【賃貸がいいのか、それともマイホームがいいのか】という事は、結婚し所帯を持った方にとっては永遠のテーマかと思います。今回は、賃貸とマイホームのメリットとデメリットなどについてお話ししていきたいと思います。
賃貸・持ち家どっちがいい?
沖縄県民の場合、結婚するまで実家に住んでいる方が多いです。その為、結婚を機に初めて実家から出るという方も多いのではないでしょうか?
初めて自分達で新居を構える事になった時に悩む事と言えば、そう・・・「賃貸アパートがいいのか・マイホームを購入した方がいいのか」という事です。
今回は、持ち家・賃貸のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきたいと思いますので、それを踏まえた上でどちらに住まれるか検討してみてくださいね!
賃貸のメリット・デメリットとは?
まずは賃貸のメリットについて見ていきましょう。
- 月々の負担額が少なめ
- 転居しやすい
- 新築に移り住み続ける事も可能
- 賃貸物件はどんなエリアにでも多くあるので好きな土地に住める
- ローンを組む必要がなく気楽
賃貸の最大のメリットは、とにかくローンの重圧がないという事。
自分の予算にあった賃料のアパートを選んで生活する事で、心にゆとりが生まれます。
また、環境の変化に応じて引っ越す事が可能なため、ライフスタイルを変えやすいという事もメリットかと思います。
デメリット
続いて、賃貸のデメリットについて考えていきましょう。
- 一生(死ぬまで)毎月支払い続ける必要がある
- 壁に穴をあけたり、クロスを貼りかえるといった事がNG
- ペットNGの家も多い
- 更新の年には更新料を支払わなければいけない
- セキュリティー面が弱く、他人が玄関前まで容易にたどり着ける
- 大家と良い関係を築かなければいけない
- 大家によってはあまり修理・修繕をしたがらない人もいる
大家さんへお金を支払って1部屋貸していただいている状態の為、部屋をいじったりペットを飼う事が難しいです。(中にはペット可のアパートもあります)
ネジやクギなどで壁に穴をあけてしまうと、退去時に修復するための費用を請求されることもあり、【借り物である】という事を常に意識して多少気を使って生活する必要があります。
また、アパートは大家さんからお部屋を貸してい頂いている関係性なので・・・とにかく良好な関係を築く・維持していく必要があります。
マイホームのメリット・デメリットとは?
続いてマイホームに関するメリットを見ていきましょう。
- 自分の資産(財産)になる
- ローンの支払いが終われば、毎月の支払いの負担が軽くなる
- 売却すればお金がある程度戻ってくる
- ペット可
- 持ち家なのでリフォームも壁のデコレーションもOK
- アパートに比べると広い
- 戸建てならお庭、マンションならセキュリティーが手に入る
マイホームは子どもの頃から憧れている方も多い為、メリット面に関しては多くの方が容易に想像できるのではないでしょうか?
一戸建てであれば、間取りや内装など細部までこだわる事が出来ますし、お庭だって手に入ります。
分譲マンションはお庭がない代わりに、戸建てよりもセキュリティーがしっかりとしているのが特徴です。
デメリット
- 35年ローンが精神的に負担に感じる方もいる
- 戸建ての場合、修繕費の貯蓄やこまめなメンテを自分で管理しなくてはいけない
- マンションの場合、5~10年に一回 理事会の役員に割り当てられる
- アパートと比べると、簡単には引っ越せない
マイホーム最大のデメリットは、35年間続くローンです。人によっては重圧に感じてしまう方もいるかもしれません。
また、戸建ての場合…何もかも自分たちで行う必要があるので、修繕に向けた貯蓄であったり、壊れるのを未然に防ぐためのメンテなどを自分で手配する必要があります。
マンションは、お手入れや管理が戸建てに比べて簡単にはなりますが、数年に一回マンションの理事会役員に参加する必要があります。月1回程度の集まりに参加するだけなので難しい事はありませんが…人によっては負担に感じてしまうかもしれません。
賃貸の家賃が高い場合、マイホームを購入した方が得な場合もある
沖縄の人気エリアでファミリー向け賃貸物件を探してみると、築年数が20年を超えている場合は6~7万ほどの相場となりますが、築浅を狙うとどうしても10万円を超える物件が多くなってきてしまいます。
10万円を超えるような物件にお住いの場合は、一度マイホームについて検討されてみる事をお勧めします。
分譲マンションなどは購入する階数にもよりますが・・・低層階であれば月々のローンが7万円ほどで済む場合もあります。
沖縄の風土的にあまりオススメは出来ませんが・・・木造の一戸建ても比較的安く購入できるので、賃貸物件に多くのお金を支払っているという方は一度検討されてみても良いかと思います。
結局、行きつく先は誰の資産にお金を払うかという事
個人的なイメージなので賛否はあるかと思いますが・・・筆者は賃貸と持ち家の違いを以下のようにとらえています。
- 賃貸
- 1部屋借りる代わりに大家さんの住宅ローンを一緒に返済している状態。返済が終われば、全て大家さんの収入となる。
- マイホーム
- 最初で多額のローンを組むことにはなるが、返済が済めば自分の資産になる(売却すればそれなりのお金も戻ってくる)
結局行きつく先は「毎月 誰の資産にお金を支払っていくのか…」という事だと思います。
簡潔にまとめると【賃貸→他人の資産】【マイホーム→自分の資産】という事になるので、自分達にとってどこに住むのがメリット多く、損が少ないのかをしっかりと考える必要があります。
損・得をしっかり見極めよう
戸建てや分譲マンションなどのマイホームは、ローンを組んで購入するので大きなお金が動いているようなイメージですが、考え方を変えると「一生住み続けることが出来る家の家賃を35年で払い終える」といった考え方も出来ます。
35年(ローン完済)を過ぎれば、その他の必要経費だけで暮らす事が出来ますし、老後お金に困ったら家を売って数千万のお金を作りだす事も出来ます。
考え方は人それぞれだと思いますが、筆者としては毎月数万円のお金を支払うのであれば、自分の資産になる方にお金を払った方が損が少なくてすむのではないか・・・と考えています。
若くで住宅を購入するメリットも・・・
昔は住宅ローンと言えば35年が主流でしたが、最近では若い方もマイホームを購入される方が増えている為、沖縄銀行・琉球銀行では最大で50年ローンまで組む事が出来ます。
もちろん、申し込み時の年齢によっては難しい場合もありますが、若ければ若いほど(最大50年まで)ローンの年数を長くすることが出来、月々の支払額を軽くすることが出来ます。
45歳の方が50年ローンを組むとなると完済時には95歳という事になるので、この場合の50年ローンは厳しいです。 ですが、25歳だと完済時はまだ現役で働いている方もいる75歳なので、50年ローンも認めてもらえる可能性が高まります。
とはいえ、金利の事を考えると支払回数は少しでも減らした方が無駄な出費を抑えることが出来るので、無理のない程度に支払回数が少しでも少なく済むよう設定する事が大切です。
住宅購入時は無理のない支払額にする事が重要です!支払えなくなってしまい、売却する羽目になっては元も子もないですから。
【まとめ】生涯で支払う賃貸料を一度計算してみて!
いかがでしたか?
賃貸住宅に住まれている方は、一度 生涯で家賃(更新料も含めて)をどれくらい支払う事になりそうなのかを計算してみましょう。
戸建てや分譲マンションの場合、35年で支払いは終わりますが・・・アパートの場合は35年以降も(死ぬまで)支払いは続いていきます。
50年(600ヵ月)賃貸に住むとなると、単純に家賃だけで計算しても4000万~5000万円近く支払う事になるかもしれません。
賃貸・マイホーム、どちらかに決めかねているという方は、ぜひ住んでみたいエリアの賃貸料などを調べて、どれくらい支払う事になりそうか計算してみてくださいね!
50年間、6万円の家賃のアパートに住む場合でも簡単に計算して3600万円ほどでした。(敷金・礼金・更新料含まない) 3600万なら、木造の戸建てや分譲マンションが購入出来ちゃいます。
今の家賃を(一般的なローン年数)35年支払い続けると、どれくらい賃貸の住まいに支払う事になるのか、一度計算してみると良いかと思います。