沖縄のお土産としても人気が高いポーク缶。最近では沖縄県民だけでなく本土の方にも人気が高まっています。沖縄には色々な種類のポーク缶が販売されています。どれくらいのメーカーがあり、味に違いはあるのか見ていきましょう!
ポーク=スパム!?沖縄県民はポークと呼ぶ!
「ポーク」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?豚肉や豚を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
沖縄県民が愛してやまないポーク缶。ハワイ旅行ブームなどもあり本土でも人気が出てきています。そう・・・ポークとは本土の方が「スパム」と呼んでいる食品の事です。
スーパーへ行くと、沢山の種類のポーク缶が陳列されており、少しでも安いものから選んで買うという方や、幼いころから慣れ親しんだメーカーしか買わないという方もいます。
沖縄で販売されているポークは本土とは違い、値段も格安で沖縄旅行のお土産にポーク缶を買う人も増えているようです。そんなポーク缶についてお話ししていきたいと思います。
「スパム缶」の「スパム」は商品名!?
本土の方は、ポークのことを“SPAM(スパム)”と呼ぶ方が多いのですが、正式には「ポークランチョンミート」というんです。それを省略して沖縄県民は「ポーク」と呼んでいるんです。
本土の方の間ではスパム缶がメジャーとなっていますが、沖縄県民はSPAM缶(スパム)を買う人は少なく、TULIP(チューリップ)やMIDLAND(ミッドランド)派が多いんですよ。
スパムは外国人向けの味付けになっており少し塩気が強いのですが、チューリップやミッドランドはスパムに比べると塩分が控えめなのでオススメです。
沖縄で販売されているポークランチョンミートの種類は?
ポークには種類があり、SPAMというのは1つの商品ブランドだと書きましたが、他にはどんな種類があるのかご紹介します。 ポーク缶の種類によって油分や味も全然違うんですよ。SPAM(スパム)
原産国:アメリカ
原産国はアメリカで、青いパッケージでお馴染みの商品です。
本土の方は、こちらの商品をよく目にするのではないでしょうか。
SPAMは塩味がきいていて、ポーク缶の中でも味が濃いめです。減塩と謳われている商品でも、他のポーク缶に比べて味が濃いのが特徴です。
TULIP(チューリップ)
原産国:デンマーク
TULIP(チューリップ)のポークランチョンミートはデンマークで生まれ。今も変わらずデンマークの工場で製造しています。それを沖縄の企業さんが輸入して販売している商品なんです。
沖縄ではチューリップは根強い人気を誇っています。
チューリップのポーク缶は塩加減がちょうど良いという事もあり、沖縄では人気ナンバー1・2を争うほどの人気商品なんです。
Midland(ミッドランド)
原産国:デンマーク
原産国はデンマークで、SPAM(スパム)やTULIP(チューリップ)に続いて沖縄ではメジャーな商品だと思います。スーパーに行くと必ずこの3つのメーカーは並んでいます。
ミッドランドは、チューリップと同じ原産国という事もあり、SPAM(スパム)と比べると塩分は控えめで、日本人に好まれる丁度良い塩加減となっています。
セレブリティポーク
原産国:デンマーク
原産国はデンマークの商品です。
原産国がデンマークの商品は、味がとても似ています。セレブリティポークはチューリップと酷似した味・食感なので、チューリップ・ミッドランドくらいの塩加減がちょうどいいと考えている方にはオススメの商品です。
わしたポーク(わしたショップのオリジナル商品)
原産国:日本
原産国は日本です。沖縄県産の豚肉を使用し、できる限り沖縄県産の原料を使って作られています。
カリっともちっと、ジューシーな味わいです。化学調味料・結着剤・発色剤・不使用のポークで、小さなお子さんにも安心してお召し上がりいただけます。
うちなーポーク
原産国:日本
うちなーポークは、沖縄のローソンが限定で販売しているローソンセレクトの商品です。
原料に沖縄県産豚肉を使用しており、ジューシーさを活かしたポークランチョンミートに仕上がっています。ローソンで購入できるのが手軽でいいですよね♪ちなみに、ローソンセレクトの商品は、沖縄のスーパー「サンエー」でも取り扱っています。
PORK(コープのオリジナル商品)
原産国:日本
原産国は日本、原材料の大部分をしめる豚肉を沖縄県産にこだわっています。
発色剤、結着剤、化学調味料不使用なので、子供に安心して食べさせられるポークということで人気です。ポークがとてもやわらかく出汁のような味わいがします。
沖縄にはこんなに沢山の種類のポークランチョンミート(スパム缶)があるんです。商品によって味・塩分の濃さ、やわらかさなどが全然違います。
ぜひ、ご自分の味覚に合ったポークランチョンミートのメーカーさんを見つけてみてくださいね!
ポーク(スパム)ってどんな料理に使えるの?
ポーク(スパム)というと、スパムおにぎりが一番に思い浮かぶのではないでしょうか?
沖縄ではおにぎり(スパムおにぎり)はもちろんの事、それ以外の料理にも活用しています。
沖縄県民がどのような料理に使っているのかご紹介していきます。
チャンプルー類
野菜チャンプル―や、豆腐チャンプルーなどには必ず入っています。チャンプルーには欠かせない材料だと言っても過言ではありません。
沖縄そば
お店で食べる沖縄そばは、ソーキが入っていますが、沖縄の家庭でつくる沖縄そばにはソーキのかわりにポークが使われることがあります。
もちろん、普通のおそば屋さんでもポークがのったポークそばを提供しているお店もあります。
お味噌汁
お味噌汁の具にポークを使う家庭もあります。豚肉の油分が溶け出し、味噌汁がまろやかな味わいになってとても美味しいです。
カレー
沖縄ではカレーに入れるチキンや豚肉のかわりに、ポークを入れる家庭も多くあります。
これもまた、ポークの油分でまろやかさが出て美味しいです!小さな子供がいる家庭ではポークカレーが一般的です。
天ぷら
沖縄ではポークを天ぷらの具材として使用するご家庭も多くあります。
ポークを単体で揚げる家庭もあれば、インゲン豆やニンジンと一緒に細切りにしたポークを海苔で巻いて天ぷらとして揚げる家もあります。
チャーハン
チャーハンにハムなどを入れるご家庭が多くありますが、沖縄だとそれらの代わりにポークが使われることが多いです。
卵とポークとお米の組み合わせなので、チャーハンの味付けをしたスパムおにぎり(ポーク玉子おにぎり)を想像すると、相性の良さが伝わるのではないでしょうか。
ポークは焼いて食べるだけでなく、いろんな使い方があります。 筆者がオススメなのは、ポークカレーとお味噌汁です。なんだか安心する味になるんですよ。試す機会があれば、是非試してみてくださいね。
ポーク缶の開け方に苦戦!?
沖縄の人は当たり前のようにスイスイ開けているポーク缶。本土の方は、結構苦戦する方が多いようで「失敗した!」という話もよく耳にします。
ポーク缶には大きく分けて2パターンの開け方が存在します。蓋付きのタイプと、鍵のようなもので缶に添ってクルクルと回してあけるタイプのものがあります。
中でも初心者が苦戦するのが、ツメに鍵を引っ掛けて缶に添ってクルクルと開けるタイプです・・・。
うっすら引かれているガイドラインに沿ってクルクルと巻いていけば難なくこなす事が出来るのですが、
途中でツメが折れてしまったり、巻口がずれてしまって上手く回せなくなりちぎれてしまうと缶切りを使って開けて出すしかなくなるので、慣れるまでは慎重に巻き進めていきましょう!
空になった缶は洗ってから捨てなければいけません。缶の開け口で手を切ってしまわないよう気を付けてくださいね!
【まとめ】ポークランチョンミートは万能!
いかがでしたか?
【スパム=おにぎりの具】というのが定番化している中、沖縄県民はアメリカ統治時代から長年にわたりポークランチョンミートを一般家庭でも使っていた事もあり、おにぎり以外にも多くの料理に使われている万能食材の一つとなっているんです。
おにぎりだけでなく、味噌汁・カレー・炒め物・・・なんにでも合うので、ぜひご家庭にポークランチョンミート(スパム)がある際には沖縄風の使い方も試してみてくださいね!
SPAM(スパム)というのは、たくさんのポークランチョンミートの中の1つの商品ブランド(商品名)なんです。