく知らないという方の為に…バタフライピーの主な使い方をご紹介しましょう。
バタフライピーティー
バタフライピーの花から抽出したエキスを使うと、鮮やかなブルーのハーブティーができます。
ただしバタフライピーの花そのものに味はないので、通常はほかのハーブティーとブレンドしたりレモン系のハーブやミントとブレンドして飲んだりするのがおすすめです。
ちなみに、バタフライピーティーは基本的に鮮やかなブルーのハーブティーですが、レモン汁を加えるとブルーからパープルに変わります。
この特徴を活かしてバタフライピーアイスティーにレモンスライスを添えれば、おしゃれなハーブドリンクになるのでおすすめです。
パープルのバタフライピーティーに炭酸を入れると色が戻る
バタフライピーティーは「ブルー→パープル」という色の変化が楽しめるところが面白いのですが、パープルからさらに色を変化させることもできます。
バタフライピーには、赤紫色を構成する成分「デルフィニディン」の含有量が多いです。
そのためパープルのバタフライピーティーに炭酸水を加えると、「パープル→ブルー」になります。
バタフライピーアイスキューブ
バタフライピーの抽出液を加えた水を製氷機に入れ凍らせれば、青い氷「バタフライピーアイスキューブ」が出来上がります。
なお、バタフライピーアイスキューブは色を楽しむものなので、バタフライピーティーのように味を付けないのが作り方のポイントです。
また、抽出せずに水の中に花びらを入れて凍らせるのも見た目が涼しげになるので、とてもオススメです!
バタフライピーわらび餅
わらび餅を作る際に使用するお水を、バタフライピーを抽出した水に置き換えると・・・涼しげな色のわらび餅を作る事が出来ます。
紫陽花のような見た目でとても可愛らしく仕上がるので、バタフライピーをお土産に購入された方はぜひお試しください!
【まとめ】バタフライピーで不思議な世界観を体験してみよう
沖縄・南城市の特産品「バタフライピー」は、天然植物とは思えない鮮やかな青い色が特徴です。
バタフライピーの栄養成分が豊富に含まれているので、バタフライピーの原産地では抽出液を使ったスイーツや料理もあります。
今後沖縄土産としても注目されること間違いなしのバタフライピーを、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?
ゆくゆくは、障がい者雇用を生み出す事が期待されているのだそうです!とても素晴らしい取り組みですね!