アメリカへ旅行に行くとなった時に、パスポート以外に必要なものがあるという事はご存知でしょうか?そう・・・ビザ(VISA)やエスタ(ESTA)といった入国許可申請証明の一つです。ビザやエスタは入国する人物が安全な人物であるかの判断をする為のものとなっています。
ESTA(エスタ)とは?
ESTA(エスタ)とは、米国国土安全保障省(DHS)が2008年8月1日より開始した、電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization:略称ESTA)の略称です。 2009年1月12日以前は、日本のようにアメリカが短期滞在のビザを免除している国の国民は、観光やビジネスなど90日以内の短期の滞在が目的の場合、ビザなしでアメリカを訪問する事が出来ました。ですが、2009年1月12日以降は、ビザなしでアメリカを訪れる場合、事前にエスタで申請を行い、認証を受けることが義務づけられました。アメリカで飛行機などを乗り継ぎする場合も同様です。
事前にエスタの認証を受けていないと、アメリカへの入国や飛行機への搭乗を拒否されてしまう事がありますのでご注意ください。ESTAの本格的な導入に伴い、将来的には出入国カードは廃止する予定とのことです。※既に、留学ビザや就労ビザなど、アメリカのビザをお持ちの方は、エスタに申請する必要はありません。
ESTAは何の為に申請する必要があるの?
アメリカ合衆国は、テロ防止などの観点から日本をはじめ、短期滞在のビザ(査証)を免除しているすべての国々を対象にESTA(エスタ)を導入しました。これにより、ビザが免除されている人の情報(出入国カード(I-94W))を出発前にオンラインでアメリカが収集し、各渡航者についてビザなしで訪米する条件を満たしているか、保安上のリスクをもたらさないかなどをチェックしているのです。
ESTAの申請
2009年1月12日より米国本土へ旅行の際はESTAの取得が義務化されています。ESTAの申請には14ドル(2013年現在)かかり、有効期限は2年となっています。有効期限内でしたら、何度でもアメリカへ入国できます。パスポートを期限切れなどの理由で新しく取得した場合も、ESTAの新規登録(14ドル)が必要になります。支払いは、クレジットカードならMasterCard、VISA、American Express、Discover(JCBを含む)。デビットカードも対応しています。
ESTAの申請方法
ESTAを申請する場合は、ご自分でESTAのホームページにアクセスし手続きを行いましょう。ホームページを開くと英語のサイトが表示されますが、下の図のように上のほうに言語が選べるようになっているので英語が分からない方でも安心して手続きを行う事ができます。
注意すべき事は、日本語表記にする事は出来ますが、回答はすべて英語(ローマ字)で行う必要があります。ひらがな・カタカナ・漢字等は使用できませんので注意しましょう。入力項目は、名前・生年月日・性別、パスポート番号、飛行機の便名やアメリカ滞在中の住所などを入力し、いくつかの質問に「はい」か「いいえ」で答えましょう。
申請は、5ステップで行います。
ステップ1-申請書の入力
初めてESTAを申請される方は、トップページ左側の申請ボタンをクリックします。注意事項を読み同意した後、入力項目の回答を行います。上記でも説明した通り、回答は英語(ローマ字)で行いましょう。*印は必須入力項目です。
ステップ2-申請書の送信
ステップ1で入力した情報の確認ページです。入力データに間違いがないようしっかりと確認してください。入力情報が正しくない場合は、赤字でエラーメッセージが表示されます。全ての入力項目を確認し「次へ」へ進むと、再度確認のためにパスポート番号の入力項目が出てきます。パスポート番号を入力後、画像認証上の文字を入力し「申請」ボタンを押します。
ステップ3-申請番号を記入する
申請番号が発行(表示)されます。申請番号は情報を更新する際に必要ですので、必ずこのページを印刷するか申請番号の控えを取ってください。
ステップ4-支払い
ESTAの申請にかかる料金は一人14ドルです。支払いは、マスターカード・ビザ・アメリカンエキスプレス・ディスカバー(JCBを含む) のクレジットカード、またはデビットカードのみ使用可能です。該当するクレジットカードをお持ちでない場合、第三者 (旅行代理店や家族など) がESTAの料金を支払うことができます。ESTAの承認が拒否された場合の料金は4ドルとなります。
ステップ5-申請状況を表示する
申請ボタンを押した後、通常は即時回答されます。回答には認証(AUTHORIZED)、保留(PENDING)、拒否(DENIED)の3種類あります。
- 「渡航認証許可」は「ESTAが承認完了」という意味で、ビザ免除プログラムでの渡米が可能です。申請番号と有効期限を印刷して保存してください。
- 「渡航認証保留」は「ESTAは審査中」とう意味です。保留となった場合には72時間以内に最終回答が出ますので、再度ESTAにアクセスし申請状況を確認しましょう。回答が保留になってしまった場合の事も考えて、出発の72時間前(3日前)までに申請を行うようにしましょう。
- 「渡航認証拒否」は「ESTAは承認されませんでした。」の意味です。認証が拒否されてしまった場合には、アメリカ大使館かアメリカ総領事館でビザの申請を行う必要があります。
ご自分で申請が出来ない方
パソコンが苦手な方や、クレジットカードをお持ちでない方などは、代わりの人(家族など)に申請してもらうこともできます。また、多くの旅行会社でも代理申請を行っています。旅行会社へ依頼する場合は、ESTA申請代14ドルの他に、手数料が上乗せされます。また、旅行会社に申請を依頼する場合は、承認結果が出るまでに7日~10日ほど時間がかかる事があります。依頼する場合は、始めのうちで説明を受けておきましょう。
ESTA申請サイトなりすましにご注意を!
無許可の第三者がESTA(エスタ)をマネたなりすましのホームページを立ち上げ、情報提供料や申請手数料を取っているとアメリカ政府が注意を呼びかけています。また最近、申請手数料に関する警告や、手数料を請求する内容のメールが無作為に送信されているようですが、このようなメールもアメリカ政府とは一切関係ないとのことですので注意しましょう!