ゴーヤーの愛称で親しまれている苦瓜(にがうり)。昔は沖縄でしか食べられていませんでしたが、近年では急速に普及しています。沖縄の人々が昔から愛してやまないゴーヤーがどうしてこんなにも人気が出たのか、その魅力をお伝えしたいと思います。
ゴーヤーを食べて夏バテ知らず!
沖縄料理に使われるゴーヤー。ゴーヤーとは苦瓜(にがうり)のことを言います。にがうりは、名前の通りとても苦いので苦手としている大人も少なくありません。
そんなゴーヤーには沢山の栄養があるのをご存知ですか?ゴーヤーの栄養価を知れば、苦手な人も「ゴーヤーをたべてみよう・・・!」という気持ちになれるはずです。今回は、ゴーヤーに秘められた栄養価や効能などをご紹介します。
ゴーヤーは苦い!だけど栄養がたっぷり
ゴーヤーには、以下のような効果があると言われています。
ゴーヤーの効果
- 胃腸の粘膜を保護する
- 血糖値を下げる(糖尿病の予防)
- ガン予防の効果が期待できる
- 夏バテ防止
- むくみを防止
- 血圧を下げる
- シミ・そばかすを予防する
- 美肌を作る
- 免疫力がアップする
ゴーヤー独特の苦味は、“モモルデシン”という成分が入っているからです。モモルデシンは胃腸の粘膜を保護したり、食欲を増進させる働きをもっています。また、コレステロール値を低下させる効果もあります。
その他に、“チャランチン”という成分も含まれていて、この成分は血糖値を下げる働きがあり、糖尿病を予防する効果が期待できます。“コロソリン酸”も血糖値を下げてくれる働きがありるんですよ。
ゴーヤーは、ビタミンもたっぷり!!
なんと、ゴーヤーは野菜の中でビタミンCの含有量が多いとされていて・・・なんとトマトの5倍なんです!
ゴーヤーのビタミンは加熱に強いという特性を持っていて、ゴーヤーチャンプルーにしても、栄養素がほとんど壊れないんです。
その他にも、カルシウムは牛乳の約14倍!食物繊維はセロリの約30倍!鉄分はほうれん草の約2.3倍!と、実はスーパーフードなんですよ。ゴーヤーにこんなにも栄養があったなんてビックリですよね。
ゴーヤーは美肌にも効果あり!
先ほどもお話ししたように、ゴーヤーに含まれているビタミンCはトマトの約5倍、レモンの約2倍といわれています。
ビタミンCというのは、熱に弱く、加熱するとすぐに壊れてしまいます。でも、ゴーヤーに含まれるビタミンCは加熱に強いという特性をもっていて、効率的にビタミンCを摂取できます。生のゴーヤーが苦手だという方でも、火を通し調理したゴーヤーで栄養をとることができますよ。
ビタミンCは高い抗酸化作用を持っています。活性酸素を除去に役立ち、日差しが強くダメージを受けやすい夏も、シミやそばかすを予防してくれます。また、ゴーヤーにはβ-カロテンも豊富に含まれています。β-カロテンは、アンチエイジングに効果があり、美肌や免疫力を高めてくれる効果があります。
体質で個人差はありますが、沖縄の女性は強い紫外線を浴びながらも、シミがたくさんあるという方は意外にも少ないんです。物心がついたときからゴーヤーが身近にあったからかもしれませんね♪
ガンの増殖を抑制させる効果
ゴーヤーは、夏バテ防止や美肌効果があるだけでなく、なんと「がん細胞を死滅させる働き」があるそうなんです!
マウスを用いての実験を行い、ゴーヤーを水のわずか5%に希釈したゴーヤージュースは全て四つの膵臓癌細胞株の研究者が厳しく試験を行った結果、ガン細胞の損傷に著しい効力を示し、ゴーヤーは2つのガン細胞の生存能力を90%そぎ落とし、別の二つのガン細胞を98%までそぎ落としました。
なんと、それは、治療開始の72時間後のことだったそうです!テレビでこのことが取り上げられたことがあったのですが、放送終了後はゴーヤーのサプリメントが沢山売れたそうですよ。
女性必見!ゴーヤーはダイエットにも効果あり!!!!!
ゴーヤーのワタや種に含まれている共益リノール酸は体脂肪が増加するのを防ぐ効果があります。また、ゴーヤーは食物繊維も多く含まれていて、余分な脂質の吸収を抑えたり、おなかの中でふくらみ、満腹感を得やすくなる効果があるといわれているんです。
暴飲暴食を抑えて、むくみや便秘を防ぎ、さらに美肌やアンチエイジングの効果もあるなんて・・・食べなきゃもったいないですよね!!
生のゴーヤより、乾燥ゴーヤーの方が栄養価もUP!
天日干しさせたゴーヤー「乾燥ゴーヤー」が販売されているのをたまに見かけますが、沖縄は身近に生のゴーヤーがたくさんあるため、乾燥ゴーヤーを買う機会は殆どありません。
ゴーヤーは生のままでも栄養価が高い野菜ですが、実は生のゴーヤーよりも乾燥ゴーヤーの方がさらに栄養価がUPするんです。
生のゴーヤーと比べるとカルシウムが約18倍、鉄分が約30倍、ビタミンCが約10倍!といったように、栄養価がグーンと高くなります。自分で天日干しをして乾燥させることも可能ですが、天日干しのやり方が分からないという方は、乾燥させたゴーヤーも販売されていますので、そちらを活用してみてくださいね♪
比嘉製茶 チャンプルー用乾燥ゴーヤー 50g
チャンプルー用とありますが、ゴーヤーチップスとして食べたり、酢の物など色々な料理に利用出来ます。
価格(税込)
楽天:648円 / Amazon:830円
※商品の価格は記事作成時点の価格です。価格は変動する事が御座いますので、実際の価格はオンラインショップの商品詳細ページでご確認下さい。
ゴーヤーの苦味をなくす裏技とは!?
沖縄の人でもゴーヤーちゃんぷるを下ごしらえとして、必ず苦味を抜きます。
抜かない家庭もあるかもしれませんが、殆どの家庭が塩もみをして苦味を抜いているんです。塩もみを試したけれども、それでも苦くて食べられなかった・・・という方は以下の方法を試してみてくださいね♪
にがうり(ゴーヤー)の苦味の抜き方
- まずは塩もみと砂糖でもむ
ゴーヤーのワタを取ったら、スライスして塩もみをしましょう。そのとき砂糖も一緒に加えると苦味が和らぎます。
- 塩もみ後、茹でる
ゴーヤーをスライスして塩もみしたあと、沸騰したお湯で4分ほどゆでます。茹ですぎると、柔らかくなりすぎて美味しくなくなってしまいますので、ある程度歯ごたえが残っているうちにあげてくださいね!この時に一つ試食してみて確認してください。
上記の下ごしらえをやると苦味がかなり和らぎます。苦味が10分の1くらいになります!
また、ゴーヤーチャンプルを作った際に、最後に卵で閉じ、皿に盛り付けた後に、お好み焼きの上などに盛り付ける花がつおをトッピングするとさらに美味しさが増しますよ♪(鰹節の風味で苦味が隠れます)ぜひ試してみてくださいね!
私は生粋のウチナンチュなので、ゴーヤーの苦味が大好きです♪なので、生でサラダにしたりしても全然平気!ゴーヤーちゃんぷるーも苦ければ苦いほど美味しく感じます♪
私たちの体にこんなに沢山のメリットがあるゴーヤー。ゴーヤーの苦味は体にいい印だと思って、いっぱいゴーヤーを食べましょう!
ゴーヤーは身体にいいだけではなく、美容にも効果的なんです!