沖縄のお酒・・・というと泡盛のイメージがありますが、実際に泡盛はどのような原料で作られ、体にどんな影響があるかご存知ですか?意外にも体にいいと言われている泡盛。実際にどのような効果があるのか見ていきましょう!
泡盛を飲むことで得られる効果とは?
沖縄といえば、やっぱり泡盛!
沖縄での泡盛は、お酒として飲まれるのはもちろん調味料(料理酒)としてもよく利用され、沖縄の生活に欠かせないものです。そんな泡盛はただおいしく飲むだけではなく、実は体にとってさまざまな効果があることで知られており、最近では県外でも人気が出てきているんです。
実際に泡盛にはどのような効果があるのか見ていきましょう!
沖縄人の必需品、泡盛って?
そもそも泡盛というのは、お米と黒麹菌が原料になっているお酒で、蒸留するときに管から垂れてくる泡盛が壺に落ちてくるとき、泡がポコポコと盛り上がる状態から「泡盛る」→「泡盛」となったそう。
沖縄がまだ琉球王国だったころには琉球酒や焼酎と記載されていたそうなのですが、1671年に徳川家へ献上したものの中にはすでに「泡盛」と記載されているそうです。
泡盛は商品や酒造所によって度数も20度から40度と幅広く、また味わいもさっぱりしているのでさまざまなアレンジがしやすいということで、男女問わず人気のお酒となっています。
沖縄には40以上の酒造所や泡盛のメーカーがあって、さまざまな場所で作られている泡盛ですが、泡盛にはどんな効果があるのでしょうか?
オトーリ(御通り)って何?
オトーリ(御通り)とは、沖縄県宮古列島で行われる風習で、参加者がぐるっと輪になって座り、「親」が口上を述べてから酒を注いで隣の人に渡して飲んでもらいます。
注がれた人は黙ってそれを飲み干して親に返し、親はそのさらに隣の人にまた酒を注いでいく・・・。一周したら親へ返杯してから次の親を指名するというもの。
中には、沖縄のオトーリという風習のためにあらかじめ度数を低くするため、10~15度程度など飲みやすく割ってあるものが販売されています。
泡盛が良いと言われている理由
ズバリ、泡盛は体に良いんです!
その理由としては、お酒を飲むと血行が良くなるとかいろいろなことが言われると思いますが、ちゃんとした理由があります。詳しい内容を見ていきましょう!
黒麹菌を使っていること
お酒をつくるときには「麹(こうじ)菌」が使われますが、泡盛には黒麹菌(アワモリコウジカビ)という菌が使われています。
醤油や味噌をつくるときに使われる「ニホンコウジカビ」とは違って、こちらはクエン酸を作る力が強いという特徴があります。
クエン酸は、体の中に発生してしまった活性酸素によるダメージを修復してくれるというはたらきがあります。ちなみに、活性酸素というのは呼吸をしている中で生まれてしまったり、紫外線を浴びて生まれてしまうやっかいなモノ。体の中を暴れて、私たちの体の細胞を傷つけてしまうというものなのです。
泡盛はカロリーが低い
お酒はアルコール量によってカロリーが左右されます。
ですが、アルコールによるカロリーというのはたくさん飲むと太る!というものではなく、すぐに体の熱に変わっていきます。なので、一緒に食べるおつまみなどのカロリーに注意すれば、泡盛自体はたくさん飲んだからといって太るようなものではありません。
泡盛は長生きにつながる
泡盛を適量よく飲んでいるという方は、アルコールの作用によって血流がスムーズだと言われているんです。その為、血栓ができにくく、高齢者になるとかかりやすい脳梗塞などにかかりにくくなると言われています。
血液は糖分が多ければ糖尿病になってしまったり、脂肪が多ければ高脂血症やドロドロ血となってしまいます。が、泡盛はカロリーも低く糖質もゼロ!
ビールやワインなどとは違って、アルコールとして摂取しすぎることがなければ、まさに血流をスムーズにして体を温め、体が温まると抵抗力が高まるなど嬉しい効果がたくさん得られます。
泡盛は肌に良い
泡盛は飲めるものですから、肌につけても特に負担はないということはわかります。
特に先ほども説明したクエン酸の効果については、活性酸素によるダメージを受けているニキビやシミ・そばかすにも効果があると考えられています。
ただ、アルコール度数の高いものの場合は肌荒れの原因となることもありますから、度数の低いものを蒸留水などで少し薄めてから、化粧水感覚で使ってみてください。
ほんのりとお酒の香りがしますが、あまりアルコールの強いものでなければぴりぴりしたりしみるということもさほどありません。泡盛のもろみが配合されているというフェイスマスクシート(パック)も販売されていますよ。
琉球美肌 フェイスマスクシート 泡盛10枚セット
お米を発酵、熟成させたもろみにはアミノ酸がたっぷり! お肌にみずみずしさを与えハリのある素肌へ導き、お肌を乾燥から守ります。ふわりと広がる華やかな香りに包まれて、しっとりもちもち肌へ♪
そして、ちょっともったいない・・・と言われそうですが美肌に良いと言われている方法をご紹介いたします。「日本酒風呂」が女性の間で流行しているように、泡盛風呂をしてみてはいかがでしょうか。
実は日本酒と泡盛は原料が一緒ですし、日本酒よりも泡盛のほうがアルコール度数が高くなっています。なので、もし飲まない泡盛があったら湯船に200ml程度入れて入ってみてください。
すぐにぽかぽかと体が温まり、汗が止まらなくなります。肌表面もすべすべになるほか、湯上りは肌がしっとりと…女性におすすめの美肌になるための方法です。
泡盛はみんなで楽しく飲もう!
いかがでしたか?
泡盛は飲むもよし、お風呂にしちゃうもよし、そして料理に使うもよし。ラフテーには欠かせない調味料ですし、あらゆるところで泡盛を体に取り入れる機会のある沖縄の方たちは、このようにして健康を手に入れているのではないでしょうか。
また、泡盛を飲むときの環境にも気を付けて!冬は泡盛のお湯割りをする方もいらっしゃいますが、驚くほど酔いが回るので冷たい泡盛と同じようなペースで飲むのは止めましょう!
季節や飲むメンバーなどを考えて、その場に合った飲み方をするなど、体に負担なく、むしろ健康的に泡盛を楽しむことができるようにしていきましょう。
せっかく体にいいと言われている泡盛も飲みすぎてしまうと、カロリーを摂取しすぎたりしてしまい、効果が薄れてしまいます。健康や美容を意識して毎日少しずつ飲んでみてくださいね!
本土の方にオススメの美味しい泡盛のご紹介!
泡盛は銘柄によって味が大きく異なります。クセが強く初心者には飲みにくいものから、日本酒よりも飲みやすい商品まで味の特徴は様々なんです。 あまり泡盛を飲んだことのない初心者の方にオススメの商品と上級者向けの商品をいくつかご紹介したいと思います。
初心者にオススメの美味しい泡盛
クセのないお酒(日本酒や焼酎)を好んで飲んでいるという方にオススメの泡盛をご紹介いたします。
残波(白) 一升瓶1800ml
沖縄でも人気が高い商品「残波」。残波には「白」と「黒」があります。残波の白は「ザンシロ」、残波の黒は「ザンクロ」の愛称で親しまれている商品です。ザンシロはザンクロよりも飲みやすく、初心者向けの商品となっています。
残波(黒)1800ml
ザンシロに慣れてきたという方にオススメなのがザンクロです。ザンシロよりもアルコール度数が強くなるのが特徴です。アルコール度数が30度あるにも関わらず、とても飲みやすいのが特徴です。
泡盛古酒 くら
くらは、3年間寝かし熟成させた古酒(クース)なので、アルコールのトゲトゲした感じが一切なく、まろやかでとても飲みやすい商品です。
泡盛好きの上級者にオススメの美味しい泡盛
ある程度、泡盛を飲みなれた方にオススメの美味しい泡盛をご紹介いたします。
菊之露VIPゴールド 720ml
本土ではあまり見かける事のない商品ではないでしょうか?泡盛好きな方の間では「美味しい」と有名な商品の一つです。
久米島の久米仙ブラウン 720ml
久米島の久米仙は少し麹のクセがあるので好き嫌いの好き嫌いの分かれる商品ですが、泡盛好きの間では美味しいと言われている商品です。
カリー春雨 720ml
深みの中にバニラのような風味があるとしてファンを虜にしている商品の一つです。「カリー」とはめでたい事を表す言葉で、沖縄では乾杯の音頭としても使われている言葉です。
どんな泡盛が好みなのか、色々な商品を飲み比べてみてくださいね!泡盛は沖縄のスーパーで買うと、とても安く購入できるのでぜひお土産に1本買って帰ってくださいね♪
急性アルコール中毒などの危険があることから、現在ではオトーリ禁止令やオトーリを敬遠しているという方も少なくありません。