沖縄県が公式ホームページで発表している、河川増水によって洪水浸水が予想されている区域をご紹介します。今住んでいる地域に川が流れているという方は、今一度確認しておきましょう。
沖縄県内で浸水の可能性があるエリアを把握しておこう!
近年、異常気象により【災害級の大雨】というワードを耳にする機会が増えてきました。
沖縄県は昔から台風が多く直撃するという事もあり、大雨や台風に慣れてしまっている県民が多く、防災意識が低い方が多いと言われています。
確かに、台風に備えたコンクリートの家が多い事は事実ですが、いくらコンクリートの家でも河川の増水・氾濫による浸水は防ぐことが出来ません。
実際に、沖縄県が公表している洪水・浸水に注意すべき川と、その想定最大規模をご紹介します。
南部エリアで要注意の川
南部エリアで大雨による河川の氾濫・洪水・浸水が予想される川をご紹介します。
【那覇市】安里川・真嘉比川・久茂地川
那覇市の中心地を流れている安里川(あさとがわ)・真嘉比川(まがびがわ)・久茂地川(くもじがわ)。
3つの川は繋がっているので、まとめて紹介させていただきます。
上の想定最大規模を表した図を見ていただけると分かるのですが、金城町石畳道のある首里近辺から那覇市役所・県庁付近・松山付近までの広範囲で浸水予測が出されています。
浸水した場合に想定される最大水深予測が3.0m~5.0mという場所も多く見受けられますので、安里川・真嘉比川・久茂地川周辺にお住まいの方は、いざという時にすぐに非難が出来るよう、日ごろから貴重品はまとめて置く習慣をつけ、防災グッズは必ず用意しておくようにしましょう。
【那覇市】安謝川
那覇市を流れる安謝川(あじゃがわ)周辺で予想される浸水・洪水区域は比較的小さいものの、予想される浸水エリアが古島や市立病院周辺と、住宅街が多く立ち並んでいるエリアなので注意が必要です。とくに広範囲で浸水が予想されているのが、首里 石嶺エリアとなっています。
特に首里に関しては戸建て住宅が多く立ち並んでいるエリアなので、安謝川近隣にお住まいの方は災害級の大雨が降った際には早めの行動を心がけてください。
【那覇市・豊見城市・南風原町】国場川
国場川(こくばがわ)が通る流れている那覇市・豊見城市・南風原町の広範囲での浸水被害の予測がなされています。
特に那覇市にある古波蔵エリアと鏡原町エリア・国場エリアが広範囲にわたっての被害予測がなされています。
小禄高校のある鏡原町は過去に住宅の浸水被害なども出ているような場所なので、防災グッズは必ず準備しておくようにしてください。
【西原町】小波津川
サンエー西原シティのある西原町 嘉手苅・与那城エリアも洪水浸水想定区域となっています。
サンエー西原シティ近くを流れている小波津川(こはつがわ)周辺の住宅街は、30㎝~50㎝の浸水予測がなされていますが、西原町役場周辺に関しては3.0m~5.0mの最大浸水予測がなされています。
こちらも広範囲にわたる浸水被害予測ががなされているので、大雨洪水警報が発令された際には早めの行動を心がけましょう。
中部エリアで要注意の川
中部エリアには、大雨洪水警報が発令された際に洪水浸水が想定される川が2つあると県が発表しています。
どの地域を流れている川なのか見ていきましょう。
【沖縄市・うるま市・嘉手納町・読谷村】比謝川
嘉手納基地周辺を流れている比謝川(ひじゃがわ)も大雨による洪水・浸水が懸念される川の一つとなっています。
特に東南植物楽園のある知花が危険エリアに指定されており、最大で3.0m~5.0mほど浸水が予測されている場所もあります。
【うるま市・沖縄市】天願川
うるま市と沖縄市を流れている天願川(てんがんがわ)。
近隣には米軍基地【キャンプ・コートニー】があり、キャンプ・コートニー内にも天願川が流れています。
そんな天願川周辺は、比較的住宅が少ない上に、川周辺の住宅では浸水防止の対策なのか少し土台を高くして家を建てている方が多い印象です。
洪水浸水想定区域も比較的小さい印象です。
沖縄県が運営している河川情報システムを活用しよう
沖縄県が運営している【沖縄県河川情報システム】というサイトがあるのはご存知でしょうか?
このサイトでは、今現在の河川の水位や増水状況などを確認する事が出来ます。
いくつかの地点には定点カメラが設置されており、10分以内の川の状況を写真で確認する事が出来ます。(写真は10分ごとに更新されます。)
※白枠で名前が表記されている場所にカメラが設置されています。
平常時の川の写真も右側に添えられているので、比較しやすいよう工夫されています。
難点としては…県が運営しているサイトにもかかわらず、カメラ映像が映らない(運用停止)地点があったり、雑草が生い茂り増水状況がカメラに写らなくなっていたり、サイト自体が少し分かりづらい作りになっているという点です。
なので、いざという時の為に一度サイトの見方を確認しておきましょう。
河川で増水の恐れがある場合にメールでお知らせしてくれるサービスもあります。ぜひご利用ください!
【まとめ】ご自分の住んでるエリアの過去の災害状況を把握しておこう
長くその地域に住んでいると、家の近くに川や土砂災害が起こりそうな山などがあっても、景色の一部として見慣れてしまい、危機感を抱きづらくなってしまいます。
ぜひ、今一度近所にどのような川が流れているのかを確認し、大雨洪水警報が発令された際には近隣エリアの災害警報をこまめに確認して、危険だと感じたら早めに避難するよう心がけましょう。
ご自分が住んでいるエリアが、過去にどのような災害にあっているのか一度調べておくことが大切です。
また、いつ訪れるか分からない自然災害に備えて【いつか】ではなく【すぐ】にでも防災グッズを準備しておくようにしましょう。
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楽天は31種62点セット、アマゾンは31種63点セットとして紹介されていますが、楽天はアイマスクと耳栓を1セットとカウントしており、アマゾンはアイマスクと耳栓をそれぞれ別でカウントしている為にセット点数に差があります。ですので実際のセット点数は同じです。
こちらで紹介している川以外は全て安全という訳ではありません。
【災害級の大雨】警報が発令された際には、河川周辺にお住まいの方は早めに命を守る行動をとってくださいね!