毎月の固定費であるガス料金は、都市ガスを使った方が節約になります。ところが沖縄県内では都市ガス対応地域が決まっているとの噂があります。そこで噂の真相を確かめ、どうすればガス料金の節約ができるか調査してみました。
都市ガスってなに?
一般的に家庭で使用するガスには、プロパンガスと都市ガスの2種類があります。
プロパンガスと都市ガスの違いは供給方法が違いにあるため、自宅で使用しているガスの種類がどちらなのかはすぐに調べられます。
ガス管からガスの供給を行うのが都市ガスですが、プロパンガスは契約者宅に設置したガスボンベから供給をするのが特徴です。
そのため自宅敷地内にガスボンベがある場合は「プロパンガス」、ガスボンベの設置がない場合は「都市ガス」となります。
都市ガスだと安いって本当?
「都市ガスが安い」という噂は沖縄県だけでなく全国で耳にすることです。
ガス料金の設定は都市ガス・プロパンガスとも「基本料金+従量料金」で計算されるので、料金計算の方法はどちらを使用しても同じになります。
基本料金は毎月必ずかかるものですから、どれだけ節約をしても「基本料金0円」はありません。
変動するのは従量料金で、1ヶ月の間に使用したガス量によって料金が変わります。そのため従量料金については節約によって請求額を抑えることは可能です。
ただし都市ガスの場合もガス単価は仕入れ価格(原料費を含む)に影響するため、毎月見直しが行われます。
とはいえ基本的に基本料金と1平方メートルあたりのガス単価料金が安いのが都市ガスです。
プロパンガスは高いの?
都市ガスも2017年の自由化に伴って業者の新規参入が認められましたが、沖縄県内においては自由化以降もそれほど大きな変化はありません。
プロパンガスはもともとガス事業者が複数存在していますし、業者が価格を自由に設定できます。
ですから業者によっては都市ガスよりもお得な業者もありますが、サービス対象範囲が限定されていることもあるため、必ずしも安い業者が利用できるとは限りません。
とはいえ一般論から言うと都市ガスよりもプロパンガスの方が料金は高めといわれているため、ガス料金を節約するなら都市ガスを選ぶのがおすすめです。
プロパンガスから都市ガスに変更することは可能?
現在プロパンガスを利用していても、節約のために都市ガスに切り替えることは基本的に可能です。
賃貸住宅や集合住宅に住まれている場合プロパンガスから都市ガスへの切り替えはかなり難しいのですが、戸建て住宅であれば基本的に問題なく変更ができます。
ただしあくまでも「基本的に」という前置きが付く点に注意が必要です。
都市ガスの供給地域は決まっている
沖縄県内でも都市ガスを使用することは可能ですが、どの地域でも都市ガスが利用できるわけではありません。
実は都市ガス供給地域はあらかじめ決められており、供給対象地域に含まれない場合は都市ガスの利用ができないのです。
しかも同じ市町村内であっても都市ガス供給対象地域と対象外地域があるため、「〇〇市だから使える」「〇〇市は使えない」ではないというのも、判断が難しい点といえます。
沖縄県内で都市ガスが使える地域はどうやって調べるの?
沖縄県内で都市ガスが使える地域を調べるには、沖縄ガスが公表している供給エリア情報をチェックするのが最も簡単な方法です。
沖縄ガスでは都市ガスだけでなくプロパンガスの取り扱いもしているため、沖縄ガスの公式WEBサイトの「都市ガス・LPガス供給エリア」を開くとチェックができます。
ちなみにページ内で「LPガス」と表示されているのはプロパンガスのことです。そのため都市ガス供給エリアを調べる場合は「都市ガス(天然ガス)供給区域図」、沖縄ガスが提供するプロパンガスについて調べる場合は「LPガス供給区域図」をチェックします。
なお地図上で色がついている地域が都市ガス供給区域となるので、住んでいる地域の色をチェックすると都市ガス利用の可否が分かります。
ちなみに、令和3年3月時点では以下のエリアが都市ガス供給エリアとなっています。
引用:沖縄ガス
最新の対象エリアを確認したい場合は、下のボタンで確認できます。
【まとめ】供給エリアをチェックしてガス料金を節約しよう
都市ガスの方がプロパンガスよりも料金が安い傾向にありますが、沖縄県内全域が供給対象になっているわけではありません。
そのためプロパンガスから都市ガスに変更する場合も、供給地域内であることが条件になります。
ただし供給対象外の地域であっても料金が安いプロパンガス事業者を選択すれば節約になるので、対象地域外の場合も一度はガス料金を見直しをしてみると良いでしょう。